朝起きてNHKの新日曜美術館の番組表を
チェックしたら「白洲正子展」が放送予定だ。
これは混むかもしれないって思い、
テレビは見ないで世田谷美術館へ向かった。
ちょうど開館の10時に着いたのでまだ
混んでなかった。
☆
世田谷美術館の開館25周年記念と
あって力が入っていた。
白洲正子が訪ね歩いた神、仏像、
アートは写真でしかみたこと
なかったので、一堂にみれるなんて
素晴らしい。
彼女の著作に沿った形での展示で
キャプションもその引用だから、
まさに白洲正子ワールドだ。
☆
『かくれ里』『近江山河抄』
『十一面観音巡礼』などが彼女の
代表作だから近江のかくれ里にある
十一面観音がいきいきしている。
「ただすぐれているだけではなく、
日本の美術品に特有なうぶな味わいと、
ほのぼのした情感にあふれており、
観音様でありながら、仏教臭がまったくない」
『十一面観音巡礼』
奈良時代に活躍した白山信仰の
開祖である泰澄が印象的。
「泰澄大師は山岳信仰の創始者で、
神仏習合の元祖であるといっていい。
私はこの思想が日本のすべての文化に
わたる母体だと思っている」『かくれ里』
う~ん、知らんかったなぁ。
空海大師の原型みたいな方が
おられたんや。全国2500以上
白山神社はあるらしい。
「湖北の十一面観音は白山の神が
化身したものに他ならず」『近江山河抄』
「日本には『信心』という言葉がある。
『何ごとのおはしますかは知らねども』の
何ごとかを信じる心である。たしかに、
私達は、外国人がいう意味での宗教も信仰も
持たないかもしれないが、もしかするとそれ以上に、
強烈な信心を秘めていないとはいい切れない。
何ごとのおわしますかは知らないものを、
信ずるほどむつかしいことはないのだから。
大げさなことをいえば、日本の文化は、
文学も美術も芸能も、みなそういう心から
生れたといえるのではないだろうか。」『西国巡礼』
帰ってから、新日曜美術館の録画を見る。
美術展を題材にしながら、白洲正子の
足跡を追っていくという別角度からの
切り口で楽しめる。
図録もすばらしかった。5/8まで。
チェックしたら「白洲正子展」が放送予定だ。
これは混むかもしれないって思い、
テレビは見ないで世田谷美術館へ向かった。
ちょうど開館の10時に着いたのでまだ
混んでなかった。
☆
世田谷美術館の開館25周年記念と
あって力が入っていた。
白洲正子が訪ね歩いた神、仏像、
アートは写真でしかみたこと
なかったので、一堂にみれるなんて
素晴らしい。
彼女の著作に沿った形での展示で
キャプションもその引用だから、
まさに白洲正子ワールドだ。
☆
『かくれ里』『近江山河抄』
『十一面観音巡礼』などが彼女の
代表作だから近江のかくれ里にある
十一面観音がいきいきしている。
「ただすぐれているだけではなく、
日本の美術品に特有なうぶな味わいと、
ほのぼのした情感にあふれており、
観音様でありながら、仏教臭がまったくない」
『十一面観音巡礼』
奈良時代に活躍した白山信仰の
開祖である泰澄が印象的。
「泰澄大師は山岳信仰の創始者で、
神仏習合の元祖であるといっていい。
私はこの思想が日本のすべての文化に
わたる母体だと思っている」『かくれ里』
う~ん、知らんかったなぁ。
空海大師の原型みたいな方が
おられたんや。全国2500以上
白山神社はあるらしい。
「湖北の十一面観音は白山の神が
化身したものに他ならず」『近江山河抄』
「日本には『信心』という言葉がある。
『何ごとのおはしますかは知らねども』の
何ごとかを信じる心である。たしかに、
私達は、外国人がいう意味での宗教も信仰も
持たないかもしれないが、もしかするとそれ以上に、
強烈な信心を秘めていないとはいい切れない。
何ごとのおわしますかは知らないものを、
信ずるほどむつかしいことはないのだから。
大げさなことをいえば、日本の文化は、
文学も美術も芸能も、みなそういう心から
生れたといえるのではないだろうか。」『西国巡礼』
帰ってから、新日曜美術館の録画を見る。
美術展を題材にしながら、白洲正子の
足跡を追っていくという別角度からの
切り口で楽しめる。
図録もすばらしかった。5/8まで。