愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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訃報

2021-09-09 | 日記

朝早く、長く病と闘っていた従兄が亡くなったとの報せ。聞けば、昨夜のこと。連日、朝の清々しさを届けてくれていたベランダの朝顔が、彼の昇天を送るかのように、手摺りから垂れ下がるその蔓に7つ8つと紫の花を付けている。2つ年上で兄のようでもあり、自分より何もかもが優れた友のようにも思っていた。長い闘病を心配していたが、それでも何とか乗り切って戻って来ると信じ続ける気でいた。

 新型コロナ感染拡大下にあって、葬儀なども近親の兄弟だけで行うという。久々に雲一つ無く晴れた秋空は、彼の魂の旅立ちを遠く離れた地上で見送るようにとの計らいか・・・。ベランダの朝顔に重ねて、彼の顔や声、気遣いの言葉や笑い声が思い出される。この世に生きていればいつか別れが来るものと弁え、人はこのようにして一人ずつ天の国の知人を増やしていくものなのかも知れない。しかし、まだもう少しだけ、彼とこの世での時間を過ごしたかった。「九九の日に 好漢は空高く逝(ゆ)く」