どうなってんだ今年の夏は

蝉が真夜中といわず、朝まで一日中鳴きっぱなしである。
こんなことは初めての感じがする。

夏が好きな私が秋恋し、と思ったのは初めてである。
でも夏休みはもっと続いてほしい…なーんて身勝手なことを
思っているのだが、あ～あ後三日で終わりである。

…と、ここまで書いて緑地公園に散歩に出かけた。
すると真っ先に耳に入ったのが、つくつく法師の声だった。
私が聞いたのは今年初めてだった。それも、初め遠くかすかに聞こえてたのが、
つぎつぎと鳴き出してきたではないか。

つくつく法師は秋の蝉で、俳句の季語でも秋になっている。
大体これが鳴き出すと、秋めいてくるものなのだ。
体感温度はまだ真夏だが、確実に季節のページはめくられているのである。

私はほっとしたが、すぐに夏の終わる寂しさが襲ってきた。
緑地公園を一巡りして家に帰り着くと、やはり全身に汗をかいていた。
まだまだ残暑は厳しそうだ。