Sydney Yajima


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中国のインフレ

2011-07-11 22:02:37 | 政治
ついに中国のインフレが月間 6.4%というすさまじい 数字を打ち出した。
この数字の持つ意味は、貧困層には、急激に食料が回らなくなるということを 意味する。

まだまだ、パニックになることはない
という多くのエコノミストの分析も同時にこの記事の中で紹介されてはいるが、しかし、それにしても 私にはどんな形容詞をつけても追いつかないほど おそろしい数字にしかみえない。

車の販売が二ヶ月続いて落ちていることが、記事の末尾に申し訳程度に書いてあるが、これも深刻だ。
なぜなら、インフレが好景気の結果ではないことを示唆しているからだ。

スタグフレーションの可能性が高いということで、これは 悪化しだすと、負のスパイラルとなり、国内で動乱のきっかけにもなる。

もちろん中国政府は、外部に国民の不満を向けさせて、自分たちの批判をそらそうと試みるであろう。
つまり、日本との国境、フィリピン、そして特に、ベトナム台湾などは、緊張する。

その結果、おそらく、どこかで紛争が起こり、もしかすると戦争に発展するかもしれない。

アメリカは、そうなる前に多くの手を打つはずだ。
まずは、中国が売り込んでくるドルを防衛することを考えるだろう。
そのために重要になるのは、西側、そして日本 との連携である。

ヨーロッパは、銀行の格付けの方法を変えつつある。いままでのような資産計算ではなく、さらにどんな含み損を抱えているのか、自己資本比率で明確に出すと言う方法と、それに批准しない銀行との格差ということも念頭に、様々な格付けを細かく行う さらにヨーロッパスタンダードによって、中国の締め出し・・・とくに資金の急激な借り入れを規制するなどの処置をとる。またプレミアムをつけて、罰則を行うことも検討している。
こうなると、自由な資金流動が止まり、中国は いわば、元栓の締められた水道のようになってしまうことを すでに織り込んでいるわけである。


カーボンタックス

2011-07-11 18:00:14 | 政治
オーストラリアは、カーボンタックスの議論で 毎日 大騒ぎになっている。
もともと、ジュリアギラード首相は、反対の立場だった。
私の政権では、カーボンタックスは絶対に 導入しません と約束していた。

にもかかわらず・・・

どこの国でも政治家は 同じだ。

悲劇

2011-07-11 06:10:16 | 政治
震災から、4ヶ月たった 現在でも、24000人が避難生活を続けている。
しかし、これは、氷山の一角でしかなく、実際は、ようやく親戚の家に厄介になっている人などを含めると この十倍にはなるだろう。

もし、震災だけならまだ それでも、復興への道筋は立ちやすかったはずだ。
もしあの原発がなければ、福島は一番早く 復興したに違いなく、またそこを拠点に東北各県もすぐに元気になったはずだ。
だが、東北の入り口である福島が悲惨な現状では、復興への大きな手かせ、足かせとなり、瓦礫処理などへの対応などが遅れる原因にもなっている。

自民党は、民主党が悪いというが、今の現状の一端に、過去の自民党の原発推進の政策が 深く原因を作ってきたことを、忘れてはいけない。

大連立を組めば、すぐに物事が動き出すなどという安易な議論もあるが、物事を動き出す前に、首相を変えて新政権を自分の思うがままにしていきたいと考える自民党や民主党の内部派閥の軋轢が連綿と続く今の政治には、期待はできそうもない。

瓦礫をのけるのは、管首相でもなければ、谷垣自民党総裁でもなく、まして小沢一郎でもない。
それは、市民隊である。
市民隊は、無口だ。
権力争いには興味は無い。
毎日の生活と、家族や友人などとのささやかな幸せと、そして、それらを支えることができるだけの、収入を得ることが出来れば黙ったままだ。
図面を引き、計画を練り、あるいはダンプを運転し、ショベルカーを動かし、その働く人々へ、弁当を作る。
市民隊は多くの才能と技術の集団である。ただ、彼らや彼女らは、人に偉そうなことを言う政治家や嘘をつく政治家などとは違う。正直で清楚で、謙虚で恥ずかしがりやで、無口だ。

市民隊の人たちは、別に党をこさえたりはしない。
彼ら/彼女らは、そういうものとは無縁の世界で生きている。
いつも、犠牲になる市民隊の人々の多くは、明日どうするかを考えている。
そのために、無口なまま働いている。

市民隊を侮ってはいけない。
無口なだけである。
正直で謙虚で、生活は質素だが、しかし、彼らはきちんと明日を見ている。

明日は、彼らが作り上げるのであって、そこからできあがった いかなるものも、民主党も自民党も不在だったと 今の段階で、はっきりと言っておかなければなるまい。
なぜなら、政治家は 人の手柄も自分の努力の賜物のように言うからである。
彼らは、この4ヶ月間、まったく何もしてこなかった。
後々の 世の人が うっかりと その何もしなかったのに、いかにも 自分が何かをしたかのように 喧伝する人を 信じないとも限らないからである。

繰り返すが、この4ヶ月、震災と原発の対応をした政治家は 日本に一人もいなかった。

民主党は、内部分裂をし、自民党は、過去に散々原発を 54基も作って 利権構造を生み出した張本人なのに、そのことに関しては、どこかの人が勝手にやったとでも思っているのか、謝罪もせずただ、民主党を責めている。一体、一番悪いことをしてきたのは、どこの誰だったのか すっかり忘れてしまっているかのようだ。