藤田ひろみのブログ

心豊かなまちづくり 苫小牧市議会議員 藤田ひろみ

静川遺跡

2010年12月01日 | インポート


苫小牧には静川遺跡があります。昭和57年に縄文時代の環壕としては日本では最大で、完全な姿で発掘されました。環壕が作られたのは縄文時代中期末(約4000年前)と言われており、壕の底から縄文時代中期末に使われていた土器も見つかっています。環濠内の住居跡からも同じような土器が出土していて、環壕とほぼ同じころに縄文人の生活が営まれていたことがうかがえます。

縄文文化からは、人と自然との共生社会を確立した縄文人の心の豊かさをを学ぶことが出来ます。1万年もの間、生き延びてきた縄文人は、争いのない社会でした。縄文文化における自然観は、自然との対立の回避、経済観は、取り過ぎの回避、社会観は争いの回避とも言われています。こうした縄文遺跡が苫小牧にあるのです。この静川遺跡を多くの方々に知ってもらい、学びの場として、また貴重な観光資源として大いに活用するべきではないだろうか。