世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

小屋入り

2008年06月30日 22時57分08秒 | Weblog
薄ぼんやりと小屋入り。
仕事終わりに下北沢まで行き、
初めましての「楽園」。
なんかみどりい劇場だなあ。
ここでやるのか。
今日、仕事の最中にいきなり初日本番5分前レベルの緊張が走った。
びっくりした。
なんだかんだで緊張しているらしい。
まだ当分はふたふたするだろうな。
余計な小細工はしたくないな。
もっとおおらかになりたいな。

青い頭皮

2008年06月29日 23時45分59秒 | Weblog
美容院に行く。
カット込みでパーマが3000円というベラボーに安い店で、
職場の人に教わって初めて行ったのだけど、
安いだけあって
「ウチは最低限のことしかしない主義なんで」という気持ちのいい店だった。
要望をざっくりとしか聞いてくれない。
目の前の雑誌を読み終わっても変えてくれない。
ドライヤーさえかけ惜しみされ、
なんか温風の出る機械に任せてほっておかれた。
もちろんほぼ話しかけられない。
隅に髪の毛の切れ端を寄せためているのが見える。
でも安いしなあ。
ここは、カットとパーマの技術のみを買える明朗会計なお店なのだ。
いいじゃないそれならそれで。
かっちょいいおねえさんおにいさんににこにこされながら、ガラス張りの部屋であれこれ中身なく話しかけられるのは恥ずかしいんだよ。
美容院の吉野家。
たまには気兼ねなくジャンキーな美容院もあっていいんじゃねえか。
よくないか。
やっぱり美を作るにはゆとりとサービスは必要なのか。
どうやったら美容院通いが楽しくなるのか。
いまだわからず。

その↑美容院で、唯一話しかけられたこと。
「頭皮がきれいですね。青っぽい白ですもんね。」
頭皮が一番きれい状態なのは青で、それから白、年取ったりストレスがあったりすると徐々に赤くなっていく傾向にあるらしい。
意識したことなんてないところをいきなり褒められて戸惑ったのだが、
なぜかこの店の印象アップ。
自分でも安い人間だなあと思ったが、
青い青い、と思いながら気分よく帰りました。

「炬燵電車」のチラシが出来ました。青いよ。

真骨頂

2008年06月28日 01時42分30秒 | Weblog
松山ケンイチが「デトロイト・メタル・シティ」の主演に。
コンビニのポスター見てケンイチ一番のはまり役!と思った。
カメレオン俳優の真骨頂だと思う。
多分見に行く。
要は、マンガキャラなんだろう、ケンイチは。
いいと思うよ。
漫画に近い人間て最近多いし。
とことん馬鹿につくってくれていたらいいね。
お金をかけた日本映画の悪い癖、無理から感動にもっていかないでほしいね。
だって「デトロイト・メタル・シティ」だよ。
レイプ11連呼とかひろって欲しいですねファンとしては。
くっだらねーなーとか言って笑って見たいよケンイチを。



ポジティブに跳ねる

2008年06月22日 17時39分39秒 | Weblog
たっちーの出ている「あゆみ」を見に行った。
とても清潔で明るく楽しい舞台だった。
アイディアに富んでいた。
一点の曇りもない。
公演後、出てきたたっちーが作演の人のことを「とってもポジティブシンキングな人なのー」と言っていた。
大いにうなづけた。
みゆみゆは台本を買ってほくほくしていた。

誰でも、
小学校のときに漢字の書き取りテストをしたと思う。
漢字の部分をくりぬかれた一節が書いてある。
書き取りの問題部分は、ひらがなで。
問題と問題の間にはなんの脈絡もない。
低学年だったらこんな感じ。
 暗い夜
 銀色の世界
 美しい声
 短所を直す 
 ごま油を買う
 歌って歩く
 小屋を作る
 幸せになる
こんな風。
そんなことが川上弘美「いとしい」のワンシーン中に書いてあった。
一つ一つの言葉は単純。
なおかつ、それ自体で完結している言葉なのに、
それを並べて眺めたときには一編の詩になっている。
わあと心奪われる。

眠れないよ

2008年06月21日 11時09分00秒 | Weblog
深夜NHKで松井冬子の特集をやっていた。
画家で、若い。美人。描いてる絵が怖い。
逆さづりになった女の人の髪だけを描いたやつや、
動物に食べられながら逃げる女の人や、
自分の内臓を引きずりながら微笑む女の人や、
幽霊のようにたたずんでいる女の人など、
とにかく怨念のこもった絵を描く。
男の人には怖がられて、女の人からはの共感を集める絵なのだそうだ。
日本画の古典技法を用いて絵を描くのに、
平気でトレースやコピーや縮尺をかます。
カメラの前では製作中でもフルメイク、フルファッション。
意外なほど物腰は今時の若者で、よく笑うし軽口もたたく。
ことさら自分を幻想的に見せたり、
霊的な感性によって絵を描いているという発言は絶対にしない。
はい、はい、と素直に相手に耳を傾ける外交的な感じに映って見えたけど、
多分、全部演技だと思う。
絶対に絵以外では自分を出さない人なんだと思う。
しっかりした印象が強く残った分、この人の中にあるどす黒いものの大きさが際立って、余計にそら恐ろしかった。

特集の中で、お寺に九相図を見に行くシーンがあって、
掛け軸のある部屋に入った瞬間に、「わー」とか「きゃーすごーい」とか言っていたのだけど、
それが普通の反応でおもしろかった。

最後に上野千鶴子と対談していて、
上野先生に「若い女の人が不幸になるのはあまりみたくないから、あなたが幸せになった時の絵をみてみたい」と言われていた。
「はい、自分でも想像つかないけど、そうなりたいとはおもっています。」
ここで、番組は前向きな感じできれいに終わるのだけど、
私は全然言葉どおりに受け取れずに、そのあと2時間は眠れなかった。


諸せんせい

2008年06月20日 12時55分16秒 | Weblog
雑誌を読んでいると、
朝倉かすみの顔写真が載っていた。
その人が書く文章は知っているが顔は知らない。
そういうことは、文章だけじゃなく多々あることだが、
だからこそ顔を知るとはっとなる。
特別な顔じゃなくても顔の力は強い。

柴崎友香が東京の木は大きいと書いていた。
家の近所の桜のでかさにははじめてみたときから驚いた。
公園であれほど鬱蒼としげる木々は東京以外で見たことがない。
東京でなにが好き、たぶん公園が好き。

柴田元幸が雑誌をつくるらしい。
私はこの人がほかの人を紹介する文章が好きだ。
翻訳書も好きだが、それだって突き詰めればほかの国の作家を紹介しているようなもんだ。
紹介文がおもしろい。そういう才能もあるんだなあと思う。

青梅

2008年06月17日 23時45分50秒 | Weblog
稽古場に向かう途中、梅がなっている木を見つけた。
なっているものをとるのはよくないので、
落ちている実をひろう。
三つひろった。
桃のようないいにおいがする。
がぶといきたい感じ。
植物はちゃんと時期になると実ができてすごいな。