~花の旅 そのときの一冊~
チューリップ20個からスタートした私たちの花の旅には
それぞれの時期に出会った印象深い園芸書が何冊もあります。
・・・過去に戻って それらの本を開いてみると
未来へつながる 夢の在りかや 旅の行先が
そこにそっと秘められていたことに
あらためて気づくのです・・・
1 花や庭の入門書 第1号

チューリップの球根を買って
育て始めたとき ノウハウを
学んだのは~『趣味の園芸』10月号でした
これが私たちの園芸入門書です。
まだ4月に創刊されたばかりで、1973年秋のことでした。


2 海外の庭との出会い
やがて『趣味の園芸』を毎号購読するようになって
* 翌1974年 海外の庭を紹介したページに出会いました。
「私こんな雰囲気大好き!」
~もう見ただけで 外国の庭に一目惚れでした!
この時 花の種類やノウハウだけではなく
「景観としての庭」への意識が芽生えたのでした。
でも もちろんその頃はこのような
借り物の小さな庭でしたが・・・
けれど
芝生があって花が咲き
自然に家族が集まって!
これが現実の「幸せの庭」の姿でした
* さらに1976年
「ヨーロッパの花と暮らし」という特集の中で、
芝生のある前庭で手入れをしている人の写真が
強く印象に残りました。

この写真から
「庭がある生活の豊かさ~」を感じとり
「庭が暮らしに溶け込んでいる風景~」が
次第に庭の理想像となっていったのです。
3 外国の花風景「ヨーロッパ花の散歩道」
(朝日旅の百科)
*1980年 海外旅行はまだまだ縁のない時代
書店で見つけたこの本で 外国の町の景観、
花飾りの素晴らしさをはじめて知り衝撃を受けました。
そして
「なぜ日本にはこんな景色がないのかしら?」とも
やがて旅先で求める風景、目で追う光景が
徐々に変化していったように思います
このように 園芸に興味を持ち始めて10年足らずで
次々とこれらの本に出会い
花や庭の可能性がどんどん広がり変化していきました!
と同時に 都会の暮らしの片隅では到底無理・・・
かといって 田舎で暮らすには生活手段がないし
そういうジレンマも次第に大きくなっていったのでした
けれど これらの本が手元にあることで
夢は
一時的な憧れとして人生の片隅へ封じ込められるのではなく
それからも 日々の暮らしの傍で
未来へと育まれていったように思います。
花の旅が~
大切な一冊との出会いが~
さらに10年、20年後へと続いていきます・・・
つづく