美容院に行く。
カット込みでパーマが3000円というベラボーに安い店で、
職場の人に教わって初めて行ったのだけど、
安いだけあって
「ウチは最低限のことしかしない主義なんで」という気持ちのいい店だった。
要望をざっくりとしか聞いてくれない。
目の前の雑誌を読み終わっても変えてくれない。
ドライヤーさえかけ惜しみされ、
なんか温風の出る機械に任せてほっておかれた。
もちろんほぼ話しかけられない。
隅に髪の毛の切れ端を寄せためているのが見える。
でも安いしなあ。
ここは、カットとパーマの技術のみを買える明朗会計なお店なのだ。
いいじゃないそれならそれで。
かっちょいいおねえさんおにいさんににこにこされながら、ガラス張りの部屋であれこれ中身なく話しかけられるのは恥ずかしいんだよ。
美容院の吉野家。
たまには気兼ねなくジャンキーな美容院もあっていいんじゃねえか。
よくないか。
やっぱり美を作るにはゆとりとサービスは必要なのか。
どうやったら美容院通いが楽しくなるのか。
いまだわからず。
その↑美容院で、唯一話しかけられたこと。
「頭皮がきれいですね。青っぽい白ですもんね。」
頭皮が一番きれい状態なのは青で、それから白、年取ったりストレスがあったりすると徐々に赤くなっていく傾向にあるらしい。
意識したことなんてないところをいきなり褒められて戸惑ったのだが、
なぜかこの店の印象アップ。
自分でも安い人間だなあと思ったが、
青い青い、と思いながら気分よく帰りました。
「炬燵電車」のチラシが出来ました。
青いよ。