マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

あせも(汗疹)

2010年07月26日 | 診療
あせも=汗疹(かんしん)の季節がやって参りました。

「あせも」と一口に言いますが、これまた種類があります。
水晶様汗疹と紅色汗疹。
深在性汗疹というのもありますが、子どもであるのかよく知りません^^;
今回はスルーで(-""-;)

水晶様汗疹は皮膚の表面で汗の管がつまります。
小さい水疱がたくさんできますが、かゆみはあまりないはずです。
水疱の色は皮膚と同じ色です(=要は赤くない)。

いつも外来でああ、あせもやろね~って言っているのが紅色汗疹。
名前の通りですね。
赤い。
かゆい。
皮膚の表面よりはちょっとだけ深めのところで汗の管がつまってできます。

水晶様汗疹はほっておけば治ります。
汗をかきっぱなしにしないなどの注意は必要です。

紅色汗疹も軽症なら勝手に治ります。
でも、かゆみが強いと掻き壊してとびひになるのが大問題。
うちではさっさと弱いステロイド軟膏を渡しています。
たいていあっさり治るのではないでしょうか。
またすぐできますけどね(TдT)

市販薬でどう?と質問がありましたが、答えになってますでしょうか。

よく小児科の、特に開業医の先生方があせもローションを調剤して処方されています。
よく効くとのうわさですが、うちは院外処方なので試したことはありません。
わが子で試そうにも、残念ながら?まだあせもがひどくなったことがないので機会がありません。

あせもの予防はありきたりです。。。
汗をかいたら、こまめにふく、着替える、シャワーする。。。
部屋の温度・湿度を調整する。。。

ま、(o・_・o)ん?暑いって何!?な。。。子どもたちには対応しきれるはずもないですね。
涼しくして寝させているのに、起きたら異様に汗びっしょりですしねぇ (>д<)
なんとかひどくならないようには頑張りましょうね。

あ!
世の中赤ん坊に厚着をさせたがる人が多いようです。。。
冬でもあせもができることだってありますので一応ご注意を。

とびひは2月にお話してたんですね。
えらい昔のようです。
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/1d8187d589fa9b282e488b33cfefc2cb