多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

中国残留邦人 鈴木則子さん のお話を聞く会 盛会でした

2008-06-03 01:11:37 | 戦争体験
2008年5月31日に多摩市永山の公民館で開催しました鈴木則子さんのお話を聞く会は、とても雰囲気のいい集まりになりました。
お越しいただいた多くの皆さまに感謝申し上げます。

予想を越える、会場いっぱいの50人もの皆さんにお集まりいただきました。
憲法ミュージカルの会場で。週刊金曜日で見て。ブログを見て。

何と言っても、今回の企画を実現にこぎつけた実行委員のお力が大きかったと思いますが、後半の懇親会では、手作りのパン・クッキーとお茶をいただきながら、鈴木さんや会場にいらした皆さんのお話を伺うことができました。

会場には、中国残留邦人の方や満豪開拓義勇軍に参加した方、中国帰還者の方、またドイツからの留学生など、実に多くの方々が参加されておられました。

鈴木さんからは、1943年に満州に渡った当時の家族のこと、国民学校で代用教員を勤めていたときのこと、ソ連軍が侵攻し、関東軍は先に逃げ出し、残された開拓団の言語に絶する満州での逃避行、筆舌に尽くしがたい、数々の体験を話していただきました。中国の農民に助けられ、侵略者としての汚名を着せられながらも、生き抜いた日々。鈴木さんを救った中国の農家の御子息と結婚するも、ご主人は関東軍に強制連行され、ソ満国境で塹壕堀に従事されており、なぜ、自分が憎き日本人の女性と結婚しなければならないのか、と、家庭の中と中国社会の中で侵略した日本と国家に代わり謝罪した日々のことなど、涙なくして聞けないお話ばかりでした。
文化大革命当時、落書きの犯人は反革命の母親だと言われ、気丈な娘さんは最後まで母親のことを守り抜いた話など、他で伺えない貴重なお話もありました。

 多摩平和イベント実行委員会では、これからも「国家」の犯罪と「戦争」の悲惨さを、体験された皆さんからの証言を伺う機会を設けていきたいと考えています。


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