わたしは歳を重ねるごとに“今”を大切にするようになった。
若いころは先だけを見つめ、その為の今を過ごしていたのだ。
大抵の人がそうであるように、わたしも日々の糧を得るために会社で
働いている。会社では、営利のためにそのシステムに従わなければならない。
その為には、忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えることも多々あり、
否応なく息苦しく、不自由を強いられることも多い。
しかし身中の奥に鎮座まします“心”だけは、何の束縛も受けない
自由でありたいと願っている。
果たして、わたしは心を自由にしているのか、心を無重力の宇宙空間へ
遊ばせてているのか…。
果たして、心を浮世のしがらみから完全に解放しているのか…。
果たして、心は何色にも染まっていないか…。
時折自分に問い掛けているのだが、ウ~ン…なかなか…。