Sydney Yajima


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悲劇

2011-07-11 06:10:16 | 政治
震災から、4ヶ月たった 現在でも、24000人が避難生活を続けている。
しかし、これは、氷山の一角でしかなく、実際は、ようやく親戚の家に厄介になっている人などを含めると この十倍にはなるだろう。

もし、震災だけならまだ それでも、復興への道筋は立ちやすかったはずだ。
もしあの原発がなければ、福島は一番早く 復興したに違いなく、またそこを拠点に東北各県もすぐに元気になったはずだ。
だが、東北の入り口である福島が悲惨な現状では、復興への大きな手かせ、足かせとなり、瓦礫処理などへの対応などが遅れる原因にもなっている。

自民党は、民主党が悪いというが、今の現状の一端に、過去の自民党の原発推進の政策が 深く原因を作ってきたことを、忘れてはいけない。

大連立を組めば、すぐに物事が動き出すなどという安易な議論もあるが、物事を動き出す前に、首相を変えて新政権を自分の思うがままにしていきたいと考える自民党や民主党の内部派閥の軋轢が連綿と続く今の政治には、期待はできそうもない。

瓦礫をのけるのは、管首相でもなければ、谷垣自民党総裁でもなく、まして小沢一郎でもない。
それは、市民隊である。
市民隊は、無口だ。
権力争いには興味は無い。
毎日の生活と、家族や友人などとのささやかな幸せと、そして、それらを支えることができるだけの、収入を得ることが出来れば黙ったままだ。
図面を引き、計画を練り、あるいはダンプを運転し、ショベルカーを動かし、その働く人々へ、弁当を作る。
市民隊は多くの才能と技術の集団である。ただ、彼らや彼女らは、人に偉そうなことを言う政治家や嘘をつく政治家などとは違う。正直で清楚で、謙虚で恥ずかしがりやで、無口だ。

市民隊の人たちは、別に党をこさえたりはしない。
彼ら/彼女らは、そういうものとは無縁の世界で生きている。
いつも、犠牲になる市民隊の人々の多くは、明日どうするかを考えている。
そのために、無口なまま働いている。

市民隊を侮ってはいけない。
無口なだけである。
正直で謙虚で、生活は質素だが、しかし、彼らはきちんと明日を見ている。

明日は、彼らが作り上げるのであって、そこからできあがった いかなるものも、民主党も自民党も不在だったと 今の段階で、はっきりと言っておかなければなるまい。
なぜなら、政治家は 人の手柄も自分の努力の賜物のように言うからである。
彼らは、この4ヶ月間、まったく何もしてこなかった。
後々の 世の人が うっかりと その何もしなかったのに、いかにも 自分が何かをしたかのように 喧伝する人を 信じないとも限らないからである。

繰り返すが、この4ヶ月、震災と原発の対応をした政治家は 日本に一人もいなかった。

民主党は、内部分裂をし、自民党は、過去に散々原発を 54基も作って 利権構造を生み出した張本人なのに、そのことに関しては、どこかの人が勝手にやったとでも思っているのか、謝罪もせずただ、民主党を責めている。一体、一番悪いことをしてきたのは、どこの誰だったのか すっかり忘れてしまっているかのようだ。


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