マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

じんましん(蕁麻疹)

2010年02月09日 | 診療
蕁麻疹も外来でも、時間外でもよく遭遇しますね。

とりあえずかゆい。
身体全体がぼこぼこになったり、顔が中心だと目も開かないくらいはれぼったくなったり、
と程度も症状も色々です。
ひどい場合は呼吸も苦しくなったりしますので、あなどれない疾患です。

これまた夜に出やすくかったりします(昼寝前後で眠いときも)。
人間の身体ってよく出来ているのですが、病気に関しては
なぜ夜に症状が出やすいリズムになっているのでしょうかね。

卵を食べたらすぐにぶつぶつが。。。
エビを食べた。。。
ソバが。。。
など、特定の原因がわかりやすい場合というのは実はかなり珍しいです。
原因は何だろう?と気に留めておくのは大事ですが、
悩んでもわからないことが多いので対症療法が優先ですね。

いつもと変わらない食事や生活をしているのにひょっこり蕁麻疹がでてきます。
風邪気味など体調が悪いと確かにでやすいのかもしれませんが。

軽症だと、何もしなくても勝手に消えてしまってもうおしまいなんてことも多いです。
治ったと思ったらダラダラと出たり消えたりすることも。
ひどい場合は抗アレルギー剤の内服や塗り薬、あるいは点滴が必要ということになります。

基本的に元気で呼吸も楽そうであれば、急がなければならないことは少ないかと思いますが、
誰でも急にひどくなる可能性はありますので、一応油断は禁物です。
暴れたり、お風呂に入ったりするなど、血行がよくなるようなことは避けるべきかと思います。

蕁麻疹がひどいだけでなくて、顔色が悪かったり、ゼーゼー・ヒューヒューと聞こえる、
または息が苦しそうなどは急ぎで受診してくださいね。
いわゆるアナフィラキシーの可能性があれば積極的な治療が必要ですので。

1,2週間くらいは薬飲まないとすっきりしないこともそこそこあります。
なかには1ヶ月を超えて蕁麻疹が治らない(=慢性蕁麻疹)に悩むケースも。
こればかりは様子みてみないとわからないので、外来で相談しましょう。
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