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徳島鳴門「バルトの庭」開館1周年

2011-04-17 | 映画
バルトの庭」といって、第一次大戦の
ドイツ人捕虜の収容所を描いた映画
「バルトの楽園」のセットを移築公開した
ところが徳島にある。

今日が開館一周年だときいたので
その「バルトの楽園」DVDを借りてきた。

正確には「BANDOロケ村~歓喜の郷」の名で
2006年から3年間期間限定でセットは公開され、
その後、2010年に移築再オープンしている。



第一次大戦で日本がドイツと中国で交戦。
ドイツが租借していた青島において戦争が
行われ日本が勝つ。

(ちなみに青島は先日みた映画「海洋天堂」の舞台。
ドイツ人が作った洋館と石畳が残っているんだね)

ドイツ人捕虜4800人が戦争の締結するまで、
日本各地に収容されたんだけど、うち1000人が
徳島に配置される。

収容所所長は俘虜に対し人道的な扱いを心がけ、
ドイツ兵と地元の住民の交流などを描いた作品。



ロケやセットにこだわった贅沢な映画。
セットが映画後も公開されて数十万人が
訪れているほど、作りがしっかりしてそう。

くわえて最初の青島での戦闘シーンや、
所長の父親達が会津藩で明治政府と戦うシーン、
そして解体後青森に移住させられ困難な
開墾時代のシーンまでもロケ撮影。

2006年公開だから、日本映画も
盛り上がりを見せつつあった時だ。



日独の役者の数も多く、(捕虜は
数十人の役者で1000人を見せようと
工夫があちことに)いろんな
エピソードが魅力的な分、各自の
キャラクターの掘り下げが弱いと思う。

映画を観ているうちに、1996年頃に
徳島鳴門のドイツ館に行ったことを思い出す。



収容所を作るのはまずいという政治判断か、
日独の文化交流のシンボルが建っていて、
捕虜時代の様子が紹介されていた。

捕虜楽団がベートーヴェン「第9」を
日本で初めて演奏したことも知ったのを
思い出す。映画のなかでも最後の別れの
シーンで演奏されていた。

この映画ドイツで公開されたのかなぁ。
彼らの反応を知りたい。