線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

遮那王

2005年02月13日 21時53分08秒 | 歴史
毎週日曜日の8:00~は、NHK大河ドラマ「義経」を一生懸命見ています。昨年の「新選組!」、一昨年の「武蔵」等々、この数年喜んで見ています。

タッキーの義経もがんばってますなあ。今年は源平モノということで、わたくしが見た記憶があるのは実に「草燃える」以来…。あの時の義経は、国広富之でした。それよりも印象的なのは、尼将軍・北条政子役の岩下志麻。コワイくらいの迫力ありました。

さて、義経の幼名は牛若。鞍馬寺で覚日律師が与えた名は「遮那(しゃな)王」。「遮那」とは「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」からとられた名で、光明遍照といった宇宙の根源の光というような意味合いを持った名前だそうな。

ところでこの名前を見ると、わたくし的に思い出すのが、下伊那郡上村の遠山霜月祭です。12月のまつりですが、このまつり登場する面の中で「四面(よおもて)」という神様が出て、煮えたぎる釜のお湯を素手で切る【湯切り】を行うシーンがよく知られています。その湯を切るのが『水の王』と『しゃな王』といいます。

【しゃな王】

この遠山霜月祭の起源は鎌倉時代まで遡れそうなので、そこに登場する面は「鎌倉」とのつながりが感じられるのだそうです。
ちなみにこのまつりは、修験道とか両部神道の世界観に構築されていますが、鞍馬で修行する義経=遮那王も、美輪明宏扮する陰陽師・鬼一法眼に不思議な力を授けられていそうな感じ!
鎌倉時代も、もののけの世界といいますか、超越した力が信じられていたようですね。
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