世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

それは、恋愛に似て

2007年01月30日 21時11分24秒 | Weblog
けっこうよく例えられることだが、
劇団員にしてください!もしくは私と一緒に芝居やらない?というのは、
好きです、付き合ってください!に匹敵する。
もちろんいろんな人がいるから、
誰にでも好き好きいう人、なかなか言い出せずにいる人、
声を大にして「俺のこと好きかーい?」「イエー!」みたいなのや、
なんか知らないうちに付き合っちゃったね私たち、みたいなの、
一方的な告白に引いてごめんなさいしたり、
同時に何人からものモテっぷりも当然存在する。と思う。
相思相愛ならそれはすばらしいが、
こんな狭い世界であっても、そうは上手くいかない事も多々ある。

まあ、こんな前置きしたらわかるとは思いますが、落ちました。
はい、オーディションです。準メンバー残念!
ただ、今回の落ちにはとてもとても人間的感情が多く流れていた。
私の演技がとか、そういうことではどうやらなかったらしい。
それは相手側の説明をゆっくり聞けたというのもあるし、
その内容がとても納得のできるものだったのもある。
だいたい、今だから言うけど、オーディションに応募したのって私ひとりだったんだからね!
一緒にワークショップした劇団員の方が多かったんだから。
それで落とすってのは、どっちにとっても気まずいですよ!
そこをあえて落としてきたってのは、やはり確固たる決意があったからだと思うわけです。
要は、私に決まった公演が控えていたのがアレだったらしい。
それが劇団の公演にかぶる、のもあった。
準メンバーとしてみっちり参加してこその1年研修、というのが信条としてあって、
それができないのであれば、私もこの応募に名乗り出るべきじゃなかったし、劇団としても全部を与えられないと思うから、今回はダメ。と、いうのが説明だった。
なるほどなと思った。
よく理解できたし、しっかりした劇団だと思った。
私が「時間に遅れること」が信条として許せないのと同じように、
あれもこれもとちょっとづつつまみ食うことは信条に反することなので許されないのだろう。そういう考え方もあるなと思った。
ただし私は人が時間に遅れても怒らないし、時間を気にしない人がいても平気だ。
だからどうというのではなく、
ただ今回はお互いにチャンネルが合わなかったんだと思う。
そしてそういうこととは関係なく私は相変わらずその劇団に入りたいし、
今度は少しチューニングしてでも信条に沿いたいと思う。
もちろん、私は根がちゃらんぽらんな人間なので、
来年の募集時期までに気が変わったり、また別の公演が決まったり、新しい劇団に入っちゃったりするかもしれない。
しかし、そうでなかったら(としかいいようがない)今度はがっちりと他になんの寄るすべなく裸一貫で弟子入りの門戸を叩きたい。
そしたらきっと、全てを厳しく世話してくれるんだろう。
そういう懐の深い劇団であるのだ。
これはもう、色恋じゃない、愛だ。と思った。
覚悟のいる愛。
そういうのも劇団の一つの形なのだなぁ、いろいろあるなぁ、びびっちまうなぁ。

オーディション

2007年01月28日 19時09分14秒 | Weblog
を受けてきました。
まだ名前は伏せますが、これに受かればその劇団の準メンバーになります。
上京して初めてメンバーオーディションを受けました。
今までのは公演のための募集だったわけで、
劇団員になるというものではなかったわけです。
それが、ここにきて、メンバーオーディションですよ。
もちろん断固としてどこかに所属する劇団員になりたくなかったわけじゃなかった、今までも。それでもどこにも所属しないまま、一年きてしまっていた。
フリーで、という道もあるにはあるが、それはあんまり自分向きではないと思うし、かといってどこでもいいと言ってしまえるほど柔軟性もないわけだ。
それが、ちょっとづつだが、色んな線が一箇所につながっていく感覚があって、状況も揃って、ようやく今回の名乗りにこぎつけた。
そんな大仰なことでもないのだが、振り返ってみれば、全部が繋がっている気もする。

昨日、一日目。
ワークショップをずっとやった。
それがもう、見事!というほどに私にはまった。
どんぴしゃ。ど真ん中。
大好き。このワークショップ。
身体を動かすもので、ゲーム形式が多い。
変な体育界系でもないし、妙な小理屈もない。
ただただ感じたままに動く。そういうワークショップだった。
これは私がことさら上手くできたとかそういうのじゃない。
数あるゲームの内できるのもあれば、できないのもあった。
ワークショップを依頼されることが多い劇団なので、
導き方が洗練されているというのもある。
でもそれだけじゃないぴたっと感がもうそこここにあった。
楽しい。
もう楽しくて楽しくて、次やることの説明聞きながら早くやりたくてやりたくてにやにやしてたぐらいだった。
すごく感覚的にあっているワークショップをやらせてもらった。
やることもその呼び名も、やっている最中の指示の出し方もすごくあっていた。
これで落ちたら目も当てられないな。
いや、すごく楽しかった。
こういうワークショップがやりたかった。
やらせてくれる場所があるなんて思いもせんだった。

今日、2日目。
即興と台本。
演出をつけるのかと思ったら、自分たちで考えて見せてみなさい、というスタイルの今日だった。
ダメだしというのは全くなかった。
私は思うようにやった。が、自分でいまいちなとこもいっぱいあった。

昨日も今日も小さな空間で濃密に過ごさしていただいた。
今までのことや個人的な嗜好やそういうのもたっぷり話した。
結果はこれからみんなで話し合うからというので、先に帰った。
最後に「これがダメでも強いつながりができた気がするから」と言われたのがうれしかった。
全くどうなるかわからん。
どういうことになるのだか。落ちたら、受かったら、どちらの結果でも想像を超えている。


その帰りに、新宿の伊勢丹へ寄る。
今、「サロン・ド・ショコラ」というのをやっていて、
あんまりよく知らんのだが、フランスの世界的なチョコの祭典があって、
世界の有名なショコラティエが新作を発表したり、即売をしたり、商談をしたりするのが年一であるのだが、
そのうちから伊勢丹のお眼鏡にかなったチョコブランドやショコラティエが一同に新宿店に集結しているらしいのだ。
これはいかなきゃ。
6階の催物開場にはずらっとチョコの名店が並んでおった。
そのうちの私でも知っているジャン・ポール・エヴァンのショコラバーでベルガモというケーキとジャンが最高にチョコにあう紅茶として選んだというJPH紅茶を味わってみた。
ちょっと、びっくりする。
もちろんチョコのケーキなのだが、オレンジのムースもはさまっている。
食べたことのない味だ。
チョコの味すら食べなれているものと別もの。
笑みがこぼれるタイプのおいしさとはまた違う、
もっとじっくり探っていくタイプのおいしさがする。
すごい。
ゆっくりゆっくり、これはすごいこれはすごいと思いながら食べた。
もったいなくてちびちびとゆっくり食べていたわけじゃなく、
このゆっくりさがケーキを味わうために必要な適量だった。
濃厚すぎて早く食べてしまうとくどいというのもあった。
さらに、紅茶がまたハンパなくおいしい。
やはりこれも、普通のアールグレイやアッサムやダージリンの味じゃない。初めての味。なのにすごくおいしい。
チョコにあうための紅茶というのだから、そうなんだろう、とてもとても食べたケーキにあっていた。
このイベントはもう明日までです。
行けてよかったわぁ。

私の、

2007年01月27日 03時14分13秒 | Weblog
保育士職場同僚退職するのでおつかれさま飲み会をした。
そもそも契約社員で、
一年いるかいないかの仲間なのだが、
やはりいなくなるのは考え深いものがある。
と、いうわけで今日はその彼たっての希望で吉祥寺のいせやに集合した。
肉々しい焼鶏。存分に喰らった。
浴びるほど酒飲んだ。
その同僚は退職後は保育士になるんだという。
東京にいい保育所を根付かせたいのだという。
私の子宮は任せた!と言いたいとこだが、彼にも私にも色々事情がある。
すごく夢を語る彼に幸あれと思ったが、
君が幸を手に入れる頃には私は子供が埋めない年になっている気がするとも思った。
まだまだだ。
と思う。
まだまだ君も私も。
したたか酔って帰宅した。

荷物が届く

2007年01月25日 20時08分32秒 | Weblog
昨今のお歳暮は進化している。
カタログ形式だ。
贈り主はカタログを相手に贈る。今年もどうぞよろしくねん。
贈られた方はカタログを見て、ほしい商品を選び、付属のハガキに書いてポストに投函する。
2週間かそこらで商品が届く。
贈る方からすれば、かさばらなくて楽だし、選ぶ手間が省ける。
贈られる方は、自分で選べる喜びも一緒に贈られるシステムなわけだ。
そんなカタログ型お歳暮が父に届いた。
正月帰ったときに娘は選ばせて貰った。当然選んだ商品は私のものだ。
思いもかけずタダで良品をいただけるチャンスに、カタログをほくほくめくる私。
いやぁ、アレだね、
こういうのはさ、なんていうか、絶対にほしい!ものはないね。
あったら便利、なくても平気、あってもなくてもいいけど、まあ、もらえるんならもらっとく?みたいなそんな微妙なラインすれすれの商品がいっぱい。
乗馬倶楽部2回券。
そんなライン。
んで、私は散々悩んだ挙げ句、やはり自分に一番必要なものを選んだわけだ。
枕。
はい、散々迷って枕です~。
カッコよくいうとピロー。
トルマリン・ソフトパイプ枕ですよ、結局は。
だって私今、座布団半分に折って枕代わりにして寝てるんだもの!

今日それが届いた。
結構な大きさ。重量。
わーいわーい。枕ゲット。
これもさらなる安眠の世界へいざなわれてゆくだろう。
と思っていたら!あれがない。
ないっすわ。
枕カヴァー。
その事実に気づいた時、ガックリうなだれた↓

トルマリンがすっけすけ。

こんなことなら

2007年01月24日 23時46分13秒 | Weblog
芝居を見に行きました。
神楽坂は本当に坂の多いとこでした。
坂とついた所以が納得できました。
「激しく待ち焦がれながら/悪こそは未来」。
よくぞ、1時間半耐えた、私。
尻痛いのに
最初の一セリフで絶望したのに
よく耐えた。
修行した。
あれなら高知県某広告代理店にお勤めになっているおっちゃんの暗黒舞踏のほうが100倍面白かった。
やっぱり鈴木忠志を真似してもいいことない。超えれない。
ああ、失敗じゃ失敗じゃ。
なまじ上手いだけにもう腹が立ってしょうがなかった。
これだけの腕がありながら、なぜもっと面白いことをやらないのか。
そもそもハムレット・マシーン使う意味がわからん。
ハムレット・マシーンってのはあってないようなテキストじゃないか。
ならもっともっと壊してやればいいじゃないか。
なぜあの煎餅を全部食べてしまわなかったのか。
なぜあそこで本物の酒を飲まないのか。
なぜ服はあそこまでしか脱がなかったのか。
ああ、消化不良。
とにかく超えなかった。超えてこなかった。
超えるためにやってるはずの人が超えないのをみるのは辛かった。
あんまりの腹立たしさにひとり和民に入って酒をかっ込んでやったわ。
こんなことなら
派遣の品格見てたほうがよっぽどましだよ!
てか、昨日の大泉君には参ったね。
勘違いで、
自分の全くの勘違いで、
篠原涼子にチューしやがったからね。
まったくもう、早とちりさんなんだから。
馬鹿か!
思わずテレビに叫んでしまった冬の夜。

田村うどんのダシで芋を煮る

2007年01月21日 12時56分59秒 | Weblog
お取り寄せうどんのビニールに入ったうどんダシ。
2倍に薄めるとぶっかけ用。3倍に薄めるとかけ用。
それが余って仕方なかった。
普段、お取り寄せ用のうどんは一回につき3玉食べるのだが、
それにしたってだばだばダシかけ過ぎても辛いだけだし、
ダシがそのたび1~2個余る。
それを捨てるわけにもいかず、冷蔵庫に入れたまま溜まっていた。
讃岐うどん名店のカツオイリコたっぷりのおいしいダシである。
それを煮物に使おう、とある日気付いた。
ある日、とはつまり今日である。
里芋を煮た。
とても成功した。
そもそも割と甘みのあるうどんダシなので煮っ転がしに最適だった。
最近はトムヤムクンも作れるようになって、
どんどん自画自賛が止まらなくなっていっている。

浮く

2007年01月20日 23時21分39秒 | Weblog
ポかリン記憶舎の芝居をみてきました。
ちょっとなにかと勝手に縁があるようなないような劇団であります。
実は今回が2度目なんですが、
なんていうのか、やっぱり1度目と印象は変わりませんでした。
なんかふわふわしてる。
どこからがマジでどこからがフザケなんだか、よくわからない。
ホントにマジでこんなことしてても、
ホントにふざけてるだけでも空恐ろしい。
全体に漂ういい話ムードの中にどっかしら乾いた目線がある。気がする。
とにかく定まらない浮き足立った感じの芝居なのだ。
こういうのは嫌いじゃない。
「いい話」はあんまり得意じゃないけど、
ときどき垣間見える冷たい空気に一瞬やられて、
また「ああ、やっぱいい話じゃん」って気を抜くと、
びくっとするようなひんやり感を与えてくる。
そういう芝居。
危うくて目が離せない。

報告します

2007年01月19日 19時31分16秒 | Weblog
本当に久しぶりにドラえもんを見ました。
「ハグしちゃお!」「ハグしちゃお!」と歌うオープニング曲にびっくり。
すごくオープンな感じになってました。
のび太のリアクションがワーナーブラザーズ並になってました。
アゴが外れているのび太は陽気ですらありました。
あと、今度の映画版はドラえもんがカードで戦うみたいです。
おもいっきし時代の波に乗っかってます。
人ごみに流されて変わっていくドラをあなたは時々遠くで叱って。

イリュージョン!

2007年01月16日 21時08分36秒 | Weblog
プリンセステンコーが社員食堂で向かいの席に座っていた。
プリンセスはカップ春雨を食べ終え、ケータイいじってた。
いや、違った。
正確に言や、テンコーに似てる人だった。そっくりさんがいただけだった。
いや、それも違った。
もっと正確に言や、テンコーと化粧が似てる人だった。誰もテンコーのすっぴんなんて知らないし。
いやぁ。すげぇよ、テンコーの化粧って。
特に目の部分がハンパねぇ。
どうあがいても一般事務の職場向きではない。浮き浮きのテンコー化粧。針金のようなロングヘア。黒い。怖い。あ、言っちゃった。
しかし、あれでもブラウン管を通すと「わぁ、おめめがパッチリしててかわいい」と思わせてしまう、テレビって怖い。

母が来た。
ホントに突然、東京に来た。
京都といい東京といい、神出鬼没も甚だしい。
今回、母はジャポニカロゴスとかでもお馴染み、金田一秀穂教授の講演を聞きに来たのだった。公費で。
仕事終わりの私と、私が前から目をつけていた新宿「富春のシウマイ」に入る。母持ちで。
ご自慢のしゅうまいは皮がもちもちしていて、味付けもしっかり、なかなかおいしゅうございました。
帰りに母が「でも香港の食べ物の方がおいしかった」としゃらくさかったので、お店からプレゼントされた京劇仮面ストラップは2個とも私がいただきました↓
いらねー。
1時間そこそこの対面。
お互い明日も仕事なんで、早々にバイバイして終わりました。

奇書「ハムレット・マシーン」(ハイナー・ミュラー著)を購入。
今度見に行こうとしてる芝居がこれを題材にしているらしく、
全然知らなかったので買ってみました。
どんなもんか楽しみです。

劇団きらら

2007年01月14日 23時26分52秒 | Weblog
熊本の劇団で、松島さんがお世話になった劇団で、東京公演をするという劇団きららの芝居を見てきました。
前々から、松島氏の発言の端々に登場していた「きらら」とか「池田さん」の名前は知っていたし、松島氏の結婚披露宴で(おそらく故意に)池田さんと隣の席だったのでちょいちょい話はしたのだけど、実際にきららの芝居を見るのは初めてなことだった。
なので、初きららでした。
うん。面白かった。
最初のかっこよいツカミから急激にかっこ悪くなっていく物語が面白かった。
かっこ悪さが大好きだ!と言ってしまってる芝居で爽快さを感じた。
これがきららか。もっと見たいなと思った。

んで、打ち上げみたいなものに誘っていただけたので、のこのこ居残る。
いやぁ、わたしゃ、生まれて初めてこんなに大勢の九州の人間に囲まれた。
20人強ばかしいる人、みんな九州出身、もしくは九州の地を踏んだことある人しかいねぇ。ホントに、九州を知らないのは私だけだった。こりゃビックリ。
きららのメンバー始め、きららのOBで東京に出てきてる人、九州で立ち上げた劇団を東京に持ってきてる人たち、きららメンバーのお知り合い、九州公演をしたことある劇団のメンバー、もうたいぎゃぁみんなしてから九州人たい。
これだけの人が集まれば、さぞかし九州弁が入り乱れるだろうと半ばワクワクしていたのだが、九州は九州でも言葉はそれぞれ違うから相殺しあってなのか、ここが東京だからなのか、ばりばり熊本弁で喋っているのはきららの看板女優、宗さんだけだった。そぎゃんたそぎゃんね。
松島さんくらいしかつながりが私にはないので、当座の間は松島さんの結婚披露宴で新郎自らのディナーショー模様の写メなど見せて、親睦を深める。大変役に立った。
それからはもう一気に仲良く慣れて、松竹梅飲みぃの、唐揚げつつきぃの、煎餅かじりぃの、チャコなめぇの、して楽しかった。
私が持っていった、鶏レバーのパテはきららOBで上京してきて1年目という方には彼の中でグリーンピースと並ぶほど苦手なものとなってしまった。
なんか動けば全部に反応してくれるこの空間は久しく感じることのなかった心地よいものだった。
特に上京組の言葉には現実の辛さみたいなものがあって、もちろん明るく話しているのだけれど、これからお互い頑張りましょうよ、みたいな妙な親密さも生まれてしまった。
それにしても楽しい会だったなぁ。
年始早々、うれしかったです。
うどんの話はここでもめちゃくちゃ受けがいい。

いつか、必ず、九州でまたお会いしましょうとなってお別れ。
とてつもない数のお菓子となぜかさつま揚げをおすそ分けしてもらってホクホクで帰宅。