今日は「2016年度医師臨床研修マッチングの最終結果」が
発表されました。
https://www.jrmp.jp/koho/2016/2016press.htm
医学部を卒業した若者がどの病院で２年間の研修を始めるか
決まるのです。
今日はプロ野球のドラフト会議があり、野球選手はドキドキ
しているでしょうが、卒業を控えた６年生もドキドキしていたでしょう。
昔は大学病院での研修が大多数でしたが、最近は大学病院よりも
市中病院での研修が人気です。
大学病院での研修先は全体の42.7%で半分以下になっています。
https://www.jrmp.jp/koho/2016/2016kekka_koho.pdf
かつて大学病院での研修委員をやって、大学病院の研修の魅力を
伝えて研修医を増やそうと思ったのですが、今も同じようです。
さらに新潟県内のマッチ者数は98名で昨年より４人少なく、
なかなか増加していません。
まあ、定員充足率は49％で全国で最低だったようですが、
これは定員が202名と多かったのでしかたがない数字ですし、
マッチ者数が問題ですから。
ただ、驚いたのは…
「大学病院(施設別)における自大学出身者の比率」
https://www.jrmp.jp/koho/2016/2016jidai.pdf
新潟大学医歯学総合病院：
大学病院 (施設別) 募集定員 82名
大学病院(施 設別)マッチ 者数 22名
大学病院 (施設別)定 員充足率 (%) 26.8％
大学病院 (施設別)自 大学出身者 数 ４名
大学病院(施設別) マッチ者に対する自 大学出身者数の割合 (%) 18.2％
つまり、新潟大学での研修希望者22名のうち新潟大学出身者は
４名（研修医の２割弱）しかいないということです。
多くの同級生が大学病院での研修を始めたわが研修医時代を
考えると、隔世の感があります。
卒業生がどこでの研修を希望しているのか、興味がありますが、
全国的に見ても地方の大学は希望者が多いところと少ないところが
あり、いろいろと大変です。
新潟県は新潟大学を中心とした基幹病院での研修がシッカリしており、
患者数も多いので研修経験を積み、専門医へのステップアップも
どの分野でも確実です。
もっと新潟の医療の魅力を知ってもらって、若い研修医が
たくさん集まるようになるといいな〜
