多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

「映画「沈黙を破る」の感想、土井監督の誠実さに感動

2009-08-23 02:22:35 | アピール
 8月8日に開催しました「沈黙を破るむ上映会に多くの皆さまにお越しいただきありがとうございました。3回の上映で、約220人の皆さまに観ていただきました。多くの感想もよせられています。そのいくつかを紹介します。

○ 本日はどちらからいらっしゃいましたか?
  多摩市内 (桜ヶ丘・豊ヶ丘・貝取・諏訪・鶴牧・和田・永山・落合・東寺方・関戸・連光寺・一ノ宮)  
  多摩市外 ( 世田谷・町田・太田・文京・あきる野・港・八王子・東村山・調布・相模原・荒川・さいたま・稲城・海老名)   

○「沈黙を破る」と土井敏邦監督のトークはいかがでしたか?
◇初めての体験、ただビックリです。もっと今後勉強し何か行動できればと思います。<60歳・女>
◇感銘を受けました。<83歳 男>
◇自分に出来ることは何か 考えたいと思います。<32歳・女>
◇画面も字幕も暗すぎて、とても判りづらい。一考を要す。<70歳・男>
◇戦争の問題点を国民に知らせて下さい。ありがとうございました。<76歳・男>
◇パレスチナ人の知人もいますし、ユダヤ人の知人もいますので、この状況が何とかならないかと思いますが、4,000年の歴史、憎悪の 歴史は我々の理解の及ぶところではなく、一方だけの側から語っても何の解決も導き出せないと思います。双方が各々自分自身の側の 歴史と理念を振り返ることが解決の第一歩だと思います。<女>
◇トークは聞いていないが、映画の感想。18~9才の少年少女が軍隊に入って日々権力の力にマヒしていていくと語られたとき、とても切なかった。多々感想があり、とても心に残った。
◇現実ですね!!<61歳・男>
◇土井氏の「わたしはパレスチナ人側」だと言われたこと。その立場で撮った事に感動しました。その立場からの「告発」を今後も世界に知らせてください。 数ヶ月前にBSに出演された土井氏を拝見いたしました。NHKはめったに扱わないテーマです。BSではな く「総合」で普通にニュースとして広く人々の目に心に伝えるようになることを願っております。<70才・女> 
◇土井監 督のスタンスはジャーナリストは全てこうあってほしいと思いました。ありがとうございました。
□プラス)リアルで迫力のあるトークセッションでした。必ずしも戦場のみならず会社やチームの何でも共通する普遍的問題が扱われて いて再び考えるきっかけになった。
 マイナス)もっと質問する時間がほしかった。<33歳・男>
□民の最後の言葉。パレスチナとイスラエル…?普遍的な問題として受けとめる。母と息子。占領者としての息子。母を超えることは自 身の問題としていろいろ整理したいです。
□戦争、考えさせられました。かつての日本軍が行った中国や東南アジアでのこと、二度と戦争をしないためにはと考えています。…占領が人々の尊厳をうばい、マーケット化していくということが私にすごく残りました。
□決して人ごとではないのだと感じました。世界中のこと、過去のこと、今起きていること。知り、考え、判断する事。大事な事はこう いうこと。どんな理由があっても、傷つければ傷つくのだと想った。(形は違えど返ってくる)
□土井さんの「私はジャーナリストだ」と言う言葉が印象的でした。自分のやっている仕事が直接はつながらなくても想ってやっていれ ば、同じ時代を生きている世界中の人とつながっていけるのだと想いました。様々なきっかけをありがとうございました。       <27歳・女>
□この問題は難しいです。彼らイスラエル兵士は自分の意志に反して、行動をとらざるおえない悲しさ。誰にこの不満をぶつけるのか?
□上映内容にまとまりがなかった。<75歳・男>
□同郷の人の話を最後まで聞きたかったが、都合で中座し残念。<62歳・男>
■トークを質疑の形で実施していただき率直な話を伺えてよかったと思いました。土井さんの誠実な人柄に感銘を受けました。世界の占領と戦争を止めるために微力でも運動を続けたい。<男>
□映画によって、パレスチナとイスラエルの現状を知ることができ、とても良かったです。
□たいへんいい映画だと思いました。元兵士の人たちの勇気と土井監督の視点のすばらしさに共感しました。私たち自身の加害性につい て戦争、平和、環境とあらゆる場面での問いかけが大切だと思いました。<女>
□映像だけでなく監督のお話を直接伺う事で占領の真実を知ることが出来ました。もっと多くの人に見てもらい、真実を知ってもらいた いと思います。話を聞いて、不変的なものと私も受けとめましたことを伝えたいと思います。
□Good!土井さんのお話を聞くのは2回目ですが、いつもカッコイイと思っています。彼のパーソナリティーは若い人にもアピールがあると思うので、もっと映画の上映会も若者が来るように宣伝してください。お年寄りが多いのは ちょっとガッカリでした。
□土井さんがおっしゃったようにイスラエル・パレスチナ問題としてではなく「人間とは?」の根元が問われる映画でした。ぜひ海外(特に欧米)での上映会をしてくださいますようお願いいたします。今、現在の日本人(改憲をしようとしている人たち)にも想像力を 培う意味で、更なる上映会が開催されるよう口コミで応援します。<70才・女>
□インドやアジアを長期旅行している旅行者の中で。イスラエル人が決して少なくない事、彼らが兵役を終えて来ること、女性にも兵役 があることなどは知っていましたが、個人的に親しくなったイスラエリにも当時のことや彼らの立ち位置を聞くことはできませんでし た。(今でも)→今回ひとつの答え(マジョリティーじゃないかもしれないけど)をもらいました。
 多分監督がおっしゃっていたように、これはイスラエルを例に挙げた普遍的な問題なのだと思います。パレスチナの人もイスラエルの人も、それぞれ生活があり家族がある。自分がもし彼らの立ち位置ならと考えてしまいます。これからもバランスの良い(でも監督の 意見はあっていいと思います)映画を届けて下さい。<女>
◆イスラエル、パレスチナには20年前に初めて訪れました。現在わたくしは神学生であり「セーブ・ザ・オリーブ」といったパレスチ ナの人々を支援する会社のお手伝いをしています。これからも、パレスチナ・イスラエル問題はわたくしのライフワークの一つとし  て、一生に渡り、関わり、頑張っていこうと存じます。また、土井監督の映画を1人でも多くの人に見てもらえるよう務めます。
 本日はありがとうございました。<41歳・女>
◆占領が世界共通の事象として理解できました。
 映画で印象にのこったことは…・オリーブの木を切られた住人と切った側の倫理・300万円なくしても未来に向かって生きること・対話のテーブルにつかないといけないこと
◆日本のメディアだと、どうしても視聴率が取れる映像、ストーリーしか撮ってこない。実際は映像的に面白くないところに多くの信実がある。今後もウケる映像でなく地に足がついた取材を続けて欲しい。
◆とても長い重い2時間でした。何から語っていいか…。占領した方の立場からの話というのに、ものすごくひかれて来ました。少~しわかったような気もします。入れこんでいく前のバージョンも見て見たいです。最後の14才の娘を失った父の言葉がこれからの方向 性をとても示していると思いました。仕返しばっかりしていても死が増えるばかりなので、どこかで誰かがストップして、その原因に 立ち返らないと…。今後もこういう作品を作りつづけてください。<40代・女>
◆占領がわの兵士たちにも、あのような深い苦悩があることや、対話への志向があることを知り、描かれている現実の過酷さの一方で、 希望を感じさせる作品でした。広河氏の「NAKBA」はパレスチナの人々を中心に撮っているので、本作と合わせて視ると、より深 く学べるように思えました。ステキな映画でした。土井監督の「パレスチナ問題を知らなくて観られる映画、自分の人生に引きつけ  る」という言葉や「政治問題ではなく、人間を描いた」という言葉に深く感じ入りました。<25歳・男>
◆“ジャーナリストは黒子だ”との最後の一言にハッとさせられました。<33歳・男>
◆土井さんの20年以上の経験に立ったトークは凄いと思いました。あのルックスは現地に溶け込んで行けるのだと感じました。そして 私たちに知らせて下さることに感謝です。沈黙を破ったことでイスラエルは変化したのでしょうか?人間性を描いたことで国は変わっ たのでしょうか?日本も軍国主義でぬりつぶされていましたが…。ジャーナリストは黒子の言葉に感銘しました。<70才・女>
◆監督の心情を直接伺え、映画の中身をさらに理解できました。
◆いろいろな考え方についてがわかった。<58歳・女>
◆少しだけパレスチナが近づいた気がする。<60歳・男>
◆貴重な伝達者として、どうぞ今後も作品を見せて下さい。アメリカetcでの上映期待しています。<女>
◆生の言葉の力を感じられたことは非常に大きかったです。<23歳・女>
◆パレスチナとイスラエルいう問題を超えて、不変的に存在する人間の心理にせまりたいとされた監督の試みは成功していると思いまし た。個人的にも、今日 自分が何故この映画を見にきたのか考えつつ、感じつつ、拝見しました。占領ということは国という大きなタ ームから個人の支配という身近な場所にまで、潜んでいる気がします。感性を持って気づいていかなければ、いつか慣れ、のみ込まれ てしまいます。その感性を育ててくれるのは、体験者の言葉かもしれません。今日はありがとうございました。<女>

    

※ 映画「沈黙を破る」は、シネマート新宿で8月28日まで上映中です。

http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/
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64回目の終戦記念日に思う

2009-08-15 10:22:21 | アピール
 今日は、日本が連合国のポツダム宣言を受け入れ、無謀な戦争に終止符を打って64年目の8月15日です。
 最近、感じることがあります。心に余裕がなくなると、ちょっとしたことでギスギスするなって。働いている人であれば、仕事があり、給与が支払われるといことが、これまでは当たり前だったのですか、どうもそうでもなくなってきた、ということです。自分の生活、家族の生活が保障されている、という前提で、家族の中に笑顔が生まれるんですね。仕事がなくなる、給与が増えない、子どもの学費をどうやりくりするか、老いた親の介護や看護も気になる。お金が何とか、まわっていれば、気にならなかったことも、生活を切り詰めざるをえなくなってきたとき、心に余裕がなくなる、そんな空気に覆われているように感じます。
 OECDの調査でも日本の貧困化率は先進国の中で際立って高い数字がでています。私たちが考えている以上に日本の生活レベルは危機に瀕しているようです。
 間近に迫っている、今回の総選挙でも、子どもなど少子化対策の競い合いとなっているのは、貧困化のスピードが増しているからでしょう。
 効率や成果だけを気にしている社会は、心の余裕がなくなり、ギスギスした生活不安を助長させます。

 64回目の8月15日。改めて戦後とは何だったのか、国家とは何か、幸せに暮らす、とはどういうことか、考えなければと思います。心に余裕がなくなると、憲法9条の論議やソマリアへの自衛隊派遣などについて冷静な論議ができなくなります。
 自分の生活や家族の生活を支えるだけで精一杯という中で、憲法9条で飯が食えるのか、という論議が出てくることを恐れます。世界各国が自国民の保護を前提に資源ナショナリズムを強めていくことは必至です。
 
 社会の構造を変え、汗を流した人々が報われるようなシステムに変えねばなりません。そのことが9条を守り、世界が平和になる途と思います。

 地方主権、NGO、NPO的な生き方など本当にオールタナティブな生活の実現に向け、確かな一歩を踏み出しましょう。
                         
                           2009年8月15日
                        多摩平和イベント実行委員会
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「沈黙を破る」 8/8(土)に監督トークつき上映!!

2009-08-05 20:00:01 | パレスティナ
*****
ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」(監督:土井敏邦)
自主上映企画全国第1号、多摩地区初上映!!

*****



 ― 考えるのをやめたとき 僕は 怪物になった

 「沈黙を破る」と題された写真展が開かれたのは2004年。
 さまざまな重圧に耐えて自らの加害行為を告白し、
 占領によって病んでいくイスラエル社会に警鐘を鳴らしたのは
 20代の元イスラエル軍将兵たちだった。
 
 占領地に赴任した彼らはいかにして変貌していったのか―。
 証言は、パレスチナ・イスラエル問題の新しい断面を提起する。
 その内容を裏付けるように綴られる難民キャンプの映像は、
 イスラエルによるパレスチナの占領・侵攻を克明に伝える。

 緊張感にとりつかれた社会の病理とは、人間性の回復とは……。
 日本にいる私たちも決して「他人事」で済ませられない、
 人間の普遍的なテーマに重層的に迫るドキュメンタリー。

 ☆ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」公式サイト
 ⇒ http://www.cine.co.jp/chinmoku/

□日時
 2009年8月8日(土)
 ①11:00~13:15
 ②14:00~、上映後、土井敏邦監督トーク(~16:45)
 ③17:30~、上映後、土井敏邦監督トーク(~20:15)

 トークゲスト:土井敏邦(監督・ジャーナリスト)
 詳細 ⇒ http://www.doi-toshikuni.net/j/

□会場
 ベルブホール(ベルブ永山5F/京王・小田急永山駅から徒歩約2分)

□チケット情報など詳細は以下から!!
 ⇒ http://taenoha.com/tamaheiwa

*****

■ NGO・沈黙を破る 占領地の実情を伝える写真 ■
 
  ホームページにも多数掲載されています。
  こちらから ⇒ http://breakingthesilence.org.il/gallery_e.asp


↑パレスチナ人に照準を合わせる


↑イスラエル兵に一晩中拘束されたパレスチナ人


↑イスラエル軍に破壊された学校


↑パレスチナの老婆と子供

(c)「沈黙を破る」
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