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小説『通訳ガイド美桜の日本へようこそ!』読後感想文(その1)

2024年06月21日 03時02分53秒 | ●プレゼント企画
小説『通訳ガイド美桜の日本へようこそ!』読後感想文(その1)

島崎秀定氏著 小説『通訳ガイド美桜の日本へようこそ! ~プロポーズは松本城で~』無料プレゼント企画当選者の読後感想文(1)(2)をご紹介いたします。

●amazonでの購入方法
『通訳ガイド美桜の日本へようこそ! ~プロポーズは松本城で~』(文芸社2024年6月1日発行)
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MTさんの読後感想文(1)
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●将来通訳ガイドを目指している方:
本書を読む前後で、通訳ガイドの仕事に対する印象は変わりましたでしょうか?
通訳ガイドの仕事に、これまで以上に魅力をお感じになりましたでしょうか?

(私自身について)
私自身ですが、2019年に広島県地域通訳案内士を取得しています。そして、その数ヶ月後に初めてのF I Tと20名位の日本人添乗員の付きの団体ツアーのガイドを経験。その後暫く間を空け、今年の2024年3月より再び広島市内のガイド業を始めました。
今日までにF ITを中心に20件ほどガイドの経験を積んでいます。

美桜さんの現場の対応についてですが、私にも似た経験とその時の気持ちなど共感する場面があり、本を読ませて頂きながら、自身の経験で失敗したこと、落ち込んだこと、向いていないと思ったこと、楽しいと思ったことなど、その時の気持ちが蘇ってきました。
 
最初は英語で歴史、訪問先、習慣などをゲストの方々に説明して差し上げるのが主な仕事と思っていた美桜さんが、ゲストの方々の要望や何に興味をお持ちなのかを引き出しながら、臨機応変な対応をしつつ旅程管理をすることが大事だと感じるようになっていく過程がとても分かりやすく表現されていました。
 
また、現場の様子も分かりやすく表現されていて、ストーリーに引き込まれ、あっという間に読み終えることができました。
参考になった点は、美桜さんがガイドする場所の説明や、他にも例えば、消防隊侵入口マークなどの説明などです。そのことで日常目にする「もの」や「こと」への意識が変わりました。日常の中の「なぜ」を深く掘り下げていこうと思っています。
 
今後の仕事のあり方ですが、もっとガイド力、知識を増やしてゲストの方々の日本での時間を思い出深いものにしてあげたいとモチベーションが上がっています。また、ゲストの方がグループからはぐれてしまった時に、ガイドに電話を掛けてもらうことをお願いしたメモを渡しておく、食事を一緒にさせて頂く時には極力残さないこと、旅程説明時にお
寺や神社の特徴を伝えることで「またお寺や神社に行くの」、と思わせてしまうことを避けることができることなど、ベテランガイドさんならでは、の対応もとても参考になりました。

それらのことを早速自身がガイドする時に取り入れてみようと思います。
最後にストーリーの最後がハッピーエンドだったこと、ふたつのプロポーズの場面が描
かれていたので恋した気分になったのも良かったです。

【推薦文】
通訳ガイド業務のイメージと、実際の業務とのギャップが分かりやすく、ストーリーで描かれている読み易い本でした。
また、主人公の美桜さんがガイドする現場、心境などが思い描きやすく、「次は」、「次は」、と読み進みたくなる本でした。特に通訳ガイドに興味はあるけれど、まだ一歩を踏み出せていない人や、始めたばかりで不安を感じている方、自信を失いかけている方などには、ベテランの方も乗り越えていることが分かり励ましにもなると思います。
読み終わる頃には、ベテランガイドさんならでは、のポイントやコツ、知識なども吸収できる本でした。

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IYさんの読後感想文(2)
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●将来通訳ガイドを目指している方:
本書を読む前後で、通訳ガイドの仕事に対する印象は変わりましたでしょうか?
通訳ガイドの仕事に、これまで以上に魅力をお感じになりましたでしょうか?

【感想】
約1カ月前、「全国通訳案内士の試験に挑もう」と、急に思い立ちました。理由は、昔から憧れていたこと。最近、仕事で英語を使う機会があり、「もっと話したい」と思ったこと。そして、これまでの人生で、出会った通訳ガイドの皆さんが、どなたも魅力あふれる方々だったことです。

ところが、学習を始め、その出題範囲の広さと、奥の深さに改めて気づき、「これは、たいへんな領域に、踏み込んでしまったぞ」と思いました。

そんな時、たまたま見たたまたま見たYoutubeの動画で、ハロー通訳アカデミーが紹介されていました。
「そういえば、このアカデミー、学生時代から興味があったな」と思い、ググったところ、さまざまな資料や対策が公開されていました。ブログとメルマガ、動画を拝見するようになりました。
その中に、「通訳ガイド美桜の日本へようこそ!」が紹介され、今回のプレゼント企画にも応募しました。

思いがけず当選し、届いた翌日から2日間で、一気に読みました。新人通訳案内士の美桜が、葛藤し、失敗を重ねながら、お客様や仲間、恋人の助けを得て、成長していく姿を、心の中で応援しながら読み進めました。

まだ20代の美桜は、あと50年、通訳ガイドを続けるかもしれません。「島耕作」のように、出世することはないのでしょうが、大小さまざまな波や風を受けながら、「いいガイドさん」になっていくのでしょう。松本城でのプロポーズの後がどうなるのか。私が長く過ごした広島や、故郷の北海道、いずれ復元なるだろう首里城を、どんなふうに案内するのか、読んでみたい気がします。

男性の著者が、女性の主人公を書くのは難しかったはずです。にもかかわらず、美桜が、まるで、そこにいるかのように読み進められたのは、著者の豊かな経験に裏打ちされたものでしょう。

そう考えながら、自分の受験を思い出した時、「合格するのも大変だろうけど、これは、合格してからが本当のスタートなんだな。大丈夫か、自分!」と感じています。心構えのギアを、もう少し上げる必要がありそうです。

●推薦文(または、私的解説文)
著者の島崎秀定さんに初めてお会いしたのは1993年、修善寺だった。美術館を設立する仕事に就いていた秀定さんと、新聞記者だった私は、仕事での接点はなかった。だが、「PEACE」という同じ留学団体を通じて、米国の高校に1年間留学しており、秀定さんが8期生、私は入れ替わりで渡米した9期生だった。留学から10年ほどが経ち、8期生が企画してくれた9期生との2期限定プチ同窓会に、ともに参加したことが、出会いだった。修善寺では、他のPEACE同窓生とともに、テニスをしたり、飲み食いしたり、夜遅くまで話したりしたことを、今も覚えている。

その後、しばらくは連絡し合うことが少なくなったが、インターネットの普及と、SNSの拡大が、ご縁を再びつないでくれた。そして、私は50歳を目前にして、初めて東京で勤務した直後に再会できた。秀定さんが最初の著書「通訳ガイドというおしごと」(アルク刊)を出版することになり、記念講演会に参加した時だ。秀定さんや、他のPEACE同窓生らと、時を経て、また語り合った。聞けば、修善寺でお会いしたころに、もう通訳案内士の資格を取得されていたそうだ。

それからは、PEACEの同窓会でお会いした以外は、コロナ禍や私の転勤もあり、直接にはなかなかお目にかかることはなくなった。でも、SNSではいつでも連絡できているし、「人気通訳ガイドが教える 誰にでもできるおもてなしの英語」(講談社)など、新しい著書でも秀定さんの思いに触れることができていた。

「次はどんな情報発信をするのだろう」と楽しみにしていたら、なんと、小説を書いたという。本書を手にして、私は一気に読み終えた。「あとがき」で、秀定さんが明かしているが、通訳案内士としてのご自身の豊かな経験を踏まえて、主人公の悩みも、壁への対応も、成長も、人間ドラマも織り込んだ作品になった。

秀定さんとの個人的なつながりを踏まえて、一つ、私の憶測を書きたい。それは、どうして主人公が「美桜(みお)」と名付けられたかだ。私は、ここには、私たち共通の恩師への想いと、英語という活躍の場を与えてくださった感謝が、込められていると信じている。

私たちを高校時代に1年間、米国に送り出してくれた留学団体「PEACE」の代表者は、佐藤東洋士さんという。桜美林大学で英語や英文学を教えながら、個人的にも若者の国際交流に尽力され、PEACEの理事長を務めた。団体としてのPEACEは解散したが、東洋士先生は桜美林大学長、学校法人桜美林学園の学園長・理事長として、その後も英語教育や国際交流を続けられた。PEACE同窓会の催しにも参加してくださり、私たち教え子には、いつも目をかけてくださっていた。

例えば、私事だが、新聞社でオリンピック・パラリンピック関係の任務に就いていた時には、東洋士先生から直々に「うちの大学でもオリパラの催しを企画したい」と相談のメールが届き、実際に2度、開催することができた。

そんな東洋士先生が2020年に突然旅立たれた時、私は、ただ信じられなかった。おそらく、他のPEACE同窓生も、その一人である秀定さんも、同じ想いだったに違いない。

「小、中、高、大、会社という仲間に加えて、私たちには『PEACE』という仲間がいる」。
これは、私たちPEACE同窓生が、誇りとして抱いている共通認識だ。留学や、それを通じた人間としての成長のきっかけを作ってくださった方々は数えきれないが、その中でも最も大きな気持ちで、懐深く支えてくださったのは、間違いなく東洋士先生だ。東洋士先生がPEACEを設立していなかったら、私たちPEACE同窓生は高校時代に渡米してなかったかもしれない。こんなに英語に、どっぷりとつかることもなかったかもしれない。秀定さんも、私も、桜美林の出身ではないが、東洋士先生が長く身を捧げた「美しい桜」の学園に、私は強い親近感を覚えているし、秀定さんも、似た感覚でいらっしゃるはずだと思っている。

この作品で、主人公・を最も引き立てているのは「桜」だ。作品中、美桜が担当したお客様の多くが桜を見たがっている。その都度、見られたり、見られなかったりして、一喜一憂までしている。また、美桜は、大切なお客様に桜をあしらったものを贈り、自分の名前の意味「美しい桜」を伝えて、「私を思い出してくださいね」とも話している。

「美しい桜」の学園で教え、高校生の国際交流団体を作って、平和(PEACE)を育もうとしていた東洋士先生が、「通訳ガイド美桜の日本へようこそ!」を読んだいたなら、どう話しただろう。まして、それを書いたのが、PEACEでの教え子の秀定さんだと知ったら、どんな感想を残されただろう。亡くなって5年。今となっては想像するしかないが、ペラペラといっぱいしゃべる方ではなかった印象があるから、きっと目を細めて、「よく書けてるね」と、短くおっしゃったのではないか。私は、そんな気がする。

以上



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