マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

お詫びと休診日の訂正

2014年03月04日 | 診療
患者さんからも、そして職員からもさらっと指摘を受けまして。。。

確かにおかしいなと。

29日(土)が休診ではなくて、
22日(土)が休診でした。

すみません。
訂正させてもらいます。

よろしくお願いします。

スギ花粉症/減感作療法

2014年03月03日 | 診療
残念ながらこの春のスギ花粉症シーズンには間に合わないのですが、

スギ花粉症の新しい治療薬が登場です。

これまでも減感作療法といって、
スギ花粉のエキスを少量ずつ皮下に「定期的に」注射する治療が行われてきました。

週に1,2回の皮下注射をスギ花粉シーズン前から終了まで続け、
それをまた次のシーズンも。。。ということになりますので、
小児にはなかなかハードルの高い(というか、大人でも十分高い)治療法でした。

今回新しく使えるようになる薬は、
「舌下液」で、名前の通り、舌の下にプシュっとやって、しばらく飲み込まずに耐えるだけ。

しかも、注射ではないので、初回投与時以外は「自宅で」できるという利点も。

残念ながら適応が「成人および12歳以上」となっていますので、
低年齢のお子さんは今のところは12歳まで待たないといけないようです。

そうはいっても、いいことばかりなわけもなく、
注射薬と同様に「アナフィラキシー」を含めたアレルギー反応の可能性がつきまといますし、
治療期間は『「毎日」の服用を3~5年』とかなり長期間とされています。

重症の気管支喘息患者さんは原則治療を受けることができませんし、
妊婦さんや妊娠の可能性のある場合や、
重症ではないが気管支喘息の患者さんなどは注意が必要とされています。

処方する側も講習を受けてから、
さらにWeb上で試験を受けて初めて認可されることになっているなど、制約があります。

きちんと頑張ればかなりの効果が期待できるとされておりますから、
患者さん側も医療側もそれなりの覚悟をもって治療にあたるだけの価値はあるようです。

ほぼ成人が対象となるのでしょうが、
うちでも一応処方できるようにはしておこうと思っています。