持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

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<「緑の福祉国家」への次のステップ>

2006年11月25日 | 総合

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皆様、お疲れ様でした。

 MIXIの私の「北欧の教育システムを学ぶ」というコミュニティに、「環境シンポジウム」というタイトルで私のシンポジウムへの参加を呼びかけました。おかげさまで多くのMIXIメイトの方々の協力と賛同をいただき、数人の方が参加してくださいました。

 シンポジウムは大成功だったと思います。しかし大切なのは「次のステップ」だと思います。私なりのコメントをこのトピック(#17)に書いてみました。次のリンクで開けると思います。ご一読くださればありがたいです。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10370130&comm_id=437244

よろしく!
竹腰 拝

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一事務局員からみたシンポジウム(青年よ大志を抱け!)

2006年11月24日 | シンポジウム
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 環境問題の根本は、経済活動の持続的拡大にあるようです。つまり、われわれが豊かになることと環境保全をすることは両立しえないということです。

 そういった視点に立つと、どうも様々な分野で行われる環境保全運動というものは、非常に意味のあることですが、残念ながら的を外しているということになってしまいます。

 戦後、日本は経済的に豊かになることによって世界有数の経済大国になり、幸福を享受してきたことは間違いないでしょう。

 しかし、このまま、経済の持続的拡大によって幸福を得ようとするならば、長期的に考えれば考えるほど我々が幸福を得ることはどうやらできないようです。

 なぜなら、経済の持続的拡大そのものが、先に言ったように環境負荷を与えているからです。経済の持続的拡大を求めれば求めるほど、皮肉なことに生態学的な意味での持続可能な社会から遠のいていくようです。そして、そのことはいろいろな意味での持続可能な社会から遠のいていくことをも意味します。

 つまり、ソ連や東ドイツの崩壊は、戦後、日本が選択した資本主義の道に正当性があったことを我々に示したかのようですが、どうやらその資本主義の道も、長期的にみると難しいようです。

 共産主義でもなく、資本主義でもない、第3の道を我々は選択する必要がある地点に到達しているように思います。そして、生態系が環境負荷を自浄できる範囲での適切な経済発展による持続可能な社会という道をスウェーデンはすでに選択して邁進しているようです。

 そして、ここが最も重要なところですが、その選択とは、「政治的な選択」を意味するということです。今、我々の現前している問題の大きさと深刻さを考慮すると、これまで主流であった「できることから」始めるというような活動には、限界があります。

 この「政治的な選択」というものが、非常に大きなテーマであると私は思いました。シンポジウムの感想でも、そういった政治的な選択に身構えてしまうというような感想を書いてくださった方もいらっしゃいました。

 しかし、50年後の日本のあり方は今の我々の選択に間違いなく依存しています。長期的に考えれば考えるほど、やはり我々はこれまで一部の人に丸投げしてきた政治というものに積極的に関わっていくことが必要なのではないでしょうか。

 そういった時に、スウェーデンに学ぶことが多くあります。スウェーデンには、徹底した情報公開制度があります。権力は腐敗し民衆は騙されるというような日本における常識に対して、スウェーデンはそれらの問題を起こさせないようなシステムが整備されているようですし、また投票率が軒並み80%を超えることなどから国民の集団的な監視の目もあるようです。
 
 さらに、スウェーデンの政治家の給料は企業に勤めるよりも低いそうです。つまり、よっぽどの長期的な展望を見極めた上での「志」がなければできない仕事のようです。そういった「志」が今の日本に決定的に欠けているのではないのでしょうか。ここが最も重要であると私は痛切に感じました。

 今回のシンポジウムでは、生態系が環境負荷を自浄できる範囲での適切な経済発展による持続可能な社会を目指そうという方向性では、呼びかけ人の小澤先生、岡野先生、大井先生と今回ご講演頂いた西岡先生の4人の先生の間で合意は得られています。具体的な内容についてはこれから考えていこうということになりました。

 以上がおおまかなシンポジウムの内容であったと思います。
 引き続き、ここのブログにおいて、シンポジウムで全て答えられなかった質問などをこの場をかりてお答えすることを検討中です。また、このシンポジウムを基盤としての第2歩の情報もここでご案内したいと考えております。

 こちらのブログにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
 それでは失礼致します。

 事務局尾崎

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シンポジウムは大成功でした

2006年11月21日 | シンポジウム
 シンポジウムが終わりました。

 大成功だった、と感じています。

 参加者のみなさん、スタッフのみなさん、ほんとうに有難うございました。ご苦労さまでした。
 私は、終わった後、かなり疲れていましたが、達成感・充実感のある疲れでした。
 みなさんもそうだったのではないでしょうか。

 「個々人は微力であっても協力すれば強力になる」といつも言っていますが、まさにみごとな協力-強力体制が形成されつつあると心強く思っています。

 この場で得られた合意によって、緑の福祉国家=真に持続可能な社会に向けたささやかではあるが確実な第一歩を踏み出すことができたのではないでしょうか。

 次は、第二歩をどう進めるか、です。

 いろいろ書きたいこと、書くべきことはあるのですが、今日は事後の会計処理などに追われました。

 また徐々にいろいろ考えていることをお伝えしていきたいと思っています。

 読者のみなさんも、どうぞ、続けてお読み下さい。

 また、ぜひ、いろいろなご意見をお寄せ下さい。



         事務局・呼びかけ人 岡野守也

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寒くなりました。

2006年11月16日 | 総合
 寒くなりました。
 皆様いかがお過ごしでしょうか?


 シンポジウムの一般参加者募集の期限を延長しましたこちらです!

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 シンポジウムが今週末に迫って参りました。

 今週は会場の龍宝寺に行って念入りに打ち合わせをしたり、
 駆け込みで参加申し込みをして頂いた方へのパンフレット郵送など、事務局は大忙しです。

 風邪など引かぬように日曜日までがんばりたいと思います。

 事務局尾


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健康とスウェーデン

2006年11月02日 | 福祉
 シンポジウムの一般参加者募集の期限を延長しましたこちらです!

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 最近、実に面白い話を本で読みました。
 シンポジウムの話と少しずれるかもしれませんがご紹介いたします。

 皆さんのまわりに、ストレスの多い場面などの苦境に立たされているにも関わらず、なぜか平然としているというか、あまりその影響を受けていないように思える人っていないでしょうか。そこに目をつけたのが、アーロン・アントノフスキ-という人です。言い換えれば、彼は、健康な人に目をつけたのです。

 ごく簡単に彼の言うことをまとめると、そういった人の特徴は大きく3つあるようです。

 1つ目は、目の前に起こっている事態をどの程度理解できるか(把握可能感)という、その確信度が高いことです。このことは、地震のおこる背景を知っていると知らないとでは地震を体験する時の恐怖に違いがあることに例えられるかもしれません。

 2つ目は、たとえば、先の地震の話で言えば、机の下に隠れるとか、海から離れる、エレベーターの中に閉じ込められたらブザーをならして人を呼ぶ、怪我をしたら病院に行くというようなことです。つまり、いろいろな手段を自由に利用して起こっている出来事に対処できる(処理可能感)であろうという確信度が高いことです。

 3つ目は、そういった目の前に起こっている事態に対処することに意味があるかどうかという確信度のことです(有意味感)。生きていることに意味がないと感じていれば、いくら把握可能感や処理可能感があっても、適切な対処はあまりとれないのではないでしょうか。なぜなら、対処することに意味がないからです。

 これらは、首尾一貫感覚(Sense of Cogerence)と呼ばれています。つまり、健康な人はこれらの確信度が高いということです。

 アーロン・アントノフスキーは以上のような自身の考えを発表しました。しかし、残念なことにほとんど反応がなかったようです。その理由は、以下のようです。

 私なんかは、ストレスと聞くとすぐにその原因は何であるとか?そうなりやすい人はどういう人か?ということが気になってしまいます。研究者の大部分もそのようです。特にアメリカはそういった傾向が高いようです。つまり、治療志向です。問題の原因を探ろうとするということです。そういった風土の中で、「健康な人が健康である理由は○○だ」と言ってもほとんど誰も振り向かなかったのです。

 しかし、北欧の予防的な視点に立つある国が興味を示しました。・・・・・・・そうです。スウェーデンです。詳しいことは、まだ調べていませんが、アントノフスキ-はどうやらスウェーデンで博士論文を書いたそうです。そして、聞くところによると、この首尾一貫感覚と心身の健康には関連があるようなのです。だから、スウェーデンは予防的な観点からこの首尾一貫感覚を熱心に研究しているようです。健康を増進させれば、それだけ医療費がかからないということになるからだそうです。ちなみに、この首尾一貫感覚の国際比較によれば、スウェーデンの健康度はトップクラスのようです。
 
 高度に発展した産業社会においては、ストレスを喚起させるような事態はたくさんあるでしょうし、それをすべて無くすことは難しいように思えます。そうであるなら、そういったストレスをストレスと認知しないようになれば、人間生活は快適になるのではないかと私は思いました。下の2つは参考文献です。

①健康の謎を解く
②健康生成論(サルートジェネシス)の理論と実際―心身医療,メンタルヘルス・ケアにおけるパラダイム転換

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