みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

新宿御苑の花咲き乱れる春の到来(桜・桃など)

2012年04月21日 05時24分40秒 | まち歩き

東京のオアシスのひとつ、新宿御苑は4月に入り、一斉に花が咲きほころびました。

入場するのに花見客がお酒を持ち込まないようにするための手荷物検査が入り口でありました。

みんなが楽しく花見ができるようにというもので、確かにマナーの悪い人はいませんでした。

068_2 奥にはしだれ桜が美しく咲いていて、多くの人が写真撮影をしていました。

まるで大名の姫君のように豪華絢爛で、みなさんは眼を輝かせて眺めていました。

ああ、春が静かにやって来たという思いがして、去年から震災のことで頭がいっぱいでしたが、一時忘れて楽しんでいました。

震災当時、わたしは最初ここに避難したので、どうも新宿御苑とは縁がありそうです。

母を連れて来たかったけれど、今回はひとりで散策を気ままにしました。054_3

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桜の花ばかりではでなく、休息所にはハナモノノの花が咲いていて、それは素敵でした。

色合いが赤やピンク、白が混じり、桜ほどの人気はなくても、それはそれで見事で、近寄って眺めていた人は、淡いピンク色の花を特にほめちぎっていた人もいました。

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花はまだ蕾が多く、桜が一斉に咲いて散る頃が見頃かと思いました。

綺麗な輪郭をした唇に、ぼってと口紅を女性が施したようで、妖艶な雰囲気がありますが、多分に厚化粧ではなくて、楚々とした感じでもあります。

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若いころ、わたしは花見と言っても好きな人を考えたり、悩み事で花見どころではなかったので、心にゆとりがなかったのに、年齢を重ねるのにしたがって、家族とも話をするのですが、「後何年こういう景色を見られるのかしら」と言うようになり、今を懸命に咲く花に魅了されて、現在を悔いなく生きることを思案するようになり、花見もゆったりと楽しめるようになりました。

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大人になって、毎日は淡々と平凡で、それに小さい幸せを見つけて生きていることを知りました。

子どもには大きな夢への目標もあるでしょうが、年を重ねて青い鳥は身近にあることを感じるようになりました。

足元に咲く花を眺めることも、幸福な時間であることを思い知らされます。

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でも、けして年を重ねても、何かに打ち込める人には大きな未来の可能性はなくなりません。グランマ・モーゼスの絵の展覧会に行き、100歳近くで絵を初めて有名になった人もいます。なりtたくて有名になったと言うより、ほんとうに好きなことに熱中できる人に人生はさまざまな希望を残してくれることを学びました。

好きなこと、心を傾ける趣味を持つこと、それは素晴らしいことです。

「もう年だから駄目よ」と言うのではなく、これからもっと人生を深めるということを意識すると、生き方も輝くようです。

新宿御苑も何度も足を運んで楽しめる場所です。今度はみなさん、ご自分の足と目でお楽しみください。お身体の不自由な方は、映像を見て元気を出してください。

花は毎年咲きます。人生を精いっぱい生きていきましょう。



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