愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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アサガオの蔓

2021-09-06 | 日記

「朝顔につるべ取られてもらい水」という句がある。アサガオの蔓はどれくらい伸びるのだろうか。小学生の1・2年生が夏の宿題で持ち帰るアサガオの鉢ではせいぜい2mくらいに伸びるくらいだったと思うし、例年我が家で「緑のカーテン」代わりに植えるアサガオも良く伸びて4mくらいで2階のベランダの手摺りに届くくらいだった。

 今年はキュウリを植えたので多少の肥料を入れたせいか、キュウリの間に植えたアサガオの蔓も良く伸びる。最初はキュウリの蔓がはるかに速く伸びていき、キュウリが枯れた頃になってアサガオがグングンと伸びて来た。

 9月に入ってからも伸び続けて、2階のベランダを超えてしまった。そこからは上に伸びられず、ベランダの内側に1mくらい垂れ下がっている。この2・3日は、毎朝その垂れ下がった内側の蔓に花が咲き、部屋の中からアサガオの蔓に4つ5つと咲くアサガオの花を楽しめるようになった。

 ここまで蔓が伸びて沢山の花が咲くのは肥料のせいもあるのだろうが、例年も多くの花を付けて貰おうと多少の肥料は入れているので、それだけでここまでになったとは思えない。その他に何か天候の影響もあるような気がする。8月に日が照り過ぎず、雨が多く気温も丁度良かったのかもしれない、この夏は雑草も良く生え良く伸びたから。

 毎年同じ場所に、同じように植える植物もちょっとした天候の加減で随分と成長や花の付け方が違う。農家のようにそれを生きる術としていない立場だから気楽に言えるのだろうが、一つの事象を通してでも自然と向き合うことが出来ると、自然はいつもいつも同じではないのだと知ることが出来る。

 人の目にはっきりと見える違いが起きる前に、人には気付けない何かの僅かな変化が起きているのだと、自然はいつも人間達に教え続けているような気がする。僅かな変化でもそれを見逃せば、いずれははっきりと見える大きな変化への対応が遅れることになるのだと。