たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

必要な物じゃなく,欲しい物を買わせるエコ補助金にだまされるな 後編 「エコ家電」

2009年11月18日 | 日記

家電のエコポイント制度について「グリーン家電エコポイント事務局」は「エコポイント制度とは、地球温暖化対策、経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及を図るため、グリーン家電の購入により様々な商品・サービスと交換可能なエコポイントが取得できるものです」と説明されています。グリーン家電のうち対象となるのはテレビ,エアコン,冷蔵庫の3種類だけです。

この制度の最大の目的は,後段部分の「経済の活性化及び地上デジタル対応テレビの普及」にあります。前段の「地球温暖化対策」は付け足しにも関わらず「エコ」を前面に打ち出すことによって,あたかも地球温暖化対策に寄与するかのごとく装った制度です。

エコ家電で電気代の家計負担が軽減されこそすれ,さほど地球温暖化防止にはつながりません。なぜなら電力会社の発電機は電力需要量の増減に応じて供給量をこまめに調整できない仕組みだからです。発電機は24時間回り続け,原発は熱を,火力は熱と二酸化炭素を排出し続けます。

「なんで家電業界だけに補助金を出すのだ」という他業種からの批判をさけるために,エコカー補助金とは違って商品に交換できるポイント制にしたところがみそです。

各種業者がポイント制度の恩恵を受けようと群がってきた結果「地域産品提供事業者,省エネ・環境配慮に優れた製品等提供事業者,商品券・プリペイドカード」となんでもかんでも交換対象になったようです。確か最初の段階では「エコ商品と交換するポイント」と言っていたような気がしますが,私の記憶違いでしょうか。

交換対象商品をどのような観点から選んだか疑問ですが,結果として間接的ではあるにせよ様々な業種の人が恩恵を受けることになりました。
ポイント交換期限は来年の3月31に日までですが,交換した商品券とプリペイドカードは使用期限がありません。すぐに経済効果が現れるか疑問ですね。

それにしても,今回の買い換えに伴って大量に廃棄される家電品。
リサイクルにかかる費用を考えるととてもエコじゃないような気がします。
まだまだ使える家電の廃棄を国が促進することに違和感を感じるのは私だけでしょうか。

また長くなってしまいました。最後までお読みくださりありがとうございました。

コメント (2)
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