6月10日(金)
明日で帰るが、特にどこ行きたいわけでもない。
起きてまたバインミー屋に行って最後の味を噛みしめる。
マンゴスチンは時間をおいて甘みが増したのか、食べやすい。
むき方もマスターした。が、そう思ったとたん使っていたカッターで指を切る。
すこし流血するが、絆創膏貼ってまた食べ始める。想定内。
フエ料理の店に行く。
フエはベトナムの京都みたいなとこ。昔に王朝があった。
フエ料理は辛め。
一番有名なブン・ボー・フエは高円寺で食べてみてそんなにおいしいと思ってないので頼まない。
狙いはタピオカが麺に練りこんであるバインカンだ。
このお店は使っているお皿が全部蓮の葉っぱの形と色でかわいかった。
バインカンはうどんみたい。スパイシーな味付け。雷魚が入っている。エビかカニの肉団子がおいしい。
つけあわせに出てきたバナナの葉っぱに包まれて蒸されたハムみたいなのもコショウ効いてておいしかった。
一緒に頼んだザボンのチェーもおいしい。
クニクニの食感。長い透明なのはちょっとしゃきしゃき。何が入っているかほとんどわからなかったが、おいしい。好き。ナッツの塩気がいいアクセント。
向こうに座っていた男の人が持っていたものからビニールの包みをベリベリはがして、そのままビニールを置いて出て行った。
昔、付き合っていた人に店でコレをやってえらく怒られたことを思い出した。
なんだ、やっぱり日本人が神経質なだけなんだな。
店内は照明をほとんどつけていないので外の方が店の中より明るくて、店の飾りの扇子やガラス瓶が逆光の影になってきれい。
道行く人々。
観光客の前カバンはやっぱり間抜けに見える。
アオザイの上にパーカー着てる人発見。
奇抜なのか普通の感覚なのか判断つかない。
ベトナム人の歩き方はゆっくりだ。
一歩一歩腰の骨に脚の骨を入れるように歩く。だから腰がくいっと入る。
膝もまっすぐにするから、かくっかくっとなる。
足をすって歩く人も多い。
まねして歩いてみるとこういう歩き方をしていたことがあると気づく。
小学生のとき、家までの道をゆっくりゆっくり帰っていたときの歩き方だ。
帰ってもなにが待ってるわけでもない。といって帰りたくないわけでもない。どこかに向かうための手段ではなくて、歩いていることだけをしているような歩き方。
デパートのエントランスで子どもとおばちゃんがサンダル投げ合って遊んでいる。
おばちゃんは腰掛けて、もの憂げに自分のサンダルをぽおんとほうる。
子どもはうれしそうにそれを拾い上げておばちゃんに投げ返す。その繰り返し。
下りのエスカレーターでは子どもが二人、逆走して遊んでいる。
楽しそうでいいなあと思った。
デパートのフードコートでベトナムのティーンを発見。
ガールフレンドと一緒の男の子で、青いキャップ帽に黒ぶち眼鏡、七三分け。手にはバンド、思いっきり腰ばきのジーンズで、これも背負う紐を思いっきり長くしたリュックしょってる。ダルダルのTシャツにはスーパーマンのS。足には羽のついたシューズを履いていた。
きっと学校一のオシャレさんなんだろうなあ。
道端で、5、6歳の男の子が二人、戦いごっこをしている。
一人がカメカメ波の格好で「シュワ」と言うと、もう一人は飛び上がって手を胸の前でばってんにし、必死で防御していた。
どこの国でもオノコはこの遊びをするものらしい。
デパートには日本とおんなじように外国の化粧品やカバンを売っている。
ディオールのブースでキャンペーンをやるらしく、
なんかパソコンいじって壁にディオールの文字たくさん映し出したり、
くるくるチカチカ回る照明をセッティングしてたりしていた。
その中に当日モデルになるんだろう女の子がいて、
ベトナム人はみんな細くて美人だけど、その子はさらに顔がちっちゃくて細かった。
高いヒール履いてサングラスかけて、ショートパンツで立ち位置確認とかしてる。
他の子たちより明らかに洗練されてる感じ。
でもひっつめにしていた髪がちょっと乱れていてそこがかわいく思えた。
その後、道を歩いているとびちっと着飾った3人の女の子がのしのし歩いている。
黒い帽子、黒い服。ちらちらのぞく赤いフリル。化粧もバッチリでサングラス。
極めつけがその格好にもかかわらず、布のエコバック的なカバン。ださっ。
あ、もうこりゃ完全日本人じゃん、と思って観察していると、
案の定3人でみちっとかたまって店の前に陣取り、「このお店かなあ」「やーんかわいい」「買いたーい」とか言っている。
己のことは棚に上げて、日本人は立ち振る舞いがかわいくない上にださいと思って嫌だった。
鶏肉をのせたもち米、ソイガーを食べに行く。
鶏肉をなんかの葉っぱでくるんでその葉っぱごと焼かれている。食べる時はカラッカラに焼かれた葉っぱから鶏肉出す。
うまい。
あっつあつの鶏肉がジューシーですごくおいしかった。唐辛子が入ったヌクマムとよく合う。
地元っぽい食べ方。
右にスプーン、左にフォークを持ち、フォークで食べ物をスプーンに集め入れる。食べ物が集まったスプーンを口へ。
みんな両手を使って食べている。
この頃になるとお金の感覚が変わってくる。
最初は日本円でいくらになるかというのを考えながら見たり買ったりしていたが、
この頃には10000ドンが100円。100000ドンが千円くらいの感覚になってくる。
なので100000ドンを越える買い物はすこし贅沢、それ以下は節約、みたいになってくる。
実際は100000ドンでも400円しないのに。
本当の日本円の価値感覚ではなくて、ベトナムドンを日本円的価値にあわせていく感じ。それか逆に日本円をベトナムドン感覚にあわせているのか。
明日で帰るが、特にどこ行きたいわけでもない。
起きてまたバインミー屋に行って最後の味を噛みしめる。
マンゴスチンは時間をおいて甘みが増したのか、食べやすい。
むき方もマスターした。が、そう思ったとたん使っていたカッターで指を切る。
すこし流血するが、絆創膏貼ってまた食べ始める。想定内。
フエ料理の店に行く。
フエはベトナムの京都みたいなとこ。昔に王朝があった。
フエ料理は辛め。
一番有名なブン・ボー・フエは高円寺で食べてみてそんなにおいしいと思ってないので頼まない。
狙いはタピオカが麺に練りこんであるバインカンだ。
このお店は使っているお皿が全部蓮の葉っぱの形と色でかわいかった。
バインカンはうどんみたい。スパイシーな味付け。雷魚が入っている。エビかカニの肉団子がおいしい。
つけあわせに出てきたバナナの葉っぱに包まれて蒸されたハムみたいなのもコショウ効いてておいしかった。
一緒に頼んだザボンのチェーもおいしい。
クニクニの食感。長い透明なのはちょっとしゃきしゃき。何が入っているかほとんどわからなかったが、おいしい。好き。ナッツの塩気がいいアクセント。
向こうに座っていた男の人が持っていたものからビニールの包みをベリベリはがして、そのままビニールを置いて出て行った。
昔、付き合っていた人に店でコレをやってえらく怒られたことを思い出した。
なんだ、やっぱり日本人が神経質なだけなんだな。
店内は照明をほとんどつけていないので外の方が店の中より明るくて、店の飾りの扇子やガラス瓶が逆光の影になってきれい。
道行く人々。
観光客の前カバンはやっぱり間抜けに見える。
アオザイの上にパーカー着てる人発見。
奇抜なのか普通の感覚なのか判断つかない。
ベトナム人の歩き方はゆっくりだ。
一歩一歩腰の骨に脚の骨を入れるように歩く。だから腰がくいっと入る。
膝もまっすぐにするから、かくっかくっとなる。
足をすって歩く人も多い。
まねして歩いてみるとこういう歩き方をしていたことがあると気づく。
小学生のとき、家までの道をゆっくりゆっくり帰っていたときの歩き方だ。
帰ってもなにが待ってるわけでもない。といって帰りたくないわけでもない。どこかに向かうための手段ではなくて、歩いていることだけをしているような歩き方。
デパートのエントランスで子どもとおばちゃんがサンダル投げ合って遊んでいる。
おばちゃんは腰掛けて、もの憂げに自分のサンダルをぽおんとほうる。
子どもはうれしそうにそれを拾い上げておばちゃんに投げ返す。その繰り返し。
下りのエスカレーターでは子どもが二人、逆走して遊んでいる。
楽しそうでいいなあと思った。
デパートのフードコートでベトナムのティーンを発見。
ガールフレンドと一緒の男の子で、青いキャップ帽に黒ぶち眼鏡、七三分け。手にはバンド、思いっきり腰ばきのジーンズで、これも背負う紐を思いっきり長くしたリュックしょってる。ダルダルのTシャツにはスーパーマンのS。足には羽のついたシューズを履いていた。
きっと学校一のオシャレさんなんだろうなあ。
道端で、5、6歳の男の子が二人、戦いごっこをしている。
一人がカメカメ波の格好で「シュワ」と言うと、もう一人は飛び上がって手を胸の前でばってんにし、必死で防御していた。
どこの国でもオノコはこの遊びをするものらしい。
デパートには日本とおんなじように外国の化粧品やカバンを売っている。
ディオールのブースでキャンペーンをやるらしく、
なんかパソコンいじって壁にディオールの文字たくさん映し出したり、
くるくるチカチカ回る照明をセッティングしてたりしていた。
その中に当日モデルになるんだろう女の子がいて、
ベトナム人はみんな細くて美人だけど、その子はさらに顔がちっちゃくて細かった。
高いヒール履いてサングラスかけて、ショートパンツで立ち位置確認とかしてる。
他の子たちより明らかに洗練されてる感じ。
でもひっつめにしていた髪がちょっと乱れていてそこがかわいく思えた。
その後、道を歩いているとびちっと着飾った3人の女の子がのしのし歩いている。
黒い帽子、黒い服。ちらちらのぞく赤いフリル。化粧もバッチリでサングラス。
極めつけがその格好にもかかわらず、布のエコバック的なカバン。ださっ。
あ、もうこりゃ完全日本人じゃん、と思って観察していると、
案の定3人でみちっとかたまって店の前に陣取り、「このお店かなあ」「やーんかわいい」「買いたーい」とか言っている。
己のことは棚に上げて、日本人は立ち振る舞いがかわいくない上にださいと思って嫌だった。
鶏肉をのせたもち米、ソイガーを食べに行く。
鶏肉をなんかの葉っぱでくるんでその葉っぱごと焼かれている。食べる時はカラッカラに焼かれた葉っぱから鶏肉出す。
うまい。
あっつあつの鶏肉がジューシーですごくおいしかった。唐辛子が入ったヌクマムとよく合う。
地元っぽい食べ方。
右にスプーン、左にフォークを持ち、フォークで食べ物をスプーンに集め入れる。食べ物が集まったスプーンを口へ。
みんな両手を使って食べている。
この頃になるとお金の感覚が変わってくる。
最初は日本円でいくらになるかというのを考えながら見たり買ったりしていたが、
この頃には10000ドンが100円。100000ドンが千円くらいの感覚になってくる。
なので100000ドンを越える買い物はすこし贅沢、それ以下は節約、みたいになってくる。
実際は100000ドンでも400円しないのに。
本当の日本円の価値感覚ではなくて、ベトナムドンを日本円的価値にあわせていく感じ。それか逆に日本円をベトナムドン感覚にあわせているのか。