世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

あの人は私の伯母さんです

2012年06月17日 20時44分54秒 | Weblog
青年団「月の岬」見てきた。
ちゃんとしてた。
もちろんのことだがちゃんとしてた。
ちゃんとした芝居だった。
妹の役が一番グッと来た。
あの人の明るさや噂話好きや
少しちゃんとしてないかわいさや
抱えている家庭の事情など、
うちの伯母を見ているようだった。
私にはあんな伯母がいて、
あの中でいるように物語の片隅で
ちゃんと地に足をつけて必死に日々を生きている。
そう思った。
伯母さん、いつも明るい伯母さん。
あの伯母さんをすくい取っているだけで、
この芝居はいい芝居であったと思う。
あの人は確かにいるなと思った。
私はあの人を知っている。
生徒の人も知ってる。
知り合いにいる。
うん、そっくりなんですよ、あの感じとか。
青☆組のリーディング見たときもそう思った。
あの男を敵にまわしてでも結局男なしではいられない感じとか。
背筋を伸ばして隙を見せたくなくて必死な感じとか。
いるんですよ、あの人も。
でもあんな気持ち悪い姉弟は知らないな。
ずっと作者の松田さんが演出したらどうなるんだろうと思って見ていた。
あの憑依のとことか。
もちょっと肉が足されるんじゃないかとか。
研ぎ澄まされた感じに、もっとどうしようもなさみたいなものが足されるのかもとか。
いや、これは松田さんが作ったらという話ではないな。
結局は私の話だな。
白馬の王子様があのはげた変な服の趣味のおじさんで
それが結局はリアルであってそれは笑えないけど笑えてしまって
あ、そうだ、もうなんなの、松尾スズキなの?みたいなのもあって
食べ終わったゼリーの容器にスプーンは置きにくいよねとかは思った。
にしてもすごく大きいTシャツばかりたたんでたな。

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