マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

とびひ(伝染性膿痂疹)

2010年02月24日 | 診療

夏を中心にとびひをあちこちに作ったお子さんたちがゾロゾロと外来に来られます。
冬でもたまにみかけますね。

皮膚を清潔にして、手洗いも頑張って、軟膏を塗って、薬を飲んで。。。
言うのは簡単ですが、なかなか治らないことも多いです。

皮膚科医の間でも意見が割れることもあるようですが、原則内服をしないと
治りにくいどころか、ひどくなりやすいのでは?と言う話を聞いたことがあります。

うちでもあまりに軽症の場合は塗り薬だけでと思って対応するのですが、
すんなり治ってくれることはそれほど多くないですね。
次のとびひシーズンは基本的に全員内服してもらうほうがいいのかも。。。

時にはものすごく広い範囲にとびひができる子がいます。
内服くらいではちっとも効かない印象があるくらい。
とはいえ元気だし、入院ともいかず、毎日通院してもらって消毒して、
包帯でぐるぐるにされて帰っていくハメになってしまいます。
いつかは治るのですけど。

基本的に黄色ブドウ球菌といって皮膚に普通にいることが多い細菌が原因です。
溶連菌が原因になることもたまにはあるようです。

黄色ブドウ球菌の中で抗生剤(最近は抗菌薬?)がかなり効きにくくなったのが
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)です。
お年寄りなどでMRSAが原因の肺炎などになるとかなり大変なのですが、
とびひに関しては治りにくいとはいえ、スっと治る場合もあり結果オーライな面も。
治療を始めてもよくならない時や最初からかなりひどい時は細菌検査をするのはそのためです。
全員にするつもりはあまりないので、希望があれば教えてくださいね。
皮膚を綿棒でこちょこちょするだけですので。

結局はこまめな手洗いと、シャワー・お風呂で清潔に。
微妙に治りきらない間は内服など続けたほうが結局しっかり治るのが早いですよ。

 

以下も参考に。

プール

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1 コメント

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とびひの瘢 (河原)
2010-02-25 12:46:39
かさぶたになってようやく治ったかと思ったあとで
気になってくるのが瘢が残らないかですね。

子どもなのである程度はきれいになるはずですが、
深いところまで影響を受けていると少しは残るかもしれません。

包帯グルグルは1シーズンに数名はいますね^^;
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