多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

64回目の終戦記念日に思う

2009-08-15 10:22:21 | アピール
 今日は、日本が連合国のポツダム宣言を受け入れ、無謀な戦争に終止符を打って64年目の8月15日です。
 最近、感じることがあります。心に余裕がなくなると、ちょっとしたことでギスギスするなって。働いている人であれば、仕事があり、給与が支払われるといことが、これまでは当たり前だったのですか、どうもそうでもなくなってきた、ということです。自分の生活、家族の生活が保障されている、という前提で、家族の中に笑顔が生まれるんですね。仕事がなくなる、給与が増えない、子どもの学費をどうやりくりするか、老いた親の介護や看護も気になる。お金が何とか、まわっていれば、気にならなかったことも、生活を切り詰めざるをえなくなってきたとき、心に余裕がなくなる、そんな空気に覆われているように感じます。
 OECDの調査でも日本の貧困化率は先進国の中で際立って高い数字がでています。私たちが考えている以上に日本の生活レベルは危機に瀕しているようです。
 間近に迫っている、今回の総選挙でも、子どもなど少子化対策の競い合いとなっているのは、貧困化のスピードが増しているからでしょう。
 効率や成果だけを気にしている社会は、心の余裕がなくなり、ギスギスした生活不安を助長させます。

 64回目の8月15日。改めて戦後とは何だったのか、国家とは何か、幸せに暮らす、とはどういうことか、考えなければと思います。心に余裕がなくなると、憲法9条の論議やソマリアへの自衛隊派遣などについて冷静な論議ができなくなります。
 自分の生活や家族の生活を支えるだけで精一杯という中で、憲法9条で飯が食えるのか、という論議が出てくることを恐れます。世界各国が自国民の保護を前提に資源ナショナリズムを強めていくことは必至です。
 
 社会の構造を変え、汗を流した人々が報われるようなシステムに変えねばなりません。そのことが9条を守り、世界が平和になる途と思います。

 地方主権、NGO、NPO的な生き方など本当にオールタナティブな生活の実現に向け、確かな一歩を踏み出しましょう。
                         
                           2009年8月15日
                        多摩平和イベント実行委員会

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