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線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

なかなか進まない…「線翔庵」引っ越し

2010年12月23日 22時02分48秒 | 日々雑感
10月末で終了してしまった、サイトのレンタルサーバー。11月から新サーバー移行ということで、とりあえず大体の移行は進めていたのだが、なかなか作業が進まない。

それでも今日で、「湯の間」が大凡終わった。しかし、1pずつ作業してきたので、大変だった。

あとは「三絃の間」「酒蔵の間」などが手つかずだ。




んん…このペースでは、完全移行は年を越しそうだ。

日々触る!三味線~☆

2010年12月22日 22時11分57秒 | 音楽
先月破れてしまった三味線の革。今回は地歌用の中棹。
これは自分が子どものころ買ってもらったもので、ウチでも古い楽器だ。

破れたときは、こんな感じだった。


先日、松本へ出かけたとき、仕上がって戻ってきた。


…というわけで、いま新品の革で弾くことができる。何だかうれしいものだ。




松本の三味線屋さんでは、格安で貼っていただいた。いつも大変お世話になっている。
今回は革だけだったが、「今度は勘べりもみた方がいいですね…」と言われた。確かに、しばらく放ったままだ。

また、駒の話をしているところで、鉛入りの地歌用駒を、ベース三味線のように弾く方もあるとお聞きした。そんな話を聞くと、欲しくなるのが人情。

…ということで、安いのを1ついただくことにした。


さて支払い。採譜からお金を出しながらもさもさしていたら、三味線屋さん、
「あ~駒はいいっすよ~」
と言ってくれた。


ええ…いつもこんなサービスをしてもらっている。申し訳ない感じ。


人生初の…

2010年12月20日 21時58分44秒 | 日々雑感
今日は病院に行った。
実は…胃検診の再検査。今まで人間ドッグとか健康診断での胃検診では、内視鏡をことごとく拒み続けてきた。
11月にバリウム検査を受けたのだが、何と!再検査になってしまった。
んん~去年の人間ドッグではバリウムでも何ともなかったのに…。


ここで、2つの「心配」
1つは再検査で、何かあるのかなあ…ということ。
そしてもう1つは…内視鏡検査。どうも、いろんな人の話を聞くと、ドキドキ。

「どうせ胃カメラ飲むことになるんだったら、バリウムなんか止めて、最初から胃カメラにすりゃいいじゃん!」というダイナミックな人もある。

どうも、こういうことにチキンな自分…。

ただ、知り合いが受けた内視鏡で、何か注射を打ってから、意識が朦朧としたときに終わっちゃう医院があるよ!という情報を得て、そこへ行くことにした。



そして、再検査の日が今日だった。
何せ、人生初の内視鏡。それだけで血圧が上がりそう!!

さて、検査室へ。
お決まり通り、何だかシロップ状のものを飲み、のどに麻酔らしきものをシュッシュッとする。これで、のどが何だか締め付けられるような不思議な感覚。

そして、注射。
ここから、記憶が薄れていく。

看護師さんの「横を向いてください」の声は覚えている。その後、ぼんやりというか酩酊状態のような…。そしてカメラが入ったらしいのだが、そこも記憶がない。
ただ、途中胸の辺に「ああ~入ってる!入ってる!」という感覚はちょっとあったが、それも意識が朦朧として、あまり記憶がない。

…ふと、看護師さんの「車いすに乗ってください」という声で、よろよろ立ち上がった。どこをどう通ったかも分からないうちに、ベッドに移っていた。この間も、何だか記憶がない。

およそ1時間ほどで終わる。そして診断。



「ほぼ正常」ということだ。
先生も「何が写っちゃったんでしょうねえ」とのこと。

自分の胃の画像をいただき、帰宅した。

(ちょっとグロいが、これが自分の胃袋だ~!)






民謡の会を聴きに松本へ

2010年12月19日 22時02分52秒 | 民謡
今日は、松本を中心に活躍しておられるテイチクの山本扶美枝さんの民謡の会に行ってきた。場所はまつもと芸術館小ホール。

第1部は~旅~ということで、沖縄風なプロローグから《祝い目出度》《長崎ぶらぶら節》と九州から北上、いろんな曲が12曲並んだ。

張りのあるお声の山本扶美枝さんの唄は、明るい雰囲気。
娘さんの山本泉さんも、高調子でのびやかなお声。

途中に、信州の《絵島節》を、尺八も担当されていた米谷勝彦さんがお歌いになった。しみじみといい曲。

また、津軽三味線と唄の松田隆行さんが登場。《津軽あいや節》の弾き歌い。続いて《津軽じょんがら節》の旧節の弾き歌い。ところが!ここで二の絃が切れた!しかーし、さすがプロ、何ともない感じで2本の絃で弾ききられた。すごーい!

第2部は、山本扶美枝さんのステージ。博多小女郎波枕入り《正調博多節》とか弾き歌いの《山中節》など、しっとり系の唄が続く。


後半は、ゲストの演奏が続く。
松田隆行さんの曲弾き。やはり生演奏はいい!カッコいい~!

最後はおめでたく《秋田大黒舞》、そしてフィナーレは《ドンパン節》だった。なかなか楽しいステージだった。

地方には三味線の田口拓さん、篠笛の福原洋音さん、箏の千葉暢さん、鳴り物の美鵬直三朗さん、そして娘さんの山本英利子さんの三味線。なかなか豪華!


終わった後、楽屋へ行ってみた。
2年ぶりに直三朗さんにお目にかかる。いろいろな鳴り物で、曲と曲をつなぎ、曲の中ではなかなかパワフルであった。甘党とのこと、お菓子を差し入れ。

また松田隆行さんも同じ部屋。直三朗さんに呼んでいただき、お目にかかってきた。厚かましくサインをいただこう!と、松田さんのCDを持っていったら、ディスクにサインしていただいた。うれしかった。




久しぶりの「まつもと芸術館」だったが、小ホールは初めて入った。民謡にはちょうどいい大きさだな~と感じた。また、こんな演奏会があればいいな!
 

アンコ入りのアンコ入り民謡

2010年12月18日 21時50分07秒 | 民謡
民謡や端唄・俗曲等には「アンコ入り」という歌い方がある。ある曲の中に別な曲をはさむタイプ。
民謡では、「ソーラン節入り」《秋田船方節》、「馬子唄入り」《淡海節》、「追分入り」《安来節》…。他にもたくさんある。

そんな「アンコ入り」の最たるモノが、秋田の《新タント節》だろう。一般的な《タント節》の上の句と下の句の間にかけ声風に歌う部分が、別の曲を入れる。よく知られているのは、「ソーラン節入り」「おこさ節入り」「真室川音頭入り」。

それが…何年か前に買ったCDに珍しい《新タント節》があった。
「真室川音頭入り」なのだが、その《真室川音頭》が「秋田追分入り」なのだ。

「追分入り」《真室川音頭》は、単独で聴いたことがあった。それを、そのまま《タント節》にはさんで《新タント節》にしてしまうというのは、ダイナミックな発想だ。


歌詞は、こんな感じ。

♪ハァー村のはずれの 柳の下で 泣いて別れた 仲じゃもの 仲じゃもの

 (真室川音頭)
  ♪親が許さず 別れてみたがコーリャ 追分きくたび 思い出す
  (秋田追分)
   ♪(ソイーソイ)
    別れて今更(ソイ) 未練じゃないが 気にかかる(ソイ)
    主はいずこで 暮らすやら(ソイーソイ)
    雨の降る日も 風吹く夜さもネ(ソイ)
    思い出しては 忍び泣き
 (真室川音頭)
  ♪蝦夷は雪国 寒かろうコーリャ ご無事なお帰り 待ちますよ

 女心は タントタント 切ないものだよ その訳だんよ

なかなかおもしろい構成だ。

知らずに聴いていると、真室川音頭になった時点で「おや?」と思うのに、途中で、三味線が休んで、ソイーソイ!そして竹だけで追分になって、それが終わると再び真室川音頭になって、タント節に戻る…。

秋田から山形へ行って、また秋田、そして山形で、最後にやっぱり秋田で終わる感じ。一体どこの民謡だ~?みたいな気分

民謡の楽しみ方って、面白い!