下北に行く。
古本屋をぶらぶらしていたら武田百合子監修「物喰う女」なんて物を見つけてしまい、
いろんな人が書いた、ものを食べるシーンを集めたものが載っている本なんだけど、
武田百合子は寡作の人なのでこんな本でもうれしくなり、
ついついお金をおろして買ってしまう。
いちぢくの実は人肉のようだみたいなことが書いてある。
駅に戻ると「医学と芸術展」というとてもおもしろそうな展示の広告を見つける。
場所は六本木の森美術館だ。
私は東京に暮らしているが、まだ一度も東京タワーとか六本木ヒルズとかに行ったことがなく、
こんな機会でもないと絶対行かない自信があったので、
この展示会にかこつけて一度六本木とやらに行ってみようと思った。
なので、その足で六本木に。
下北から新宿まで出て、大江戸線で六本木まで行くんだけど、
新宿駅の大江戸線がいやにわかりにくい場所にあって、
たどり着いたと思ったら新宿西口駅で、そこからなぜか都庁前駅で乗り換えて新宿駅まで戻らなきゃいけない始末。
着いたら着いたで、森美術館というのが六本木ヒルズにあるのか六本木ミッドタウンにあるのかわからず、散々歩き回って六本木ヒルズっていうビルの集合体のひとつのビルの53階と知る。
このへんで私はすでに不機嫌になっている。
さらに、この森美術館というところが美術館と展望ラウンジの券が一緒になっていて、
こっちとら展望なんてしたかあないんだ、美術館だけ見ればいいんだ、それぞれ単独の券にすればもっと安くなったろうに、そしてこんなに並ばされることもないのにというほど並ばされて、もうあっちこっちで英語が飛び交ってるし、53階まで行くのも帰るのも耳はキーンとするし、完全に六本木嫌いだなと思う。
しかし、展示はよかった。
おもしろかった。
予想通りの内容で、ダヴィンチの解剖スケッチから松井冬子の新作まで、
新旧織り交ぜての医学アートがご覧いただけます。
ひとつ、実在の人の生き顔と死に顔が隣り合ってる写真があって、それがすごく衝撃だった。
人は死ぬと物になるって話だけど、
これを見てそうじゃないんじゃないかなあと思った。
人は死んでも人なんじゃないかなあと思った。
帰り、展望ラウンジで夕日を見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/ba/d5fbb5724df4285cf989196ef468f87d.jpg)
まだやってないみたいだったけど、展望ラウンジの中のバーも見る。
バンドの生演奏と素敵な夜景がご覧いただけます。
大きなワイングラスに入ったワインと、ハート型のケーキが見本で並んでいる。
ザ・女を口説く用という感じ。
ここはすごく金のにおいがした。
あれか?あそこから見えてたのが東京タワーか?
説明書きとかなかったのでよくわからなかった。
三鷹に帰ってホッとした。
もういいな六本木は。
古本屋をぶらぶらしていたら武田百合子監修「物喰う女」なんて物を見つけてしまい、
いろんな人が書いた、ものを食べるシーンを集めたものが載っている本なんだけど、
武田百合子は寡作の人なのでこんな本でもうれしくなり、
ついついお金をおろして買ってしまう。
いちぢくの実は人肉のようだみたいなことが書いてある。
駅に戻ると「医学と芸術展」というとてもおもしろそうな展示の広告を見つける。
場所は六本木の森美術館だ。
私は東京に暮らしているが、まだ一度も東京タワーとか六本木ヒルズとかに行ったことがなく、
こんな機会でもないと絶対行かない自信があったので、
この展示会にかこつけて一度六本木とやらに行ってみようと思った。
なので、その足で六本木に。
下北から新宿まで出て、大江戸線で六本木まで行くんだけど、
新宿駅の大江戸線がいやにわかりにくい場所にあって、
たどり着いたと思ったら新宿西口駅で、そこからなぜか都庁前駅で乗り換えて新宿駅まで戻らなきゃいけない始末。
着いたら着いたで、森美術館というのが六本木ヒルズにあるのか六本木ミッドタウンにあるのかわからず、散々歩き回って六本木ヒルズっていうビルの集合体のひとつのビルの53階と知る。
このへんで私はすでに不機嫌になっている。
さらに、この森美術館というところが美術館と展望ラウンジの券が一緒になっていて、
こっちとら展望なんてしたかあないんだ、美術館だけ見ればいいんだ、それぞれ単独の券にすればもっと安くなったろうに、そしてこんなに並ばされることもないのにというほど並ばされて、もうあっちこっちで英語が飛び交ってるし、53階まで行くのも帰るのも耳はキーンとするし、完全に六本木嫌いだなと思う。
しかし、展示はよかった。
おもしろかった。
予想通りの内容で、ダヴィンチの解剖スケッチから松井冬子の新作まで、
新旧織り交ぜての医学アートがご覧いただけます。
ひとつ、実在の人の生き顔と死に顔が隣り合ってる写真があって、それがすごく衝撃だった。
人は死ぬと物になるって話だけど、
これを見てそうじゃないんじゃないかなあと思った。
人は死んでも人なんじゃないかなあと思った。
帰り、展望ラウンジで夕日を見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/ba/d5fbb5724df4285cf989196ef468f87d.jpg)
まだやってないみたいだったけど、展望ラウンジの中のバーも見る。
バンドの生演奏と素敵な夜景がご覧いただけます。
大きなワイングラスに入ったワインと、ハート型のケーキが見本で並んでいる。
ザ・女を口説く用という感じ。
ここはすごく金のにおいがした。
あれか?あそこから見えてたのが東京タワーか?
説明書きとかなかったのでよくわからなかった。
三鷹に帰ってホッとした。
もういいな六本木は。