華麗なるフォーム、カットマン佐藤瞳

先日TVの「卓球ジャパン」という番組で、
カットマン佐藤瞳の特集をやっていた。

佐藤瞳と言えば、今度の世界卓球代表にも
選ばれている日本を代表するカットマン
である。

現代卓球では、守備を中心戦法のカットマンは
不利だとされているが、どうしてどうして、
佐藤は、どんな球でも返球し、ちょっと隙あらば
一転して攻撃に転じる、まさに近代カットマンなのだ。

特に、あの中国の丁寧に、一度ならず二度勝利している
のである。

その試合の様子を放送していたが、丁寧選手の
どんな攻撃も返球されて、呆れ顔になっていたのが
面白かった。

あれで、連敗したのだから、丁寧は佐藤選手の
顔も見たくないのではないだろうかw

MCの武井壮が、佐藤のカットする時のフォームが
美しいと絶賛していたが、まったく同意見である。
どんなスマッシュを受けても流れる様なフォームで
打ち返すのである。

特に、自分の体付近を狙われて打たれた時など、
踊るように腰を捻って打ち返すポーズは、まさに
芸術的でさえある。

このカットマンの課題は、やはり守りからの攻撃なの
だが、攻撃を意識すると、あまり後ろに下がっていては
出来ないので、少し前めでやらなくてはならない、そう
すると今度は守備力が弱くなるので、そのバランスが
難しいとも言っていた。

しかし、カットマンがちょっとした相手のスキを見て、
一転攻撃に転じると、そのスピードの落差から、超高速
カウンター気味になるので、かなりの威力になるのだ。

今年の世界卓球女子代表は、伊藤美誠、早田ひな、木原美悠、
長崎美柚、佐藤瞳の5人と決定している。大会（団体戦）は、
2022年9月30日から10月9日にかけて成都（中国）で開催
されるである。

代表の顔ぶれが、石川、平野が代表選考戦で敗れたため、
勝ち上がった若手の木原、長崎が選ばれたのだ。

そこにカットマン佐藤瞳が、日本勢の秘密兵器と
してメンバーに加わっているのは大きい。

出来れば中国代表に丁寧が選ばれて欲しい
ものだが、こちら今は無理かW

是非、カットマン佐藤瞳の華麗なフォームを
楽しみにして欲しいものだ。

ちなみに、忘れちゃならないもう一人佐藤と同じ
ミキハウス所属のカットマンに橋本帆乃香選手が
いる。橋本帆乃香は、今メキメキと実力をつけて
今年前期のTリーグで、12勝を挙げてノジマTMVPを
獲得したのである。

佐藤瞳とのカットマンコンビは、ベストペア賞にも
輝いた恐怖のカットマンコンビなのだ。

今年から二人ともTリーグのペイントマレッツに
移籍が決まったので、女子カットマン旋風が
Tリーグ界に吹き荒れるのは必至なので、この二人の
華麗なるカットフォームをぜひ堪能して頂きたい
ものである。

本日の俳句
青鷺の　抜き足差し足　忍び嘴(はし)
　　　　　　　　　　　　　　　　Issei