転勤が多く、どこへいったかな?と思うものが出てきたとき、うれしくなる。この頃、部屋を整理していたら、探していた『信濃民謡集』が出てきた。
発行は昭和5年。信濃毎日出版部とある。定価は「金 貳拾銭」とある。この書は、亡くなったおじさんからいただいたものだ。
本には歌詞、解説、曲によっては五線譜まで掲載されている。昭和5年の時点で、民謡の採譜が掲載されているということが驚きである。
掲載されている曲は、《木曾節》(西筑摩郡福島町)《信濃追分》(北佐久郡岩村田町)《鹽尻甚句》(東筑摩郡塩尻町)といった伝承民謡から、《望月小唄》(北佐久郡本牧村)《須坂小唄》(上高井郡須坂町)といった新民謡まで幅広い。
伝承民謡のなかでも、《親澤追分》(北佐久郡小海町)とか《古間音頭》(上水内郡古間村)といった、現在でもそれほど聞かれない曲もある。そして《ソイソイ節》(埴科郡松代町)、《アルプス登山小唄》(松本市)といった曲名すら見たこともない曲もある。
自分の地元、上田市別所温泉の《別所小唄》(小県郡別所村)も収録されていた。
この曲は、高倉輝作詞選、杵屋佐吉作曲。個人的には知っているが、現在別所温泉で、どのくらい歌われているのだろう。ちなみに作曲の杵屋佐吉氏は長唄界では、知らない者はおそらくいないと思う。演奏家として、作曲家としてよく知られている。
こうした音楽文化が、信州でも昭和初期にはあったのだということがよく分かる。現在は、本当のところどうなのだろう?
昭和初期にあっては、現在よりも文化的には豊かだったのではないかな…と思った。
発行は昭和5年。信濃毎日出版部とある。定価は「金 貳拾銭」とある。この書は、亡くなったおじさんからいただいたものだ。
本には歌詞、解説、曲によっては五線譜まで掲載されている。昭和5年の時点で、民謡の採譜が掲載されているということが驚きである。
掲載されている曲は、《木曾節》(西筑摩郡福島町)《信濃追分》(北佐久郡岩村田町)《鹽尻甚句》(東筑摩郡塩尻町)といった伝承民謡から、《望月小唄》(北佐久郡本牧村)《須坂小唄》(上高井郡須坂町)といった新民謡まで幅広い。
伝承民謡のなかでも、《親澤追分》(北佐久郡小海町)とか《古間音頭》(上水内郡古間村)といった、現在でもそれほど聞かれない曲もある。そして《ソイソイ節》(埴科郡松代町)、《アルプス登山小唄》(松本市)といった曲名すら見たこともない曲もある。
自分の地元、上田市別所温泉の《別所小唄》(小県郡別所村)も収録されていた。
この曲は、高倉輝作詞選、杵屋佐吉作曲。個人的には知っているが、現在別所温泉で、どのくらい歌われているのだろう。ちなみに作曲の杵屋佐吉氏は長唄界では、知らない者はおそらくいないと思う。演奏家として、作曲家としてよく知られている。
こうした音楽文化が、信州でも昭和初期にはあったのだということがよく分かる。現在は、本当のところどうなのだろう?
昭和初期にあっては、現在よりも文化的には豊かだったのではないかな…と思った。
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