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気候クライシス

2021-09-27 | 日記

「気候クライシス」という番組を見た。その中では「地球に優しく」とか「地球を守ろう」という段階ではなく、実際に自分の生まれ育った島が海に沈んでしまった人々、海岸が年々削られて海が自分の家の土台を洗う所まで追い込まれてしまった人々の嘆き・怒りも伝えられた。「温室効果ガスをほとんど出さない太平洋・インド洋の島々の人々が、最も温暖化・海面上昇による損害を背負わされているという実態だ。

 「シベリアで30度を超えた」という所まで来ている地球温暖化、海面上昇だけでなく、温度上昇や雨量の変動によって農作物の収穫量にも大きな変動が起きるだろう。もちろん、台風の大型化や予測を超える豪雨などによる洪水・土砂災害などにも襲われる可能性は大きい。それが、いつどこで起きるか、予想外の変動がいつ何処で始まるかも正確には分からない。

 つまり「地球に優しく」や「地球を守る」のではなく、「人の生存が可能な環境を守る」「人の命を奪われないように」という段階であることを、少しだが正面に打ち出す意図が番組には感じられた。これから少しずつこのような番組が増えて行くのだろう。「地球を守ろう」とか言ってる場合じゃなく、「地球さん、我々が悪うございました。温暖化は止められないとしても、どうかもう少しの猶予を・・・」とお願いしなければならない状況に入ってきた。

 もし「今更遜るのは不本意」と思うなら、いっそ「地球を調教し人が暮らしやすい地球で居続けるように乗りこなす」と腹をくくるのが良いかも知れない。だがそれを成すには人類の知恵も能力も未だほど遠く、お粗末ではあるまいか。