はいまん彩に猫が登場してから、もう10年は
過ぎるように思う。
そんな中、昨年からハンドルネーム、「ビナカ」さんの
飼い猫“翔”くんを描かせていただいている。
もうひと方、Iさんという野良ネコばかりを
UPされている方がいて、描く許可をいただいたので、
今描いているとこなのだが、たまたま翔くんと
野良くんを交互に描くタイミングになってしまった。
2~3作同時に進行するのは、珍しくないが、
翔くんと野良くんははじめてなのだ。まだ下絵の
段階だが、やっぱり飼い猫と野良では、表情が
違うなあということをつくづく思わされた。
毛並みの汚れ具合いはもちろん、眼が違うのである。
翔君の、飼い主の愛情を一身に受けて育っている瞳は、
穏やかで何の疑いももたないような澄んだ愛くるしい眼だ。
それに比べて野良たちは、まず、飼い主に捨てられた
という裏切りに会い、風雪にさらされ、日々餌の調達に
追われているのである。その眼は猜疑に満ちて用心深く、
餌を人にもらっていても、上目使いにチラと人の
顔色をうかがい、どこか哀愁に満ちた憂いを漂わせている。
そんな時、もう一枚描こうとして、はたと下絵の鉛筆が
止まってしまった。
野良に声かければ返る秋の声
issei
この句を描こうとしているのだが、持っている
資料に、この句に合う野良の写真がないのだ。
そこで、翔君を描こうとしたが、翔くんの穏やかで
澄んだ瞳が“野良”という句に合わないのである。
解決法は二つ、一つは野良ネコの資料を探し出す。
もう一つは、野良を“猫”に変え、
猫に声掛ければ返る秋の声
とすれば翔くんを使えるのである。
はてさて…いかがしたものか…
私的過ぎる悩みであほらしいでしょうが、
大いに悩み、迷っておりますデス…。
翔を家族に迎えたことで、家族の楽しみ・喜びを
十分に味わっています。
野良ちゃんたちの写真本を持っていますが、やはり
翔とは表情が違いますね。
どんな絵になるのか楽しみです。
ビナカブログ「お花と翔くん」の表情も見てください。
いやあ、あんな表情するんですねえ。
飼っていないと、とても撮れないですよね。
飼い主の愛情の深さも感じました。
安心してないと、あんな酔った表情は
出来ないと思います。
こっちもうっとり酔ってしまいました。
明るいところでは、猫の瞳は細いので、
どうしても同じような角度で撮ることになっちゃいます。
でも「翔くんこっち向いて」「は~い こっち」とか声を
かけると、向いてくれるのでモデルとしては優秀かも(笑)
猫に声掛ければ返る秋の声
なんですけど、散歩に行っていた
緑地公園で、よく見かける野良ネコ
達に「オイ」などと声を掛けると「、にゃー」
と返事を返してくれたりします。
ニャんちゃんたちは、けっこう賢くて
自分の役割とか、わかってるみたいですね。
ましてや、賢そうな翔くんは、ポーズを
とるなど、心得たものかも…。