多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

「映画「沈黙を破る」の感想、土井監督の誠実さに感動

2009-08-23 02:22:35 | アピール
 8月8日に開催しました「沈黙を破るむ上映会に多くの皆さまにお越しいただきありがとうございました。3回の上映で、約220人の皆さまに観ていただきました。多くの感想もよせられています。そのいくつかを紹介します。

○ 本日はどちらからいらっしゃいましたか?
  多摩市内 (桜ヶ丘・豊ヶ丘・貝取・諏訪・鶴牧・和田・永山・落合・東寺方・関戸・連光寺・一ノ宮)  
  多摩市外 ( 世田谷・町田・太田・文京・あきる野・港・八王子・東村山・調布・相模原・荒川・さいたま・稲城・海老名)   

○「沈黙を破る」と土井敏邦監督のトークはいかがでしたか?
◇初めての体験、ただビックリです。もっと今後勉強し何か行動できればと思います。<60歳・女>
◇感銘を受けました。<83歳 男>
◇自分に出来ることは何か 考えたいと思います。<32歳・女>
◇画面も字幕も暗すぎて、とても判りづらい。一考を要す。<70歳・男>
◇戦争の問題点を国民に知らせて下さい。ありがとうございました。<76歳・男>
◇パレスチナ人の知人もいますし、ユダヤ人の知人もいますので、この状況が何とかならないかと思いますが、4,000年の歴史、憎悪の 歴史は我々の理解の及ぶところではなく、一方だけの側から語っても何の解決も導き出せないと思います。双方が各々自分自身の側の 歴史と理念を振り返ることが解決の第一歩だと思います。<女>
◇トークは聞いていないが、映画の感想。18~9才の少年少女が軍隊に入って日々権力の力にマヒしていていくと語られたとき、とても切なかった。多々感想があり、とても心に残った。
◇現実ですね!!<61歳・男>
◇土井氏の「わたしはパレスチナ人側」だと言われたこと。その立場で撮った事に感動しました。その立場からの「告発」を今後も世界に知らせてください。 数ヶ月前にBSに出演された土井氏を拝見いたしました。NHKはめったに扱わないテーマです。BSではな く「総合」で普通にニュースとして広く人々の目に心に伝えるようになることを願っております。<70才・女> 
◇土井監 督のスタンスはジャーナリストは全てこうあってほしいと思いました。ありがとうございました。
□プラス)リアルで迫力のあるトークセッションでした。必ずしも戦場のみならず会社やチームの何でも共通する普遍的問題が扱われて いて再び考えるきっかけになった。
 マイナス)もっと質問する時間がほしかった。<33歳・男>
□民の最後の言葉。パレスチナとイスラエル…?普遍的な問題として受けとめる。母と息子。占領者としての息子。母を超えることは自 身の問題としていろいろ整理したいです。
□戦争、考えさせられました。かつての日本軍が行った中国や東南アジアでのこと、二度と戦争をしないためにはと考えています。…占領が人々の尊厳をうばい、マーケット化していくということが私にすごく残りました。
□決して人ごとではないのだと感じました。世界中のこと、過去のこと、今起きていること。知り、考え、判断する事。大事な事はこう いうこと。どんな理由があっても、傷つければ傷つくのだと想った。(形は違えど返ってくる)
□土井さんの「私はジャーナリストだ」と言う言葉が印象的でした。自分のやっている仕事が直接はつながらなくても想ってやっていれ ば、同じ時代を生きている世界中の人とつながっていけるのだと想いました。様々なきっかけをありがとうございました。       <27歳・女>
□この問題は難しいです。彼らイスラエル兵士は自分の意志に反して、行動をとらざるおえない悲しさ。誰にこの不満をぶつけるのか?
□上映内容にまとまりがなかった。<75歳・男>
□同郷の人の話を最後まで聞きたかったが、都合で中座し残念。<62歳・男>
■トークを質疑の形で実施していただき率直な話を伺えてよかったと思いました。土井さんの誠実な人柄に感銘を受けました。世界の占領と戦争を止めるために微力でも運動を続けたい。<男>
□映画によって、パレスチナとイスラエルの現状を知ることができ、とても良かったです。
□たいへんいい映画だと思いました。元兵士の人たちの勇気と土井監督の視点のすばらしさに共感しました。私たち自身の加害性につい て戦争、平和、環境とあらゆる場面での問いかけが大切だと思いました。<女>
□映像だけでなく監督のお話を直接伺う事で占領の真実を知ることが出来ました。もっと多くの人に見てもらい、真実を知ってもらいた いと思います。話を聞いて、不変的なものと私も受けとめましたことを伝えたいと思います。
□Good!土井さんのお話を聞くのは2回目ですが、いつもカッコイイと思っています。彼のパーソナリティーは若い人にもアピールがあると思うので、もっと映画の上映会も若者が来るように宣伝してください。お年寄りが多いのは ちょっとガッカリでした。
□土井さんがおっしゃったようにイスラエル・パレスチナ問題としてではなく「人間とは?」の根元が問われる映画でした。ぜひ海外(特に欧米)での上映会をしてくださいますようお願いいたします。今、現在の日本人(改憲をしようとしている人たち)にも想像力を 培う意味で、更なる上映会が開催されるよう口コミで応援します。<70才・女>
□インドやアジアを長期旅行している旅行者の中で。イスラエル人が決して少なくない事、彼らが兵役を終えて来ること、女性にも兵役 があることなどは知っていましたが、個人的に親しくなったイスラエリにも当時のことや彼らの立ち位置を聞くことはできませんでし た。(今でも)→今回ひとつの答え(マジョリティーじゃないかもしれないけど)をもらいました。
 多分監督がおっしゃっていたように、これはイスラエルを例に挙げた普遍的な問題なのだと思います。パレスチナの人もイスラエルの人も、それぞれ生活があり家族がある。自分がもし彼らの立ち位置ならと考えてしまいます。これからもバランスの良い(でも監督の 意見はあっていいと思います)映画を届けて下さい。<女>
◆イスラエル、パレスチナには20年前に初めて訪れました。現在わたくしは神学生であり「セーブ・ザ・オリーブ」といったパレスチ ナの人々を支援する会社のお手伝いをしています。これからも、パレスチナ・イスラエル問題はわたくしのライフワークの一つとし  て、一生に渡り、関わり、頑張っていこうと存じます。また、土井監督の映画を1人でも多くの人に見てもらえるよう務めます。
 本日はありがとうございました。<41歳・女>
◆占領が世界共通の事象として理解できました。
 映画で印象にのこったことは…・オリーブの木を切られた住人と切った側の倫理・300万円なくしても未来に向かって生きること・対話のテーブルにつかないといけないこと
◆日本のメディアだと、どうしても視聴率が取れる映像、ストーリーしか撮ってこない。実際は映像的に面白くないところに多くの信実がある。今後もウケる映像でなく地に足がついた取材を続けて欲しい。
◆とても長い重い2時間でした。何から語っていいか…。占領した方の立場からの話というのに、ものすごくひかれて来ました。少~しわかったような気もします。入れこんでいく前のバージョンも見て見たいです。最後の14才の娘を失った父の言葉がこれからの方向 性をとても示していると思いました。仕返しばっかりしていても死が増えるばかりなので、どこかで誰かがストップして、その原因に 立ち返らないと…。今後もこういう作品を作りつづけてください。<40代・女>
◆占領がわの兵士たちにも、あのような深い苦悩があることや、対話への志向があることを知り、描かれている現実の過酷さの一方で、 希望を感じさせる作品でした。広河氏の「NAKBA」はパレスチナの人々を中心に撮っているので、本作と合わせて視ると、より深 く学べるように思えました。ステキな映画でした。土井監督の「パレスチナ問題を知らなくて観られる映画、自分の人生に引きつけ  る」という言葉や「政治問題ではなく、人間を描いた」という言葉に深く感じ入りました。<25歳・男>
◆“ジャーナリストは黒子だ”との最後の一言にハッとさせられました。<33歳・男>
◆土井さんの20年以上の経験に立ったトークは凄いと思いました。あのルックスは現地に溶け込んで行けるのだと感じました。そして 私たちに知らせて下さることに感謝です。沈黙を破ったことでイスラエルは変化したのでしょうか?人間性を描いたことで国は変わっ たのでしょうか?日本も軍国主義でぬりつぶされていましたが…。ジャーナリストは黒子の言葉に感銘しました。<70才・女>
◆監督の心情を直接伺え、映画の中身をさらに理解できました。
◆いろいろな考え方についてがわかった。<58歳・女>
◆少しだけパレスチナが近づいた気がする。<60歳・男>
◆貴重な伝達者として、どうぞ今後も作品を見せて下さい。アメリカetcでの上映期待しています。<女>
◆生の言葉の力を感じられたことは非常に大きかったです。<23歳・女>
◆パレスチナとイスラエルいう問題を超えて、不変的に存在する人間の心理にせまりたいとされた監督の試みは成功していると思いまし た。個人的にも、今日 自分が何故この映画を見にきたのか考えつつ、感じつつ、拝見しました。占領ということは国という大きなタ ームから個人の支配という身近な場所にまで、潜んでいる気がします。感性を持って気づいていかなければ、いつか慣れ、のみ込まれ てしまいます。その感性を育ててくれるのは、体験者の言葉かもしれません。今日はありがとうございました。<女>

    

※ 映画「沈黙を破る」は、シネマート新宿で8月28日まで上映中です。

http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/
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64回目の終戦記念日に思う

2009-08-15 10:22:21 | アピール
 今日は、日本が連合国のポツダム宣言を受け入れ、無謀な戦争に終止符を打って64年目の8月15日です。
 最近、感じることがあります。心に余裕がなくなると、ちょっとしたことでギスギスするなって。働いている人であれば、仕事があり、給与が支払われるといことが、これまでは当たり前だったのですか、どうもそうでもなくなってきた、ということです。自分の生活、家族の生活が保障されている、という前提で、家族の中に笑顔が生まれるんですね。仕事がなくなる、給与が増えない、子どもの学費をどうやりくりするか、老いた親の介護や看護も気になる。お金が何とか、まわっていれば、気にならなかったことも、生活を切り詰めざるをえなくなってきたとき、心に余裕がなくなる、そんな空気に覆われているように感じます。
 OECDの調査でも日本の貧困化率は先進国の中で際立って高い数字がでています。私たちが考えている以上に日本の生活レベルは危機に瀕しているようです。
 間近に迫っている、今回の総選挙でも、子どもなど少子化対策の競い合いとなっているのは、貧困化のスピードが増しているからでしょう。
 効率や成果だけを気にしている社会は、心の余裕がなくなり、ギスギスした生活不安を助長させます。

 64回目の8月15日。改めて戦後とは何だったのか、国家とは何か、幸せに暮らす、とはどういうことか、考えなければと思います。心に余裕がなくなると、憲法9条の論議やソマリアへの自衛隊派遣などについて冷静な論議ができなくなります。
 自分の生活や家族の生活を支えるだけで精一杯という中で、憲法9条で飯が食えるのか、という論議が出てくることを恐れます。世界各国が自国民の保護を前提に資源ナショナリズムを強めていくことは必至です。
 
 社会の構造を変え、汗を流した人々が報われるようなシステムに変えねばなりません。そのことが9条を守り、世界が平和になる途と思います。

 地方主権、NGO、NPO的な生き方など本当にオールタナティブな生活の実現に向け、確かな一歩を踏み出しましょう。
                         
                           2009年8月15日
                        多摩平和イベント実行委員会
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憲法記念日だからこそ非武装中立ニッポンそしてあらゆる人々に「平和的生存権」があることを改めて宣言する

2009-05-02 22:11:35 | アピール

憲法記念日だからこそ非武装中立ニッポンそしてあらゆる人々に「平和的生存権」があることを改めて高らかに宣言する

62回目の憲法記念日を迎えます。
この機会に改めて日本国憲法を読み直してみませんか。
少々、読みにくいのですが、憲法の前文を読み直してみます。
「われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とうたっています。
さらに「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と高らかに宣言しています。

これらをまとめると 「国民主権」 「基本的人権の尊重」そして 「恐怖から免れる権利(自由権)」 「欠乏から免れる権利(社会権)」 「平和のうちに生存する権利(平和的生存権)」「平和主義」という言葉になります。
憲法学者の皆さんの通説ですし、教科書に書かれていることです。

私たちは、このようなすばらしい憲法を持っているにも関わらず、何ゆえ卑屈な思い
をして生きていかなければならないのでしょう。
今、国内で進行していることは、全く憲法をないがしろにしているとしかいいようのないことばかりです。

特に日本国政府は、解釈改憲を積み重ね、なし崩し的に自衛隊を海外に派兵する枠組みを広げてきましたが、海賊退治を名目として、ソマリア沖への海上自衛隊の派遣を可能にした「海賊対処法案」は、これまでのような地域や期間を限定した措置法とは全く異なります。恒久的に自衛隊の海外派遣を可能にしたもので、その意味ではこれまでの限定的・部分的なものとは全く異なるものです。

どこからが海賊で何がテロなのか。そもそもソマリアを無法状態のエリアとしたのは誰なのでしょうか。武力や兵士の力でソマリアの人々の暮らしが豊かになるわけではありません。

私たちは、自衛隊の海外派兵につながるあらゆる行為を認めません。
平和憲法を持つ日本だからこそ誇りを持って世界に貢献できることがあるはずです。

昨年7月、名古屋高裁はイラクへの航空自衛隊の派遣について画期的な判決を下しました。 「政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても、武力行使を禁止したイラク特措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、かつ、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる」航空自衛隊の物資輸送や補給活動は現行の政府会社のうえでも憲法に違反するとはっきり述べたものです。

政府は、裁判所が下した憲法解釈を全く省みようとしていません。


さらに、非正規雇用の問題や派遣労働者の問題は、憲法25条は「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」としていますが、この解釈と実態の乖離はあまりに激しすぎます。雇用の規制緩和が進む一方、「健康で文化的な最低限度の生活」以下の生活を多くの人々が強いられています。格差社会としてすませていいはずはありません。

憲法は私たちの最後のよりどころです。私たちの精神的な支柱です。

言論・表現の自由も危うい環境といっていいでしょう。

個人情報保護法の拡大解釈。安心・安全に名を借りた監視社会。メディアで繰り広げられる過剰な報道の数々。タレントの草薙さんが全裸で公園にいたとして家宅捜査まで行ったとは行き過ぎどころの話ではありません。百歩譲ってお酒を飲みすぎていたことによるそしりは免れませんが、総務大臣にあそこまでバッシングされる必要はありません。

私たちは日本国憲法の誕生日にあたり、改めて非武装ニッポンを守り抜いていくこと、平和的生存権が私たちにあることを確認したいと思います。

是非、あなたも、この機会に日本国憲法を読み直してみてください。




コメント (2)
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村山談話を全否定する田母神前航空空爆長 あなたは言論の自由をはき違えている

2008-11-11 23:53:14 | アピール
 田母神俊雄さん、あなたは言論の自由の意味をはき違えています。

 あなたは、11月11日の参議院外交防衛委員会で参考人として招致され、その中で「自衛官にも言論の自由は認められているはずで、言論の自由が村山談話で制約されることはないと思っていた」「自分の論文は逸脱していない。政府見解による言論統制はおかしい」などと堂々と発言されましたね。

 戦後50周年の節目で時の村山内閣総理大臣は、過去の日本が引き起こした戦争の悲劇について率直に過去の反省を表明した画期的な談話でした。
 
 改めてその一部を引用します。

 「いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
 わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
 敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております」
 
 このどこが問題だというのでしょうか。日本が軍靴で中国をはじめアジア各国を蹂躙したことは紛れもない歴史的事実です。そのことを侵略というのであって、侵略をしていないなどと美化するのは全く歴史認識を欠如しているといって過言ではありません。

 戦後の日本の繁栄は、まさにあのアジア太平洋戦争で犠牲となったアジア各国の人々の尊い犠牲の下にあることぱいうまでもありません。戦争は軍部だけが行うのではありません。多くの非戦闘員が銃後の守りとして命を落とし、また、「日本国」「天皇」の名のもと、愛する家族を犠牲にし、多くの兵士が命を投げうっているのです。

 田母神さん、あなたは、集団的自衛権の行使を可能とすべきとの趣旨の発言をし、「国を守ることについて、これほど意見が割れるものは(憲法を改正して)直したほうがいい」とも強弁しています。自衛隊のトップの地位にある人がこのような発言をするとは耳を疑います。日本国憲法で公務員は遵守義務を持っていることをあなたは、ご存知でないのですか。特に強大な軍事費に裏打ちされた装備をもった自衛隊という軍隊に勤める人々に求められるのは、日本国憲法への忠誠心です。
 
 何が「言論の自由」ですか。村山談話をなぜ、出されなければならなかったのか、また、平和を求める誓いのもと、戦後の復興に力を尽くしてきた多くの人々の汗と涙を共有できない人にモノをいう資格はありません。

 日本や世界の歴史をきちんと学んでください。村山談話は間違ったことは何一つ述べられていません。憲法9条と村山談話を大切にする中で世界の人々との平和な関係を形づくることができるはずです。

 発言の全面撤回を求めるとともに歴史を歪曲し事実を捻じ曲げる発言をつづけていることについて直ちに謝罪すべきです。

村山談話の全文は下記をご参照ください。 
 http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/press/danwa/07/dmu_0815.html
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抗議します。「そんなの関係ねぇ」発言の航空自衛隊幕僚長が日本の侵略戦争は濡れ衣論文を糾弾

2008-11-01 12:43:58 | アピール
 10月31日、ノーベル賞作家の大江健三郎さんの著書「沖縄ノート」をめぐる名誉毀損訴訟で、第二審の大阪高裁も一審大阪地裁判決を支持し、アジア太平洋戦争における沖縄での集団自決について旧日本軍の関与を認める判決を下しました。
 判決では「「軍官民共生共死の一体化」の方針の下で軍が深く関わったことは否定できず、これを総体としての日本軍の強制や命令と評価する見解もあり得る」と認定しています。あの教科書検定の大騒ぎ(2006年度)は一体、何だったのでしょうか。「日本軍に強いられた」との記載を軒並み削らせたのですから。沖縄県民の怒りが裁判所も突き動かしたのだと思います。
 一方で31日、アパグループの懸賞論文で航空自衛隊の航空幕僚長が「日本は侵略国家というのはぬれぎぬ」「日本政府と日本軍の努力で(満州や朝鮮半島の)現地の人々は圧制から解放され生活水準も大幅に向上した」など仰天する内容の論文を応募し、優秀賞に選ばれていたというニュースが流れました。政府はこの航空幕僚長の発言は政府見解と異なるとして更迭を決めた、との報道もあわせて報じられました。しかし、ことは政府見解を否定するから云々というレベルの話ではないと思われます。現職の自衛隊トップがこのような歴史観を持っていたということ事態が問われます。新聞報道に寄れば「武器使用の緩和」や「集団的自衛権」についても論じているとのことで、シビリアンコントロールの観点からも大問題です。
 まあ、このような論文を優秀賞とする審査そのものも問われると思いますが、現職の自衛隊トップの認識が明らかになったことの問題は大きいでしょう。
 イラクへの航空自衛隊の派遣は憲法違反との違憲訴訟で、名古屋高等裁判所は2008年4月17日、「現在イラクにおいて行なわれている航空自衛隊の空輸活動は、(中略)武力行使を禁止したイラク特措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、かつ、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる」とする画期的な違憲判決を下しています。その時、航空自衛隊幹部は「純真な隊員には心を傷つけられた人もいるかもしれないが、私が心境を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言しています。
 今回、論文を発表したのは、この「そんなの関係ねえ」と発言した田母神俊雄幕僚長その人です。
 当時も仰天発言でしたが、この前例からしても、法治国家としての意味を全く理解していない幹部を自衛隊トップにすえていること事態が問題です。
 私たち平和を求め、かつての日本が引き起こしたアジア太平洋戦争の戦争責任そしてアジアの中で共生していくためにこそ私たちの歴史認識を問うていく立場から今回の発言は全く許すことが出来ません。
 わたしたち市民は、更迭でなく即刻解任を求めます。このような゜考えの持ち主に自衛隊トップを委ねるわけにはいきません。
 「沖縄ノート」訴訟判決の日にこのような論文が優秀賞として表彰される滑稽さについても世に問うていきたいと思っています。

                       11月1日
                       多摩平和イベント実行委員会




 
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「船、山にのぼる」9月23日に多摩で上映

2008-09-21 00:02:47 | アピール
 『船、山にのぼる』上映会のお知らせ

 船頭多くして「船、山にのぼる」話じゃなくて、村人の気持ちが一つになることで「船、山にのぼる」を実現した話。

 …たくさんの木が船になって、森に帰っていく。
 地域の人々の想いもゆっくり引越して、村の真ん中の樹齢500年の大きな木も大移動。ダム水没地で繰り広げられた12年に及ぶ森の引越しプロジェクトを描く…

 「故郷が水没する」という圧倒的なマイナス状況の中で、コミュニティや環境に対し、アートに何ができるか?
 空撮フンダンの壮大なドキュメンタリー映画。三多摩では初上映。ダム建設の是非は別途問題あり、ですが、この日は爽やかな秋の一日、ゆったりとしたひと時をお楽しみください!

■9月23日(火・休)
  ①11:00~12:30  
  ②14:00~15:30
  各回開場15分前
  各回上映終了後、本田孝義監督トーク

■ベルブ永山ホール(多摩市永山公民館5F)

■前売り券 800円(当日券 1,000円)
 小中学生 500円
 全席自由、未就学児無料

■上映作品の詳細、チケットのネット前売予約は

http://www.taenoha.com/fune/fune.html

■前売チケット販売店
 ・多摩センター:福祉ショップ「きずな」
 ・永山:ベルブ永山3Fはらっぱ内「あしたや」
 ・聖蹟桜ヶ丘:ヴィータ7F「風」
 ・鶴牧商店街:「カフェ・ドゥードゥー」(落合側)



<解説>
 近年、日本でもアーティストの活動を描いたドキュメンタリー映画が多数製作されるようになってきた。本作は、広島県北東部・灰塚を舞台にした壮大なアート・プロジェクトを描いた作品である。美術家と写真家と建築家からなるユニット・PHスタジオ。1984年に発足した彼らは、「家具」「家」「都市」といった既成の枠組みを「棲む」というキーワードでそれらの解体と再読を試みてきた。その中でも、1994年~2006年に取り組んできた、森の引越しプロジェクト「船をつくる話」は、最も長期にわたるプロジェクトとなった。
 監督は自らの故郷、岡山県の山陽団地を描いた『ニュータウン物語』の本田孝義。(『ニュータウン物語』は2004年、パルテノン多摩にて1週間ぶっ通し上映)

<あらすじ>
 1965年、広島県旧三良坂町、吉舎町(現三次市)、総領町(現庄原市)にまたがる灰塚で、ダム建設計画が起きた。以後、15年以上にわたって反対運動が続いたが、1984年に建設を受け入れた。その後、水没予定地の住民は水没地の近くに生活再建地(その一つが“のぞみが丘”)を作り、1993年から移転を開始した。
その頃、1994年にダム周辺環境を自然と文化の調和が取れたエリアとするため灰塚アースワークプロジェクトが始まった。
 PHスタジオは、ダム工事に伴い20~30万本の木が伐採され森林が水没するという話を聞いたことから、「森の引越し」をテーマとしたプランを発表。具体的には、伐採される木を使って、全長60メートルの巨大な筏状の船を作り、ダム完成時に行われる試験湛水(最高位まで貯水する)の際に船を移動させ、その後の水位低下を利用して山の頂上にのせる、という壮大な計画であった。この計画は、「船をつくる話」と名づけられた。
 当初、半信半疑で話を聞いていたのぞみが丘の人々も、PHスタジオの人々の地道な活動を見聞きするうちに、計画の実現を信ずるようになっていった・・・。

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2008年8月15日、63年目の終戦記念日に

2008-08-14 23:28:46 | アピール
 また、私たちは8月15日を迎えます。
今日、この瞬間でも世界のどこかで戦火により人々が倒れています。
何が平和の祭典か、と叫びたくなる国家発揚の場としてのオリンピックが北京で開かれています。
 そのオリンピックのさなかに、ロシアとグルジアは戦争状態に入り、ロシアは、主権国家の内陸深く、軍を進め、多くの市民を空襲や銃撃で殺しています。グルジアも、銃口の力により、政府を維持しようとしています。その背後には米国の影がちらつきます。新聞報道に寄れば、ブッシュ米国大統領は北京五輪の開会式でプーチン露首相に「今回の暴力は受け入れられない」と伝えたとか。イラク戦争を起こした張本人にこのような発言を述べる資格はない、と思いますが。
 私たちは、いついかなるときでも「国家」が暴力装置を発動することに絶対反対です。国家の体面と体裁を維持するための示威のため、死の商人が潤うため、資源争奪のため 多くの尊い血が流れることは許すことができません。

 今日、8月15日、私たちは改めて、そのことを確認したいと思います。
 鎌田 實さんはブログhttp://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/の中で「信教ウイグル自治区の西部にあるカシュガルで警察官16人がテロで殺された。独立派の五輪妨害かと報道されていたが、民主化した人たちの過激な民主化運動ととらえていいと思う。なぜこんなことがおきるかというと、中国最大の天然ガスと油田が眠っている。中国政府は絶対に独立を認めないのである。チェチェン紛争がどんなに激しくなっても、ロシアがチェチェンの独立を認めないのは、明らかにヨーロッパに通じる石油のパイプラインがチェチェンを通っているからだ。この7-8年のロシアの繁栄を支えている命綱を、ロシアはどんなことがあっても放さないだろう。スーダンで非人間的な虐殺の試合が行われているのも、実はスーダンにアフリカ有数の石油が眠っているからだ」と述べられています。
 全くその通りと思いましたので、勝手に転載させていただきました。お許しください。

 さて、左に掲載したポスターは「Translating War Into Peace(戦争から平和へ)」を描いた作品です。

また、ヤフーでは「ネットでふれる、感じる終戦特集」を組んでいます。
http://weekly.yahoo.co.jp/73/

 
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多摩市平和展 7月26日「石油を奪い合わない未来へ~自然エネルギーで暮せる未来を」田中優さん講演会 

2008-07-25 00:50:00 | アピール
7月19日から27日まで「多摩市平和展」がパルテノン多摩で開催されます。
いよいよ今週土曜日午後1時30分から田中優さんの「石油を奪い合わない未来へ~自然エネルギーで暮せる未来を」と題する講演会が開催されます。
とてもタイムリーな企画です。是非多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

『多摩市平和展』は、世界平和と人々の幸福を願うと共に、戦争の悲惨さを
次の世代へ伝え、また、平和の意識を高めるために、多摩市と
多摩市平和展市民会議との共同主催で毎年開催しています。

第17回目となる今年の多摩市平和展は、ついに田中優さんにご登場
いただくことになりました。

環境、エネルギー、お金、どれもシステムを変えることが平和への道、と語る
田中優さんの、戦争をやめさせ環境破壊をくいとめるための「新しい社会の
つくり方」の お話は、とてもわかりやすく、胸にストンと落ちてきて説得力があります。

今や日本の「アル・ゴア」とも呼ばれる田中優さんは、若者に絶大な人気で
毎日、日本中で北から南から、講演に引っ張りだこ!

お近くの方は、この機会にぜひ、多摩市平和展の講演会においでください。
(会期中の催しは、全て参加費無料です)

開催チラシhttp://www.city.tama.lg.jp/bunka/bunka/005591.html


●田中優さん講演会 
日時 7月26日(土) 13:30~15:05
会場 パルテノン多摩 小ホール(京王・小田急多摩センター徒歩3分)
テーマ「石油を奪い合わない未来へ~自然エネルギーで暮せる未来を」


講師プロフィール
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、
環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わり、
現在は、「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」
「足 (そく)温(おん)ネット」理事、「ap(エーピー) bank(バンク)」監事。
著書(共著含む)に『環境破壊のメカニズム』『非戦』『戦争をしなくてすむ
世界をつくる30の方法』『世界から貧しさをなくす30の方法』『戦争って、
環境問題と関係ないと思ってた』『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは
回避できるか』『おカネで世界を変える30の方法』など多数。
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田中優さん講演会「石油を奪い合わない未来へ--自然エネルギーで暮らせる未来を」7月26日東京・多摩で

2008-07-15 22:56:20 | アピール
7月19日から27日まで「多摩市平和展」がパルテノン多摩で開催されます。

『多摩市平和展』は、世界平和と人々の幸福を願うと共に、戦争の悲惨さを
次の世代へ伝え、また、平和の意識を高めるために、多摩市と
多摩市平和展市民会議との共同主催で毎年開催しています。

第17回目となる今年の多摩市平和展は、ついに田中優さんにご登場
いただくことになりました。

環境、エネルギー、お金、どれもシステムを変えることが平和への道、と語る
田中優さんの、戦争をやめさせ環境破壊をくいとめるための「新しい社会の
つくり方」の お話は、とてもわかりやすく、胸にストンと落ちてきて説得力があります。

今や日本の「アル・ゴア」とも呼ばれる田中優さんは、若者に絶大な人気で
毎日、日本中で北から南から、講演に引っ張りだこ!

お近くの方は、この機会にぜひ、多摩市平和展の講演会においでください。
(会期中の催しは、全て参加費無料です)

開催チラシhttp://www.city.tama.lg.jp/bunka/bunka/005591.html


●田中優さん講演会 
日時 7月26日(土) 13:30~15:05
会場 パルテノン多摩 小ホール(京王・小田急多摩センター徒歩3分)
テーマ「石油を奪い合わない未来へ~自然エネルギーで暮せる未来を」


講師プロフィール
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、
環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わり、
現在は、「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」
「足 (そく)温(おん)ネット」理事、「ap(エーピー) bank(バンク)」監事。
著書(共著含む)に『環境破壊のメカニズム』『非戦』『戦争をしなくてすむ
世界をつくる30の方法』『世界から貧しさをなくす30の方法』『戦争って、
環境問題と関係ないと思ってた』『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは
回避できるか』『おカネで世界を変える30の方法』など多数。

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もう一つの洞爺湖サミット 市民が発するG8だけでない情報発信

2008-07-09 01:26:24 | アピール
洞爺湖サミットに合わせ、日本でもNGOグループがそれぞれ活動を展開しています。マスメディアの報道だけでは伝わらない「もう一つのサミット」がここでは、市民の手で作られています。
どうぞ、下記サイトをクリックしてみてください。

○インターネットニュースの「JANJAN」は下記の通り、特集「G8洞爺湖サミット オルタナティブ」を紹介しています。
2008年7月7日~9日まで北海道洞爺湖で開催される「主要国首脳会議」(G8サミット)に向けて、主に市民社会(NGO)の様々な活動を報道・集約するとともに、NGOの提言にも注目します。また、グローバルな環境、貧困、人権の問題を中心とし、課題とその未来をみつめます。
http://www.news.janjan.jp/special/g8/index.php


○洞爺湖サミットで市民サイドから発信している3つの主要なNGOグループ
G8サミットNGOフォーラム
http://www.g8ngoforum.org/

G8を問う連絡会
http://www.jca.apc.org/alt-g8/

G8サミット市民フォーラム北海道
http://kitay-hokkaido.net/

○市民メディア・G8メディアネットワーク
G8 Media Network
http://news.g8medianetwork.org/en

○G8メディアネットワーク:呼びかけ団体12団体
G8市民メディアセンター札幌実行委員会
http://imc-sapporo.blogspot.com/

AMARC Japan
JapanIndymedia
NPO法人 OurPlanet-TV
JCA-NET
Video Act!
GPAM
Democracy Now!Japan
レイバーネット日本
NPJ
日刊ベリタ
MediR準備会


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