世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

今日も小雪の舞い落ちる

2008年02月10日 00時10分30秒 | Weblog
小雪どころじゃない雪の中、NHKへいく。
ほう、ここが紅白をやるホールか、とそのホールを横切って隣のホールに入る。
五反田団「さようなら僕の小さな名声」をみてきた。
この作品は再演で、初演はおととし。
ノミネートはされるけど岸田戯曲賞をなかなかもらえない前田さんが、
ひょんなことからもらっちゃう話を書いたのがおととし。
で、この作品自体も岸田にノミネートされるというえらく毒気のある現実があった。
で、今年、本当に岸田をとってしまった前田さんがこの話を再演した。
別に岸田とったから再演しようとしたわけではないだろうが、
見てるこっち側は初演との状況の差にけっこう残酷な皮肉というか、まあ結果的には良かった良かったという話なのだけれど、でもうまくいかんねえとニヤニヤしながら再演を味わうことになったと思う。
んで、今日。
NHKの力を知った。
NHKすごい力を持っている。
陰にも陽にも。
まず陰。
NHKでは使っていい言葉と悪い言葉があって、NHK的に悪い言葉は徹底的に排除されていた。
それがネタのなかの言葉だった場合、同じ意味の言葉で言い換えたりしていたのだけれど、これがかなりの確立で初演より勢いが劣る言葉にならざるを得ない。
たとえば、NHK的には「ベンツ」と言ってはいけない。
そしてどうなるかというと、ベンツは「ドイツ製の高級車」と言い換えられる。
悲惨だ。憎しNHK。
でも陽もあった。
いじっていた。NHKをいじっていた。おちょくっていた。1シーンがまるまるNHK用にカスタマイズされていた。おもしろかった。
NHKは日本の数少ない権威の象徴であるなぁと改めて感じた。

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