赤川次郎氏と薬師丸ひろ子版「セーラー服と機関銃」

2012-10-15 21:00:00 | 日記風
 9.10月くらいかな、BSかCSか判らないけど、3回くらい放送してる。全部見たわけじゃないけどね。

 映画としては薬師丸人気に乗っかってヒットしたと思う。
 でも賞をとったかと言えば、なかった気がする。

 アイドル映画と言われてたように思う。
 アイドル映画にしては、えぐい気がするけどね。

 とにかく作家の赤川次郎氏はこの1本の映画で一躍人気作家に踊りだ出た。
 
 長澤まさみさんでドラマ化されたので、内容をご存じの方も多いだろうが、敢えて簡単に紹介すると

 ある日、高校生の 星 泉(薬師丸、長澤両氏の役名)の父親が空港で事故で亡くなる。
 その悲しみも覚めないうちに父の愛人と名乗る怪しげな女・マユミが現れる。彼女は父親からなにかあったら、泉と一緒に暮らしてくれという手紙を持っていた。

 そこへ、泉の通う高校にやくざが現れる。泉を迎えに来たのだ。
 そして、血筋から行くと、泉が目高組という正統派の弱小やくざの組長の血を引いている。組長に襲名してくれと頼まれる。
 一旦は断るが、成り行きで断り切れず、高校生の少女がやくざの組長になる。

 そして、組に機関銃を乱射されるは、マンションは荒らされるは、それと共にマユミと名乗った謎の女も消える。
 刑事が1人やってくる。あの女は前科持ちの偽物で、亡くなった泉の父親はクスリの運び屋だったというのだ。
 そのクスリはやくざの大元締めとも言うべき太っちょのもので目高組にクスリ・ヘロインを横取りされたと思っているのだ。

 そして組員が1人1人殺されて行く。

 我慢できず泉は組員の為に立ちあがる。


 というのが、主な内容だ。


 長澤まさみさんでドラマ化された頃、これはやれるのか?と思ったけど、現代風に見事にアレンジしてましたね。

 だって、80年代だったと思うけど、この映画ができた頃は女子高生がクライマックスで機関銃をぶっ放すっていうのは、絵空ごとで、物語としては通用したが、ドラマ化の頃は、これ以上の事件がバンバン起こる時代になっていた。
 間違っても機関銃ぶっ放して「か・い・か・ん」なんて言える時代じゃない。

 薬師丸さんは角川映画の看板だった。
 元々は「野生の証明」(森村誠一:原作)の映画化の際のオ―デェションで選ばれて芸能界入りした。
 この「野生の時代」のヒロイン・頼子役の時、選ばれたがいろいろ裏話があるらしく、つかこうへい氏もそれを書いている。(多分、「つかこうへいの腹黒日記」 角川文庫 だと思う)
 それを書くと長くなるので、探せばネットでも出てきます。

 でもその前に、事実かどうか判らないけど、元々お芝居をやりたいねと言っていてどこかの劇団でも受けてみようかと言っていたところに薬師丸さんが友だちと神社で待ち合わせしてた時にスカウトされたのが最初だと言われている。そのあと当時飛ぶ鳥も落とす勢いだった角川春樹氏に紹介され、このようになっていった…。

 スターとなるべくして、選ばれた人だったわけだ。

 今でもいいお母さん役で十分人気城優である。

 しかし、元にあったのは赤川次郎氏の「セーラー服と機関銃」(角川書店、主婦と生活の友社)の存在だ。

 どの作品をとっても金太郎飴のような作品と揶揄されながら(どの話も似たような展開だということ)大量生産できる稀有な作家で見事ベストセラー作家として長い間驀進した。

 この人も時代に呼ばれた人のように思う。

 ちょうどでてきた頃は社会派とか本格派などのミステリーが市民権を獲得した頃で(それまでは実にマイナーな部門だったわけだ)そこへ、そういう硬い作品とはまるで違う童話のようなフランス映画風な作風の作家が出てきた。軽い遊び心のある作品が好まれた。
 時代的に経済高度成長期がひと段落した頃(?)だったので、こういう軽いミステリーが受ける土台ができていた。
 そこへぴたっーーとハマったのが赤川氏だったわけだ。

 まさに時代に呼ばれた人だと思う。

 そういう軽い作風も相まってアイドル映画の原作に多様されるようになり、人気はそれこウナギ登りで…私の表現も凄い古くなってますけど…ベストセラー作家として君臨し続けた。
 でも本人が出てくることって本当になかったですね。
 今もお子さんがいらっしゃる筈だけど、特にこういう業界にいるわけでもないらしく一切話を聞かない。

 赤川さん、薬師丸さん、お2人とも1時代を見事に築いた。

 そして、この時代は、まだ安全神話が十分に生きていた。

 だからできた作品だった。


 今は今なんだけど、私は赤川さんのこういう女子高生が機関銃をぶっ放すようなミスマッチの組み合わせの話が好きだ。

 あり得ないシチュエーションからドラマが生まれるみたいなね。


 あ、それからとても不思議なことがあるんだけど…。
 映画の「セーラー服と機関銃」のラストシーンが新宿の雑踏の中なんだけど、ここで不思議なものが映っている。
 心霊関係じゃないけどね。
 私にだけ不思議なこと。

 私が映ってる。

 もちろん本当に私じゃない。似た他人だ。年齢も全然違うしね。
 でも本人が見て似てるって思うんだから、似てない?他人が思うんだとまた違うと思う。

 なんでだろう。

 ある時気付いてから、この映画は私にとってとても不思議な映画に昇格してます。

子役のギャラは誰のもの?

2012-10-15 14:40:13 | 日記風
 みんなが疑問に思う子役のギャラは本人のものか、親のものか、誰が管理している?
 それに1つの答えがあった。

 民法では決まっているようですね。

 子どもが芸能事務所と契約をきちんと結んでいれば、あくまでギャラは子どものもの。
 親は変わってもらうことも使うことも本当は許されてないようだ。
 あくまで管理するだけの権限があるだけ。

 でもかつて、子役で活躍してた方の話を聞くと、親が使ったという話はよく出てきますね。

 あの頃は法律が違ったのかもしれないし。こんなに注目を集めることもなかったらあんまり気にする人もいなかった。

 でも子どもに不利益がかからない限り、使うことはOKということにもなっているようだ。

 だから、かなり適当になってしまう…ということもあったのかもしれない。

 労働基準法によれば、親が親権者でも、子役などで高額のギャラを得ると税金や社会保険など親の扶養から外れることになる。

 驚くことに親が被扶養者の要件を満たしていれば、子どもの扶養になることもできる。

 子役なら、5歳であっても7歳であっても12歳であっても可能、ということになるらしい。
 でも、そこまで稼げる子役となると、そうそういるもんじゃないから、知ってても知らなくてもあまりどうでもいい話と言えばそうだわね。

 でも稼げるからと言って義務教育が免除されるかと言えば、されない。

 これは結婚に関する理由と同じだ。
 女子は16歳以上、男子は18歳以上であれば、結婚できる。それと同時に成人と同等の権利を持つことができるようになる。
 じゃ、選挙権が持てて、煙草も酒もOKか?と言えば、それはノーなのだ。法律どおり、20歳を越えてからだ。

 あくまで大人としての資格を得て親の庇護を離れると言うだけの話だ。


 昔と今じゃ、法律が違うのかもしれないけど、読んだ小説などで、未成年、もしくは成人に達していても子どもが独身でいると親の庇護のもとにあることになるから(これは法律と関係なく)親と事務所が結託してギャラが親側に流れてしまうことがある。それを防ぐために偽装結婚をして親の庇護から逃れるという例があったらしい。

 短期間で離婚をした女優や俳優はこれに当てはまるのかもしれない。

 あくまで小説で読んだ話だけどね。でも元々新聞記者をしてた人の小説なので…なんだか真実味が漂っていた。

 労働時間も週40時間で夜8時~翌日5時までは働いてはいけないことになってるらしい。1日にすると7時間くらいでこの40時間になる。 というか本来は、15歳(15歳に達した日以降の3月31日が終了するまで)を労働者としては使ってはいけないらしい。
 でもある条件を得られれば13歳以上の児童の労働もOK。映画や演劇の仕事に関してはこの13歳に満ちていなくても使っていいことになる。

 演劇に関しては例外で午後9時~翌日6時までは労働が禁止されている。

 とまあ、難しい話になりましたが、法律ではそんな風に決まっているらしい。

 子役はこういう法律を使って仕事をしているわけだ。 

 テレビなどの生放送だと守られているが、撮影現場に入ると…どうだろう?今はうるさいから守っているかもしれないが、昔は怪しかった気が…。

 でも、その頃は法律が違った可能性があるからね、これは何とも言えない。

 

 親が扶養になれるとか、子どものギャラを乱用するとか…よほど売れてる子役さんのみに通じる話で…。
 後はそんなもんか、と思っておけばいいですね。

みんな答えを探してるって、ことで

2012-10-15 02:00:00 | 日記風
 どうもここの所、考え方が変わって来たのか、何を信じ、誰を信じていいか判らなくなりました。

 そういう時ってあるんじゃないかしら。

 過渡期。長い過渡期だけど。

 それまでの人生観、世界観が崩れたから、新しいものができつつある。
 いい方に考えればそうだと思う。

 そんな遠くない将来笑い話になるさとしたいところです。



 ずい分昔のことだけど、1度諦めたら、突然上手く行ったこともあったしな。
 それが成功に結びついたわけじゃないけど、きっかけにはなった。

 できればもう少し信じられる人と信じられる所に出会いたいですが…。


 ここが最後の山なのかな…。ここを越えればって奴なのかな。


 みんなそうして悩んでるのよね。





 でも悩みのない時なんてないのよね…。進むためにある悩みってあるものね。