世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

おっさん用心棒

2005年12月26日 00時36分12秒 | Weblog
おっさん展、もう行きました?
え?行ってないの?
そりゃだめだぁ。
そりゃだめだぁ。
なんとなく立ち寄った雑貨屋の脇に置いてあった葉書きサイズのフライヤーを手にとってみたら、あらら、村岡さんが関わってるグループ展でしたぁ。
さっそくファウストの3階に向かい、
おっさんの汗、また汗を浴びに浴びる。
もう、真夏の太陽のように浴びる。まぶしいぜ。
おっさんがいっぱい。
おっぱい好きのおっさんがいっぱい。
いや、それは勝手な推測だけど、
多分おっさんはおっぱい好き。
おっさん顔のみかん。
裸婦の観音開きいかがわしい灰皿。
場違いなポスター。
置いてある小物がいちいちツボにはまる。
いかん。
なにがって、
己のマイノリティーさが。
作品見て、崩れるように笑ってしまう自分がふがいない。
近所の変なおっさん。
おっさんシューズ。
柳ヘアー。
なんかぶつぶつのついたイカ?(おっさんに関係ない)
うわぁ。マジ、最高。
おっさん展、おっさん展。
年忘れにおっさんなら、
年迎えはおばちゃんだね。
期待大です。
楽しみました。
さだまさし、最高。わかる人、友達になってください。
30日までだってよ。
こりゃ、行かなきゃね。

マカロニウエスタンの第一作にして金字塔…
「荒野の用心棒」をみる。
さぁ、イメージしてください。
あなたが頭に思い浮かべる西部劇のあるあるネタ。
それ、全部でてきまっせ。
夢がつまってる。つまってるよ。
でも、これは男の夢。
男の世界。めくるめく。
もうね、女、入る隙間なし。エリザベス・テーラーを持ってしてもお前、引っ込んでな的なイッツア男の世界です。
クリント・イーストウッドってよぼよぼになってもなにあの眼光の鋭さって思うけど、あのね、現在の比じゃないくらい、こえぇぜ。
姉の中じゃ、怖すぎていい男と認識できないくらい、男らしい。
これ、ほめてんのかな。
でもね、ちゃんとしてた。
ちゃんとしたいい映画でしたよ。
見る前には、スプラッタ映画のハシリになった映画だとか、
イタリア人の作ったアメリカ西部劇だからおかしいはずだとか、
前情報で変な映画なんだと思っていたが、
別におかしいとことかない。
おかしいといえば、何故かこの映画みてたら崎さんが思い浮かんだってことくらい。
これは、前情報に踊らされたんじゃねぇの?
ちょっと、B級映画を期待して見た姉には思いもよらないAランクにたじたじ。
ああ、素直に面白かったじゃ、満足できなかった自分にがっかり。
ああ、面白かった。

雪の次の日

2005年12月22日 10時40分56秒 | Weblog
は大抵路面凍結した道路で、こけます。
しかもチャリで。ケッタで。
はい、今日もでん部を強打しました。
さわやかな朝を迎えました、おはようございます。

一週間缶詰になって、やっと半分くらい書き上げました。
それでもあと一週間あれば全部書きあがるかといえば、そうではないのが現状で。
そういえば、シアホリの次回作の執筆ははかどっているのでしょうか。
今回は末嶋氏にプラスして美幸さんも共著として作品に取り組む予定でありますから、姉の心痛は二重となるわけです。
ごめんなさい、うそです。
二人とも元来のまじめさで締め切りきっちり守ってくれてますよ。
今日は自らの卒論の編集を先生にしてもらい、
その直後、脚本の編集作業を姉がいたす、と。
まったく役割がめちゃくちゃです。
それにしても、学校で印刷した紙にはどれも上部に点々がついて出てくるのはどうにかならんものか。
見ようによっては、おしゃれ柄なんだが。

嵐の前に

2005年12月11日 21時40分28秒 | Weblog
色々観劇しました。
あ、嵐ってのは直訳すると卒論ってことです。

「誤解」。
カミュは「異邦人」だけしか読んでおらず、
戯曲も書いてることは知ってたけど…という状態でした。
んで、これからの高知演劇を背負って立つ方々が静岡でやるお芝居のプレ公演を見せていただいたわけです。
美術館の方から紹介状がきました。
場所は神社の境内の建物を練習場にしていることもあり、なにやら荘厳なんだかドサくささなんだか、わかりませんが、おぅ異空間ってなもんでした。
スズキメソッドによる役者のストレッチから始まり、
声の大きさとか低さとか摩訶不思議な動きとかにビクビクしながらイスに腰掛けていると、静かな感じでご挨拶と前口上。
んで、プレ公演。
高知で本番が見れるのは5月ってことなんで、
中身については全くしゃべらん方がいいかと思いますが、印象で言うたら姉は、前の「ヘッダ・ガブラー」を見たときと同じ感じを受けました。
これは見たい人だけのものだ。
です。
オンリーユーです。
見たい人がいる。
見たくない人も多分いる。
でもしょうがないですよね。そりゃ、当然です。
なんか、芸術っぽいっスねぇ…
末嶋さんも最近この言葉を口にするようになりました。
美幸さんにも前からすごく思い入れがある言葉のようです。
芸術かぁ。
芸術って言ってる人にはかなわねぇなぁ。
ぼんじりの凡人は弱いってことです。

劇団33番地旗揚げ公演「キミヲマモル」。
まず、はじめに言っておきたいのは
33番地という劇団は果報者だってことです。
自慢じゃありませんが、ウチの旗揚げ公演の劇評をこの広いウェブ上ですら、発見したことありませんから。
これはすごくすごくありがたがってしかるべきコメントと自負し、キーを押し付けがましく打ちます。
ようあれだけお客さん集めはりましたなぁ。
そこはまず感嘆に値することではないでしょうか。
あんなに立派なパンフレットやその中の広告もあれだけ集めるのには苦労しはりましたやろ。きちんとしてますなぁ。
プロデュース力と言いまっしゃろか、えらいプロ並ですやん。すごいです。
姉は、また、旗揚げ公演ですから、ホント、片面白黒印刷のそういうなんだか「芝居中心なんだから、広告とかどうでもいいじゃん」みたいなノリを想像してたんですが、いや、失礼しました。ちゃんとしてらっしゃる。
んで、中身も笑いポイントあり(姉は2回声上げて笑いました)、
ちょっと苦しいストーリー展開ではありましたが、
愛と希望に溢れた物語でありました。
あまーいチョコがざくざく空から降ってくる感じ。
もう、チョコの洪水で溺れてしまう!
鼻血止まらず焦りました。
そして役者さんたちの見て見てオーラ。
どの方を見ていいやら迷うほどのそのオーラに、自由のすばらしさを感じました。
ウチはそういうやり方はしないので、こういう世界もあるんだとびっくりました。
あと、見方によって色々解釈の変わる話でしたね!
姉はストーリーを追いつつ、あれこれ設定を変えながら、登場人物のセリフを裏読みしながら見ていました。
客席からの手拍子、カーテンコールのダブルまで!
旗揚げでいきなり全部手に入れちゃって、この劇団は本当に幸せもんだと思いました。高知の人はこういう劇が見たいんだろうか。
いや、いろいろ勉強させていただきました。

モンティパイソンとピンクパンサーを言い間違える

2005年12月05日 12時33分42秒 | Weblog
見たよ。
空飛ぶモンティパイソン。
イギリス人式のお笑い最高峰らしい。
日本人には、クスクス笑い。
文化を越えた笑いの難しさを感じた。
これは、バクスターとか、ユアグローとかで大笑いできる人向けだね。
姉はわりといけると思っていたが、爆発的笑いには至らなかった。
シチュエーションは面白い。
でもその笑いの表現がちょっとツボとは違うな、と思ってしまう。
例えば、一人みしゃーとおかしい人がいる。
でも、それは上官であったり、教師であったりするから周りの人々は戸惑いながらも従わざるを得ない。
こういうシチュエーションの場合、
姉は絶対的におかしい人間とそれをおかしいと思っている正しい人間にわけない方が好きだ。
こんなめちゃくちゃなボケ、誰もつっこめねぇよ、というシチュエーションでも必ず全部拾う爆笑問題の田中が好きな理由もそれだ。
掃除しながら器械運動する用務員のおじさんと、その場にバイクで乗り込んできた地元ヤンキー青年たちとどちらが正しくてどちらがおかしいと言うのか。これは茶の味の話だけど。
そんな区別、ない方が好きだ。
みんなちょっとづつおかしい。
そのおかしみをブラウン管のこっちで発見していく喜び。
これが好きだ。
当たり前でやってることが実はすごくおかしい。
おかしいと笑った本人も数分後にやっているおかしさ。
こういうのかな。好きな笑いっていうのは。
でも、アツアツあんかけも好き。
なんだそれ。

探していた、というか一度買いそびれた後から無性に欲しくなって、探していた「変態少女文学の研究」をやっと発見。くしくも一度目に機会を逃したT.T.T.で、である。
ジャーナリストである山根一眞の作品で、
研究書として、読み物として、一作品として最高に面白いと言われているものだ。
今ではもう普通だし、そんな子いないかもしれないが、S70年代から80年代にかけての社会現象とも言われた、少女の書く丸みを帯び、均等な「ちゃんとした」文字でない文字の出現をていねいに追っかけていく作品である。
姉がこういう分野を専攻しているからか、
こういう女に興味があるからかはわからないが、
とにかく、大塚英志を始め、少女とその社会現象を追った論文や研究書や解説書などはすごく面白いと思う。
流行少女としての自覚がないままに過ごした姉はこうやって自分で流行流行している雰囲気をかき集めているのかもしれない。
そんなことはどうでもいいが、
これを読んだらT.T.T.店主おすすめの「ネズミ」とやらを読んでみよう。
竹が花を咲かせる年はネズミの被害に気をつけたほうがいいらしい。
興味深いね。

キューブリックさん

2005年12月04日 01時12分24秒 | Weblog
の遺作を見た。
アイズワイドシャット。
18禁です。
公開当初、姉は18に満たなかったので見れませんでしたが、
ここにきてようやく見ることが出来た作品です。
いやぁ、あの時見なくてよかった!
今見れてよかった!
エロいから?
グロいから?
ノンノン。
エロくもグロくもないよ。
でも、やっぱり18以下には(少なくとも姉が18のときには)理解できないと思う。
もう、すんばらしかったです。
キューブリック歴の浅い姉ではありますが、
これ、
キューブリックで最高作です。
すばらしい。
なにがって、
そうねぇ、
話の展開とか、
大胆なカメラ割りとか、
執拗なほどのニコール・キッドマンのバックショットとか、
愕然とするほどのトム・クルーズの背の低さとか、
そんなことではない。
もうね、
ぜんっぜん、
何も、
起きない。
すごい!
こんだけ何も起きない映画があるだろうか。
いや、ごめん。あるや。
ある。
確かに。いっぱいある。
でも、そういう映画って意味すら全く不明になってしまうきらいがあるじゃない?
えー、意味わからんカメラが揺れるイメージ映像2時間見せられただけかぁいって、ガックリ来るだけじゃない?
そうじゃないのだ。
そうじゃない。
あのね、
なんでこんなに説明に困るかといいますとね、
この映画、あらすじってヤツが全然説明できんとですよ!
確かに、ちゃんと話の流れはある。
でも、重要なのはそこじゃない。
全くもって違う。
だから、あらすじ説明してもこの映画のよさって何一つ伝わらないのね。
もっと別のとこにすごい大事なもの埋まってる映画なのね。
じゃあ、なにがすごいんだ、と言われると、そうだねぇ…
あれかしら。
塞翁が馬ってことかしら。
意味があったり、なかったりするけど、
今こうしてたりするのは、自分だったり、他人だったりの
何かのせいだからだってことかしら。
わかんないね。
うん、わかんないけど、
動いてるものね。世界は。
そう。
そういう映画。

オッス!トン子ちゃんを今日乳。いや、購入。
以前、末嶋宅のネットで見せてもらったトン子ちゃん、
文庫で発見した。
抜群に面白い。
これは本の形になって、自分でページをめくりながら読んだ方が数倍面白い。
なぜかそう確信した。
トン子ちゃん、またしてもいい奇書にめぐり合った。

んで、博士の愛した数式。
の、キャスティングがはっきりしました。
本屋でチラシを発見。
そしたら、
ルートが、
吉岡君だった。
あたしゃ、いままで吉岡君のはまり役ってのは純含め、一度もピンとこなかったけど、きたね、ルート。
彼のイメージにピッタリきた。
もう、深津ちゃんより、吉岡君のルートが見てみたくなった。
そんな衝撃を本屋の片隅で喰らった。
はまり!
あと、お姉さんに浅丘ルリ子もなかなかはまり役。
期待大です。
小川洋子大好きです。