多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

「ひめゆり」 ポレポレ東中野でロードショー

2007-05-27 00:21:26 | イベント
 長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」の東京ロードショーが今日からスタートしました。6月29日までの予定です。柴田監督が13年をかけて22人の「ひめゆり」学徒をインタビューした貴重な映像です。試写会で見ましたが、確かに映画としては時間が長いと思います。しかし、画面に釘付けとなりました。戦後60年が過ぎ、戦後世代が多くなった今、日本がアメリカと戦っていたこと、沖縄が本土決戦の防波堤として、多くの人々を巻き込み悲惨な地上戦を展開したこと、日本軍により、「ひめゆり」学徒をはじめ、多くの沖縄の人々が集団自決に追い込まれたこと、皇民化教育がいかにすざまじかったか、いろいろなことが受け継がれていないように思います。このドキュメンタリー映画の画像の中で80歳を過ぎようとしている皆さんが重い口を開き、語ってくれます。まさに「未来への遺言」です。
 
 多摩平和イベント実行委員会では、8月11日(土)、多摩市のベルブホールで「ひめゆり」の上映会を開催します。ご予定おきください。監督のトークもあります。


 本日封切

 5月26日から6月29日まで (予定)

  ポレポレ東中野
  JR総武・中央線 
  東中野駅 北口から1分
   電話: 03-3371-0088


  ① 10:40~12:50
  ② 13:10~15:20
  ③ 16:00~18:10
  ④ 18:35~20:55

 【ゲストトーク】
  5/26  1回目終了後に
   宮本亜門さん×柴田昌平監督
  5/26 2回目&3回目終了後
  5/27 1回目&2回目終了後
   与那覇百子さん(ひめゆり学徒)
    ×柴田昌平監督
 
下記は、長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」のホームページです。
ご覧ください。

 http://www.himeyuri.info/index.html
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国民投票法の国会通過に断固、抗議する

2007-05-12 21:46:17 | アピール

 ちょっと、安倍さん。何か勘違いされていませんか。憲法改正手続き法案、いわゆる国民投票法案を成立させることと、改憲草案を手に参議院選挙で信を問う、とは、全く異なる次元の話です。内閣総理大臣には、憲法99条で、率先して憲法遵守義務を果たさなければならない責務が課せられています。あなたは、自分の政治信念を憲法以上に優先されようとしています。
 安倍さんは、5月11日の参議院憲法調査特別委員会で「新しい憲法のあり方について議論していく時代になってきた。草案をもとに憲法改正を考えている。国民に対し選挙で述べていく」と発言されました。しかし、今回、成立しようとしている法案は抜け穴だらけではありませんか。依然として、最低投票率も定められていません。公務員や教育関係者への規制や広告規制など、とても論議を成し遂げられた、といえる状況ではありません。
 それだけではありません。改憲手続き法案を成立させると述べる一方で、現憲法の枠内で、集団的自衛権の行使を容認するべく、18日には、首相の私的懇談会を発足させ、解釈改憲を行おうとしているではありませんか。
 7月の参議院選挙で、安倍さんが描いている「新しい時代に見合った憲法を」と具体的テーマを掲げての選挙戦を展開し、有権者の信を問う、との戦略は、かつて、本当に昔の話ですが、ワイマール憲法下のドイツを思い出させます。
 安倍さんをナチス・ドイツのヒットラーになぞらえる気は毛頭ありません。しかし、やっていることは同じではありませんか。国民を知らぬ間に、ファシズムの道に引きずり込もうとする、あなたの政治手法は、あまりに近視眼的で危険です。
 全政治家の皆さん。
立ち止まって、頭を冷やしてよく考えてください。
今、日本という国家がなすべき、国際貢献って何でしょうか。主権在民、戦争放棄といった理念を持つ憲法の改憲ではなく、9条を持つ日本国憲法を国内でも国外でも、その精神を広めていくことではありませんか。
 世界で有数の軍備を持つ、自衛隊を実態に合わせた格好にしたいというのであれば、そのように自衛隊法を作り直せばいいのです。憲法に手をつける必要はありません。憲法より、日米同盟を優先させ、イラクに自衛隊を派遣できる、という判断は、そもそも間違っています。なし崩し的な集団的自衛権行使です。
 専守防衛の立場に戻り、自衛権の範囲での行使に限定するよう、改めるべきです。内閣総理大臣の責務は、憲法の遵守義務が最優先のはずです。

 再度、申しあげます。憲法改正の手続き法を議論することと、戦争放棄を根底とする現憲法の精神を否定した憲法改正を声高に叫び、選挙の争点にする、ということは全く別次元の話です。しかも、改憲をテーマに政権政党が選挙に臨むという姿勢は間違っています。主権在民を踏みにじるものです。安倍さん、自民党の総裁だけでなく内閣総理大臣でもある、あなたの行為は、憲法違反の疑いがきわめて濃い、といわざるを得ません。
 
                                                                             2007年5月12日
                   
                                                                          多摩平和イベント実行委員会
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劣化ウランの禁止、廃絶を求めた対日本政府交渉の報告

2007-05-10 21:52:34 | イラク戦争
JIM-NET事務局長の佐藤真紀さんからのメールです。


皆様
5月8日は、外務省、防衛省、経済産業省との交渉でした。
賛同くださった皆様、ありがとうございます。
私個人としては、日本政府もNGOも市民も、一緒になって、劣化ウランの禁止、廃絶に向かってがんばろうという風潮を早く作りたいのですが、政府の見解としては、「劣化ウランが安全か安全でないかは、国際社会の調査などを注視していく」そもそも、スタート地点の確認ができず、嘉手納の劣化ウラン弾の保有に関しても「在日米軍は公表しないとの方針と認識している」とのことで、日本政府が追求することはないとのことで、アメリカに気を使いすぎていて、どうも歯がゆいものになってしまい、議論は平行線でした。
詳細は追って報告いたします。
クラスター爆弾にしても、アメリカに気を使いすぎたはっきりしない歯がゆい態度が、オスロ宣言を支持しないという結果になってしまったのではないでしょうか?
日本政府の「歯がゆさ」に危機感を感じます。さて、以下のシンポジューム。外務省、防衛省からもパネリストが参加されるそうです。


5月8日の政府交渉の報道を紹介します。
広島では各紙で取り上げてくれたようですが、東京は厳しいですね。
核の問題も広島、長崎の問題になってしまって8月も東京のメディアはあんまり取り上げないようです。
賛同ありがとうございました。
けして実りのある交渉ではありませんでしたが、戦略を練り直してがんばります。


さとうまき JIM-NET事務局長



新聞記事
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000705080001

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news004.htm

共同通信が配信した広島各テレビ局の報道です。3社は動画があります。

広島テレビ
http://www.htv.ne.jp/news2/hiroshima/20070508193300_1178620543_9417_h.html
中国放送
http://news.rcc.jp/?i=MzAwMQ==&#a
広島ホーム
http://www.home-tv.co.jp/news/history.php?news_id=2007-05-086


下記はメールに添付されていた案内です。

☆クラスター爆弾禁止にむけて-第2回政府間会合(リマ会議)直前意見交換会-☆

ノルウェー政府主導で始まったクラスター爆弾禁止を目指すオスロ・プロセス。
2007年3月の「オスロ会議」に続き、第2回目の「リマ会議」が、5月23日より開かれます。
「オスロ会議」では、2008年までにクラスター爆弾を禁止する条約を作ることをうたった「オスロ宣言」に、日本政府は支持を表明しませんでした。
そこで、リマ会議直前のこの日に、日本政府の意向をじっくりと聞き、意見交換をしたいと、このシンポジウムを企画しました。
フロアから参加できる時間も用意いたします。どうぞご参加ください。

日時:2007年5月16日(水)19時~21時

場所:JICA地球ひろば・講堂(広尾駅A3出口・徒歩1分)

参加費(資料代):500円

プログラム(変更の場合があります):
1.ノルウェー大使館より挨拶
2.オスロ・プロセス、クラスター爆弾について簡単な解説
3.シンポジウム(パネリスト:外務省通常兵器室長から平野隆一氏、防衛省、軍事評論家の青木謙知氏、JCBL運営委員の目加田説子)
4.フロアから質疑応答


どうぞよろしくお願いいたします。

内海旬子
地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)
URL:http://www/jcbl-ngo.org/
※クラスター爆弾禁止キャンペーン実施中
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第2回 作道さんの戦争体験を聞く会

2007-05-09 01:09:44 | 戦争体験
作道さんの戦争体験を聞く会(第2回)のお知らせ

 下記の通り、91歳になる作道さんの戦争体験を聞く会の第2回会合を開催します。毎週1回ずつ、開催していきますが、いずれの会でも、飛び入り大歓迎で運営しています。是非、お足をお運びください。

 日時 5月10日(木)6:30~8:00ごろ
 場所 ベルブ永山 講座室(京王線・小田急線永山駅下車徒歩5分)


 また、JIM-NETの佐藤真紀さんから、下記の通り要請がありました。時間がないことから、これまで、イラクの子どもたちを人道的立場から支援してきた「多摩平和イベント実行委員会」として、喜んで賛同署名することにしました。
 ご了承下さい。


 皆様、JIM-NETの佐藤真紀です。
 イラクで増加するがんの原因のひとつとして、劣化ウラン弾が考えられます。NPTでは、核の平和利用がうたわれています。核兵器の廃絶にむけ日本政府も「はだしのげん」の英語版漫画を作成しました。核廃絶の一助になることを願っていますが、一方で、原発の核廃棄物である劣化ウランが、兵器として製造され使用されることは、平和利用とはいえません。5月8日、ウラン兵器禁止を求める国際キャンペーンが日本政府と交渉を行うことになりました。
 そこで、皆様の団体賛同、個人賛同を募っています。多くの人たちに支えられて日本政府との交渉に臨んでいることをアピールしたいと思いますのでぜひよろしくお願いします。

 JIM-NETの佐藤も当日報告を行うことになっており現在イラクのドクターたちと連絡を取り最新の情報を収集しています。ぜひ皆様の応援をよろしくおねがします。

 「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」についての対政府交渉
の日時、場所が決まりましたのでお知らせ致します。 交渉に先だって、国会議員の方々にもこの問題への理解を深めて頂き、 今後協力して取組んでもらうため、「院内学習会」も行います。

 日本におけるICBUWの活動として、国際的な流れに呼応して、日本政府に対しても、「無差別殺傷兵器」であり、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止に向けて努力するよう求め、嘉手納基地など在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題なども含めて正してゆく、 第一歩にしたいと思います。また、イラクなどの被災地域の実情にそった医療支援について、政府の具体的な前向きの対応を求めたいと思います。
 交渉と院内学習会への参加、ご協力を、どうぞよろしくお願い致します。

http://www.nodu-hiroshima.org/
http://www1.odn.ne.jp/hibaku-hantai/
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おめでとう。60年還暦の日本国憲法。私たちは憲法を誇りに思っています。

2007-05-04 01:32:32 | 憲法
 一昔前だったら、赤いちゃんちゃんこを着せたんでしょうね。日本国憲法にはお似合いかもしれません。しかし、残念なことに、ゴールデンウィークの連続休暇の陰に隠れ、5月3日が何の日なのか、特に記憶にない方も多いのではないでしょうか。本来、憲法の大切さ、重要性を説かなければならない立場の方々の中に、日本国憲法に敬意を払わない方が多くなってきたのではないでしょうか。
 憲法99条には、公務員、政治家は、憲法を遵守しなければならない、という遵守義務が明記されています。国民投票法に関する国会の論議で摩訶不思議なのは、安倍首相が「憲法改正」を参議院選挙の争点としたい、と発言し、そのことを誰も不思議に思わないことです。憲法を改正する際に必要な手続きを定めた国民投票法案が必要としても、何のために、手続き法案を策定するのか、改定する必要がある、との立場からしか、手続きを整備したい、との発想は出てこないでしょう。
 昨年、結党60年を迎えた自民党は、改憲案を公表しましたが、杉浦正憲・憲法調査会座長は「読売新聞試案で、例えば基本的人権の由来・特質は基本的人権のところへ入れたらどうかとか、あるいは前文に入れたらどうかとか、公務員の遵守義務なんかは前文に書いたほうがいいのではないかと、要するにことさらにこういうことを改めて書いたのはいかにも占領憲法的な色彩が強い。お説教されてるような感じがする。公務員の憲法遵守義務は当たり前であって、わざわざ書くことがどうかと思う」と発言しています。 当たり前にしては、憲法を邪魔者のように扱ってきた政党と政治家は、どなただったのでしょうか。
 憲法は他の法律とは違います。政府の圧力や国家権力に人々の権利が蹂躙されないための、いわば国民の側の盾でもあるのです。
 時代に合わないから、実態に合わないから、といって、簡単に変えていい、というものではありません。国家による戦争によって、国民が、他国の人々も含め、再び惨禍を繰り返さない、という強い決意を込めて制定されたものであり、この精神は、絶対、変えてはならないものだと思います。
 憲法を改正するという手続きがどうしても明文化される必要があるというのであれば、国民にとって改正へのハードルは高ければ高いほどいいはずです。権力にある者が権力にとって都合よく解釈するために改憲したい、という理屈は、私たち市民はよく分かっています。改憲するに必要な最低投票率や得票率の明記もない、手続き法案は、国民を愚弄している、と言って間違いありません。
 日の丸・君が代への忠誠心を入学式・卒業式に、あそこまで厳しく求めるのであれば、憲法への遵守義務も強く求めたいと思います。愛国心を試したいというのであれば、崇高な憲法の理念を踏みにじっていい、という論理は成り立ちません。
 軽々しく憲法改正を口にする政治家は、憲法への遵守義務を欠いた政治家として、厳しく処分されてしかるべきでしょう。
 
 戦争放棄をうたい、平和と人権を尊ぶ、日本国憲法はまさに日本の宝です。この最高の商品価値を持つ、日本国として、堂々と世界のマーケットで通用する、常に新鮮な、価格のつけようのない、まっこと優れた商品なのです。
 
 
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