世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

イメージの共有と共通言語

2011年08月28日 08時29分55秒 | Weblog
稽古続いている。
やはり、ダンス率高い役をふられた。
足腰にきている。
が、踊りは楽しい。
問題は演技だ。演技。
そもそもやっている芝居の種類が違うので、
お互い使っている言語が違うようなもので、
なかなか意思疎通が図れない。
むこうは「気持ち」のことを言っていて、
こっちは「技術」のことを言っていることが多い。
ここはこういう気持ちでやりましょう、と合意しあっても、
「こういう気持ち」の表わし方がぞれぞれ違うので、
結果ちぐはぐであったり、演出家の意図とは違うものになる。
ということは、要は「気持ち」の問題ではなくて
どう見せるか、どう見えたら正解なのかの「技術」の問題だと思うのだけど、
それが全然通じない。
「いまは笑いが明るすぎるから、少し出す音を低めにしてやってみませんか」と言っても、
「そんなにかっちり決めなくていいんじゃない」と言われる。
オリザの理屈も多勢に無勢では無力であると知る。
それか私の伝え方がいまいちなんだろう。
本当にその場をどんな人間が占めているかで雰囲気とか決定は大きく左右される。
集団心理は要注意。
気持ちをしっかり作れば、演技もしっかり見えるという理屈。
私も前はそう思ってたけど、今は違うと思っている。
イメージの共有がしづらい、気持ちや感情をかちっと合わせるよりも、
音の高低や強弱や、細かな動作を決めたほうがスムーズなように思う。
が、これもやっぱり個人差とか、いままでの芝居の種類で感じ方は大きく変わる。
みゆみゆにこれを言っても、ちんぷんかんぷんだったように。
今回は客演の立場なので、気持ちを作ってるっぽくやっている。
飲み込みづれえなあと思う要求には、なんとか別に楽しみを見つけつつやっている。
そしてなんとか孤立しないように頑張っている。

育てられ日記

2011年08月22日 16時21分09秒 | Weblog
実家の引越しの時に母が見つけて「これいる?」と見せてくれたのが、
母と保育士(当時は保母)による連絡ノート。
保育所に入ったのが生後3ヶ月で、それから小学校に入るまでずっといた。
そのときの毎日がのべ15冊のノートにつづられている。
実の母と保育士による忌憚のない観察と意見交換の記録は大変おもしろく、
自分がいま、乳幼児に関わっているからおもしろいだけなのかもしれないが、
他人の成長記録って見たくてもそうそう見れるもんじゃないし、
とりあえずすくすくと育った私の赤ちゃんだった頃の記録。
それを別ブログでちょいちょいとアップしていこうと思う。
少しづつ。
小出しに。
でないとなにせ6年分。
一気には無理だから。
どうぞ、暇なときにでもご覧ください。
私も暇な時に更新します。
育てられ日記 http://blog.goo.ne.jp/sodaterareta

追悼!ヤコペッティ

2011年08月21日 11時27分32秒 | Weblog
イタリアの映画監督、ヤコペッティが亡くなったというニュースを聞いて「世界女族物語」を見る。
本当は「世界残酷物語」が見たかったけど、同じ思いの人がいたのか、既に借りられていた。
以下内容。
ヤコペッティの映画についてまわる、おどろおどろしいイメージが軽快でおしゃれなオープニングで吹き飛ぶ。
あら、なんか楽しげ。気合いを入れて見始めたのに。
そしたら学校で見る教材みたいに世界各地の性風俗が紹介されていく。
健全な映像。グロなし。
ただし、明らかにおかしな説明と演出が含まれる。
一番おもしろかったのは、女性兵士の訓練のとこ。
障害物が乗り越えられなくて上官にエスコートしてもらうの。
映っている中国人と日本人はぶさいくばっかりだった。
変な映画。

ルネ・ラルー「ガンダーラ」見る。
これもどこかの星のいつかの話。
この人の描く敵というのが社会主義っぽい形で表わされているので
その辺、時代を感じる。
「時の支配者」とか「ファンタスティック・プラネット」の方が好き。
社会の犠牲者としてキメラが出てくる感じとか楽しいアニメっぽくなくて好き。
たんたんとしている中に不安が漂っていて、それがついつい見入ってしまう要因だと思う。

たのしい晩ご飯

2011年08月19日 00時06分27秒 | Weblog
煮たまごの会におよばれする。
各自、自慢料理を持ち寄ったり、作ったり。
最高に楽しい。
狭い台所を汗かきながらみんな横歩きでむごむご動いたり、
餃子包みながら「うちではこう包む」「うちはこう」みたいなの真似しあったり、
うまいうまいと言ってご飯を食べたり、だべったり。

たっちーとたまちゃん、野津ちゃんとみゆみゆ、途中から浅井くんと力武さんとご飯食べる。
こないだ行った「やまと」で一杯180円の生やハイボール飲みまくる。
最高に楽しい。
地下に下りるとむっとお酒の匂いが漂う店内で、
ひとり向こうの人の話が途切れ途切れしか聞こえない騒々しい中で、
なめろうとか食べながら、だべった。

こういう晩ご飯を食べることが結局一番楽しいのではないかと思った。
場所ではなく、人ということ。

ちんちん

2011年08月15日 22時30分28秒 | Weblog
帰省する。

12日(金)
遅番終わりに新幹線に乗る。
疲れていたがなぜか眠れず。
ぼうっとした頭のまま座っていた。
夜11時ごろ実家に着く。
3月に帰ったときより明らかに庭木が増え、
こんもりした印象。
飼い猫が恐れて近寄ってこない。
八重のひまわりというやつが花瓶に生けてあって気になる。
茹でたオクラなど食べる。
両親相手に散々ベトナムの話をする。
疲れていたが弟のカイジ読んでしまう。
3時ごろやっと寝る。

13日(土)
6時半起きる。
飼い猫すり寄ってくる。安堵。
弟を駅まで迎えに行く。
相変わらずの格好。が、開口一番それを言ってはいけないなあと思って思いとどまる。
新婚旅行で行ったイタリアの話など聞く。
やっぱピザがめっちゃうまかったそう。
母方の親戚の集まりへ。
海の近くなので海のものがたくさん出た。
海のものはおいしい。
海を見ながら食べる。
海は向こうが白くかすんで見えた。
今回は従兄弟の赤ちゃんがきていて、7ヶ月。
髪がくるんくるんで従兄弟のお兄ちゃんそっくり。
お嫁さんが始終縦にゆすっていた。
注目の的。ひ孫を見るおばあちゃんの顔を見る。
帰り、酔いにまかせて足にできていた魚の目を引きちぎる。
あれえというくらい血が出た。
ここは弟の車の中なので汚したら怒られるなあと思いながら
ティッシュをあてがいながら家に帰る。

14日(日)
午前中、刈谷市美術館に「安野光雅の絵本展」を見に行く。
ここは前、宇野亜喜良展をやっていて、それがすっごく良かったので
お気に入りにしていたところだ。
今回も新聞の広告で知った。
よかった。
ますます安野光雅が好きになる。
「きつねがひろったイソップものがたり」という絵本、今度手に入れよう。
イソップ物語の絵本を狐の子どもが拾って、
お父さん狐に読んでとせがむんだけど、お父さんは字が読めないので描いてある挿絵を手がかりに想像で聞かせていくという主旨。
すごくたのしい。
父方のおばあちゃんのお見舞いに行く。
もともと骨粗鬆症だったうえに腰を圧迫骨折してしまい、
なおかつ今まであった手の震えや目眩がパーキンソン病であると確定したため、入院している。
動けないでベットで寝ているおばあちゃんを見下ろしながらしゃべる。
パーキンソン病の薬は副作用で幻覚が見えるようになるらしく、
どんな感じかというと「色もついてるし、立体」なんだそう。
夜中におばさん(おばあちゃんにとっては娘)がそこにいるのを見たりするんだそう。
ドーパミンが増えるとそうなるのか。
おばあちゃんがいなくておじいちゃんはさぞ食事とか大変だろうと思っていたら、
意外にも「何でも作っている」とのこと。
おじいちゃんが作った田作りを食べさせてもらう。他に作るのはチャーハンとか。
「作るのはできるけど、一人分というのが難しい。結局多く作りすぎて2、3日同じものを食べることになる」と言っていた。
毎日、おばあちゃんに会いに病院にくる。えらい。
でもやっぱり病人の方は「こなくていい」と言っていた。
別れ際、おばあちゃんの痩せた腕を握って帰る。
やっぱり弱った腕は求肥の触感がした。
夕方帰る弟を駅まで送る母と別れ、おじいちゃんと父とで墓参りに行く。
墓の前で父が私とおじいちゃんを写真におさめる。
出来上がったのを見ると私はおばあちゃんそっくりなのだった。
だからその写真はまるで夫婦で写ってるみたいなのだった。
そこにいるのは私なんだけど、はるか私が生まれる以前の写真を見ているような気分になった。
まあ、本当はおばあちゃんの方が私よりきれいだったけどね。
車中、おじいちゃんが「夏は道路がちんちんになるから朝しか動けない」と言っていた。
久々に聞く、熱いの意。
かわいくて好きな言い回しだが、さすがにちょっと使うのためらうなあ。
ちんちんで飲めないよ、とか。

15日(月)
母と「コクリコ坂から」を見に行く。
すごくおもしろく見た。文句なし。
やったね、吾朗ちゃん。諦めず2作目作ってよかったね。
嫌なところがない、気持ちのいい映画。
こういう風ならアリエッティの監督の人も2作目はおもしろいかもね。
がんばれ。
帰り道、母に目に見えるピンクの花をキョウチクトウかサルスベリか2択問題を出されながら進む。
そのせいかどうか、母は愛車を柱にぶつけた。
夕方、父母とひつまぶしを食べに行く。
初ひつまぶし。
薬味を入れて食べる食べ方が一番好きだった。わさびを多めに入れるの。
うなぎは香ばしく、おいしかった。話題性のある食べ物ではある。
うなぎを食べながら父と母は庭木のことばかり話していた。
膨れた腹をかかえて新幹線に乗り、帰ってきた。

新事実発覚

2011年08月12日 00時06分49秒 | Weblog
次に出るハイブリット渾沌という劇団の稽古が始まった。
本当は7月終わりくらいから稽古は始まっていたのだけど、
「試験があるので」というので稽古に行っていなかった。
稽古休んだのに試験落ちた、ではカッコ悪いなあと試験前は多少思ったりした。
今日が途中参加初日。
知った顔もいればはじめましてもいた。
稽古は、まだみんなに役がついてなくてダンスの基礎みたいなのやったり、台本をじゅんぐりに読んでいったり。
ああ楽しいなあ。
好き勝手やっていいのは楽しいなあ。
責任がないのは楽しいなあ。
それを許してくれる稽古場は楽しいなあ。
久々の役者だけとして関わる稽古。
共演者のみんなと演技スタイルがまるっきり違ったのも楽しかった一つ。
自分が爆弾になったようで。ひひひ。

そこで、今回の衣装さんが今日は来ていて、
みんなの身体の採寸をした。
まるでアオザイでも作るような入念な採寸。
一番最後に「身長は?」と聞かれて「170です」と言ったら、
衣装さんの目がキラーんと光った。
「うそ、サバよんでるでしょ」
ああ実は私もうすうす感じてはいたけど、いっちばん最後に測った時には確かに170だったんだけど、それから身長の話になると「えー、もっとあるでしょ」とか「俺、170だけど俺より高くね?」とか言われていて、私も公式には170だけど、ホントはもう2,3センチ高いかもなと思っていた節があって、
それをズバリと突かれたのでぎくりとした。
それで、結局は衣装さんの持っていたメジャーで測ることに。
壁にそって立ち、頭のてっぺんを指でしるしつける。そこから床までの長さをメジャーで測定。
結果。
172。
わー、2センチも高い。
と言うことで公式記録更新。
172で、よろしくお願いします。
でけえな。

クラスで一番頭のいい子と答えが一緒

2011年08月07日 21時17分19秒 | Weblog
試験受ける。
合格点ぎりぎりセーフかアウトかくらいだと思う。
解答速報見るとギリギリセーフかな。
しかし、これはあくまで問題製作者の出した正答ではないのでまだ安心はできない。
けっこう訂正とかある。
クラスで一番頭のいい子と答えが一緒だったくらいに考えておかねばなるまい。
または黒柳さんと答えが一緒。
でも内心すごく安心している。

「先生の目、アジのお刺身みたい」と3歳に言われる。
大人なら充血のことをこんな素敵に例えられようか。

久しぶりにぴかっと走る稲妻を見る。
稲妻は稲の妻。妻は夫と同意義。
稲を孕ませ実らせる役目。
これで今年もちゃんと米が育つなあと思って見る。
自然のものに意味を持たせるのは人間の得意なこと。おもしろいとこ。

怒りの矛先

2011年08月06日 04時30分06秒 | Weblog
今日見た夢。

大きなアリーナ的なドーム的なところでのイベント。
世界各国からパフォーマーの人たちが集まってそれぞれのブースでパフォーミングしてる。展示即売もあり。
私はチェコから来ている紙の人形劇のブースの人と仲良くなっている。
その人はブース一面にかわいい切り絵をはっつけてその中心にお客さんを招いてそこでぺープサートの劇をする。
すごい楽しいイベント。
会場のすみっこでこのイベントの地図みたいなフリーペーパーが配られていて、
何気なく見たらその表紙は私が以前書いた絵の盗用だった。
なんで?あ、HPにのっけてるからか。簡単にコピペして文字の部分ちょこちょこ変えてそれで「無名なやつのだし誰にも盗用だってばれねーわな」というごく軽い気持ちで私の絵を使ってるのか。
しかも、そのフリーペーパーの表紙は何候補かあったうちからお客の人気投票で決められたものらしく、人の絵を盗んだくせになにお客を巻き込んで勝手なことしてるんだか。
そのときはまだ冷静だった。
フリーペーパー配ってるイベントやってるときにありがちな同じ柄のTシャツ着てるお兄ちゃんたちに近づいて、
「これって、ちゃんと作者の許可得てこの絵のっけてるんですか?」とさも心配そうにきいてみる。
やせっぽっちで気の弱そうなお兄ちゃんたちは、盗用を知っているのか知らないのか、ただ曖昧に、はあ、まあ、みたいな薄い反応。
それで埒があかないと思って、「このイベントの主催者の住所とか教えて」と言うと、
「ちょっとここからは遠いんですが」と言って一枚の紙を差し出す。
そこにはなんか事務所のらしい住所と電話番号が書かれている。
「じゃあ電話するからいいよ」と受け取って、ついでに平積みされているフリーペーパーを片手で取れるだけむんずとつかんでカバンに入れる。
そして「この絵、私が書いたんですけど」と言い置いてその場を去る。背後で少しざわざわしている気配がする。
歩きながら紙に書いてある電話番号にかける。夢の中なのでやっぱり何度もダイヤル打ち間違える。
はい、と出たのはなんかボーっとした感じの男。全然仕事人ぽくない。めんどくさそうな声。事務所って気配もしない。
「イベント行きました。すっごくおもしろかったです。」
はあ
「あの、でも、会場で配ってたフリーペーパーの絵のことなんですけど」
・・・・・
「あ、フリーペーパー配ってるのご存知ですか?」
・・・・・いいえ
ここで私がぶち切れた。
「いいえってなんだコラ見え透いた嘘つくんじゃねえてめえ主催者だろうが全部てめえの指示だろうが。」
ぷつと電話が切れる。
すかさずリダイヤル。
はい。
「あの、さっき電話したものですが」
・・・・・
「とりあえずおたく、名前なんていうんですか」
・・・・ウサミです。
「ウサミてめえ私の書いた絵盗んで使っただろそうだろふざけんなこっちは金もらって書いてるわけじゃねえんだそれでもそれを盗んでいいってことにはなんねえだろうよこんなおっきなイベント仕切ってるくせにそんなこともわかんなかったのかよふざけんないい加減にしろこっちはもう容赦しないからな警察いく警察いって裁判だからな覚えとけ覚悟しろ」電話切る。
このやりとりの間、私は家に帰っていて、弟の部屋を通り過ぎる。
私の剣幕にびっくりした弟が部屋から顔を出し、その一部始終を驚きと呆れと興味でもってにやにや見ている。
そこへ電話。
おばさんの声で、
「あの、うちのタクロウちゃんが大変ご迷惑をかけたそうで、」と言う。
どうやらこのおばさん、ウサミの母親らしい。
自分の仕事の不手際を母親に謝らせるそんで母親も母親でしゃしゃり出てきちゃう。どこまで腐ってんだか。
私は何も言わないで電話を切って、なぜか警察関係に強いパイプのあることになっている弟に洗いざらいぶちまける。
弟の知り合いで一番そういうのに詳しくて一番役職が上の警察官と連絡を取り、警察にいって被害届けを書く手配を整える。大丈夫、こっちには原画だってある。
あまりの怒りのため、一度車に乗り込むが運転できず、弟に代わって運転してもらう。
車は田園地帯を走る。稲が青い。
警察で、相手方の数人が「私たちが書いたという証拠」というのを持ってきて、
それはイラストレーター上でキャラクターを書いていっている途中の行程がポイントスクリーンで撮影されているものなんだけど、
それは明らかに画面上で線を書いていっているのに、
実際私がやってた作画方法はえんぴつ書きしたのをスキャナで取り込んでやっているものなので、
センの質とか全然違うし、こりゃ完全に捏造だってバレバレじゃん、下手な小細工で正体見せたなというありさまで私は怒りよりもむしろ、ここまでするかねふつう、というちょっと後ろに下がった見方ができていった。
じゃあ、いいですよ、テレビにばらしましょうよ、ということで、
その大きなイベントがもたらした小さな盗用事件を私が大々的にテレビで暴露してやる。
番組内で共演の櫻井翔と長澤まさみと井ノ原快彦と芦田愛菜にも強気にのぞむ。
話は盗用のことから、テレビの悪のこと、そこに写ってる人間の責任のことなど。
一切合財なんのポーズもつけず、下品なまでに、嫌われるの当然で、言いたいことを全部言ってやる。
櫻井翔が苦笑いしながら「僕らとばっちりですよー」と言った。
それはそうだな、と最後に思った。