マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

熱中症

2014年06月04日 | 診療
熱中症絡みでもう少し。

熱中症って言葉が一人歩きしすぎです。
そして結局熱中症を理解してないケースが多すぎます。

たとえば、子どもが発熱して、翌日の外来を受診。
昨日外でずっと遊んでいたので、熱中症でないかと心配で。。。。
という話を、やたら聞きます。

そもそも熱中症を心配するなら、
すぐに涼しい場所へ移動させて、水分摂取させるべきです。

それもしないなら熱中症の心配ってなんなのってことです。

そして、少なくとも晩御飯を食べて、普通にお風呂も入って、
何事もなく寝れるような場合、万一熱中症だったとしても、極軽症。
というか、そんなの熱中症といいませんから。

発汗による体温調節ができない状態が続いているのであれば、
様子見ててもどんどん悪くなるわけで、
一晩経ったら非常事態ですよこれ。

結局、熱はほとんど風邪ってことです。

しつこいですが、熱中症!?と少しでも疑うなら、
まずは病院受診云々の前に、涼しい環境で水分を!です。
それでも改善なければ当然受診ですけどね。

意識朦朧とか、けいれんとか、間違いなく重症の熱中症を考える場合は、
救急要請なのは別の話ですよ。

あと、誰かが何かで気分不良なりを訴えたと思ったら、
周りもバタバタを倒れ始めて、全員救急搬送とか。。。

集団ヒステリーがほとんどなんだろうな~と思ってます。

これだけ熱中症には気を付けてとおおげさすぎるくらいにマスコミが言ってくれてるのですから、
そうならないように対処するのは当たり前のこと。

3年前の6月にも同じような話をしています。
ただ6月末でしたね。
今年はいきなり暑くなったのでなにかと大変ですね。

熱中症
コメント
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