持続可能な国づくりを考える会

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山の楽校・自然の宿あさひ : 上勝町視察旅行の記録(8)

2008年12月12日 | 上勝町
さて、ごあいさつを終えて、この日は町役場を後にして宿に向かうこととなりましたが、すでに外は真っ暗。

慣れない道でもありカーナビもあるとはいえ若干心配だったところ、何と笠松町長が宿まで案内すると申し出てくださいました。
お忙しいところ恐縮でしたが、大変助かりました。

一同、町長の車を先頭に宿まで向かいます。
大きい声ではいえませんがカーブの多い夜道ではちょっと速くてついていくのが難しいくらい…。
あとでお聞きすると「これが地元の道ではふつう」とのこと。

なお町長はごく普通の国産小型車に乗っておられます。
実用以外のグレードとかというような虚名にはほとんど無縁と思われる町長のお人柄を、いみじくも表わしているように感じられました。

さて、わたしたち視察メンバーの二日間の宿、上勝町旭地区にある「山の楽校(がっこう)・自然の宿あさひ」にようやく到着しました。





廃校となった幼稚園併設の小学校を改築した宿泊施設で、建物の外見にその名残があります。
内部は学校時代の面影はほとんどなく、木を主体にしたさっぱりとした内装で、二日とも気持ちよく過ごさせていただくことができました。
町長は宿に着くなり、人数分のスリッパをさっと並べ、私たちを招き入れてくれました。

そして宿のご主人に我々を紹介してくださった上で、また翌朝ということで帰られました。

以降のことでもたびたび書くことになると思いますが、笠松町長の走るのもいとわぬ行動力と、一方の気さくなおもてなしにあらわれたごく自然な真心には、ほんとうに一同脱帽してしまいました。

ご多忙の中(しかも土曜日)、遅くまで本当にありがとうございました。
明日もよろしくお願いします!

さて、「山の楽校」のご主人の田上(たのうえ)さんは、会社勤めのあと他の地方から当地に移られ、スローライフの実践と山の自然の癒しの力を子どもや若者に伝えるため、この宿を営んでおられるとのことです。
またそれだけに、後で述べるような山の荒廃ぶりには人一倍心を痛めておられるご様子でした。

さらに、滞在中ゆっくりお話をうかがう機会があったのですが、山が人を癒す不思議な力の実例を見、またご自身体験もしておられるそうで、お話に引き込まれてしまいました。
場の力というのはほんとうにあるのかもしれないと思いました。

「自然の宿あさひ」とご主人田上さんについては次を参照のこと。

http://asahi.ina-ka.com/index02.html
http://our.pref.tokushima.jp/tatsujin/bbsbr.php?s=51&b=7059

なお「あさひ」では子どもや団塊世代を対象にした里山体験教室のほか(参加者からご主人あての手紙がたくさん廊下にかかっていました)、上勝町が富山県氷見市、広島市との共同事業として行っている十代ボランティアの地域参加型相互交流でも会場となっているとのことです。
(上のサイトの写真参照。子どもたちがとても楽しそうです)

ところで「あさひ」入り口近くにあるピースしているこの像、何なのかおわかりでしょうか?





翌日視察から帰って、ああそういえばなるほど、とわかりました。

この日の夕食は豆乳ベースの牛肉鍋。火鉢とともに疲れた体をあっためることができました。





火鉢と言えば、この日は11月下旬にしてはずいぶん寒かったのですが、お聞きしてみるとやはり徳島ではこの時期異例の寒さとのことです。
12月に入ってからは積雪となったとのこと。

夕食後は翌日視察に備えて速やかに睡眠…というべきところですが、メンバー久しぶりの集合ということで、ずいぶん遅くまで語り(飲み?)明かしてしまいました。とくに時節柄、若い人はいろいろ大変そうです。

それはともかく、噂に聞き本に読み、各人いろいろイメージを膨らませてきた上勝町の現地についに来ました。

明日からの体験への期待を胸に一同床につきました。


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