goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

春の菊の仲間たち

2008年05月21日 | 08 花たち


あらためてキク科の花たちの偉大さを、実感しております。

キク科の花たち、野草、園芸種を問わず、何やかやが1年中咲いていますよね。
花の少ない冬場に、どれだけ活躍してくれたことか。
goro's 花 Diary にも、「師走のキク科の野草たち」はじめ、数多く登場願いました。
花を紹介する身にとっては、有り難いお仲間たちです。

春になっても、キク科の花たちの勢いは止まりませんよ。
ヤグルマギクハルジオンなどはすでに紹介しておりますが、その他にも数多くあります。

今回はタンポポなどの野草系は外し、主役を園芸種にしました。 

【シュンギク・春菊】

春の菊ですのでね、まずこちらに登場していただきましょう。

名前もズバリ、春に花が咲くのでシュンギク・春菊です。
キク科キク属の、由緒正しきキクの花です。

若い葉は、鍋の友としては重要な脇役ですが、食用にするのは東アジアだけで、ヨーロッパでは、もっぱら観賞用だそうです。

地中海沿岸地域が原産で、中国経由で日本にやってきたそうです。
いつ頃来たのかは、辿り着けませんでした。


【エリゲロン】

北米の西部地域が原産の宿根草です。

咲き始めはほぼ白一色ですが、咲き進むにつれ、ピンクの花色のものが出てきます。
それが別名の「ゲンペイコギク・源平小菊」の由来になっています。
「ぺらぺら嫁菜」、「無休菊」、「ぺらぺら姫女苑」など、多数の名前がありますが、エリゲロンが一般的です。

花期が長い花です。
高温多湿には弱いので、夏の一時期は花の姿が見えなくなることもありますが、耐寒性は普通にありますので、ポツリポツリではありますが、真冬にも咲いているのを見かけることがあります。


【カモミール】

いわずとしれた、ハーブの王様ですよね。
ハーブの入門には、カモミールが最適です。
育てやすいし、可愛い花だし。
飲んだことはなくても、カモミール・ティーという言葉は、聞き及んでいますよね?

カモミールという名前は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語の「khamai melon」からと言われています。
花のが、甘酸っぱいリンゴ香りのようだからだそうですよ。
甘酸っぱい? そうだったけ。

ヨーロッパから西アジア地域にかけてが原産で、4000年前のバビロニアの時代から薬用に用いられ、最も歴史のある民間薬とされています。
わが国には、19世紀の初めにオランダからやってきたそうです。
もっぱら観賞用だったんでしょうね。

ジャーマン種とローマン種の2系統があるようですが、一般にはこちらのジャーマンカモミールのほうを、単にカモミールと呼んでいます。


【ミヤコワスレ・都忘れ】

同じ青紫の花色のなかでも微妙に色の違いがあり、その他の花色も多様だし、高いの低いのと丈もそれぞれだし、昔に較べて随分改良種が増えたなと思っておりました。
ミヤコワスレは、日本の自生種のミヤマヨメナの改良種なんだそうですが、すでに江戸時代から栽培され、その時代から改良が進められたいたんだそうですよ。
筋金入りの園芸植物だったんですね。

日本人好みって顔をしてますよね。
茶花などに、ぴったりですしね。

「承久の乱」のあと罪科を問われた順徳天皇は、佐渡に配流された。
遠く離れた都を偲ぶ日々が続いていたが、ある日庭に咲く花を見て、「この花を見ていると都のことを忘れることができる」と言ったのが、ミヤコワスレ・都忘れの名前の由来です。

順徳天皇が見たミヤコワスレと、現在われわれが目にしているものとは、少し違っているんだろうな。


【フランスギク・仏蘭西菊】

呼び名が変わった経緯などは、冬の花として紹介したマーガレットの記事をご参照ください。


【キンセンカ・金盞花】

仏花として、昔から馴染みのある花ですよね。
早春の房総のお花畑では、キンセンカの花は主役です。

地中海沿岸が原産の1年草です。                                   
日本には江戸時代の末に、中国から導入されています。

花が輝くばかりの黄金色で、形が「盞(さかずき)」に似ていることから、漢名で「金盞花」となり、そのまま和音読みしたのが、キンセンカです。

昔に較べると、花色が多様になっておりますよね。

goro's 花 Diary には初登場です。
何故でしょうかね。

  

  


【ガザニア】

1年中咲いていますよね。

南アフリカ原産の多年草ですが、現在目にするものは、ヨーロッパで改良された園芸品種です。

わが国には、明治の末期にやってきています。

「勲章菊(くんしょうぎく)」という別名も、納得できます。

花色もいろいろありますが、今回はひとつだけ。


【不明花1】【ベニジューム】

鮮やかなオレンジ色で、背丈は50~60cmはありましたね。
フランスギクと同じか、もう少し高いくらい。
花の大きさも10cm近くはありましたね。

【追記】5/26
ばねさんの尽力により、こちらの正体が判明いたしました。
どうもありがとうございました。

南アフリカ原産の多年草で、「ベニジューム」という名前です。
「ジェノメギク・蛇の目菊」、「カンザキジャノメギク・寒咲き蛇の目菊」などの別名は、花芯近くの花びらの模様を、蛇の目に見立てての命名です。
明るいオレンジの他、白花もあるようです


咲き進んだ姿。


白い繊毛に覆われた蕾。


【不明花2】

マツバギクやリビングストンデージーなどと同じ、多肉系です。
そうなるとキク科ではなく、ツルナ科ということになりますね。

ただ、花はキク科のものとよく似てますでしょう?

上品なピンクの花色に惹かれましたのでね、ご一緒していただきました。


【ヒマワリ・向日葵】

♪ヒマワリが~~

       咲いていた~~


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これまた、 (noodles3)
2008-05-22 00:45:54
大放出だ〜!(笑)
春菊は黄花もあるんですね。。

ひ、、、ひまわり本当ですかっ??!!!
返信する
お膝元 (悟郎)
2008-05-22 01:14:42
★noodlesさん

ストレス、バリバリ貯めながら、記事を纏めましたよ。
疲れた~~(笑)。

春菊には、黄色一色のものもあるんですよ。

このヒマワリの所在地、noodlesさんのお膝元ですよ。
S○山公園の敷地内に、集会場?のような建物があるでしょう?
その脇です。
返信する
お疲れさまでした(^^) (ポージィ)
2008-05-22 10:52:32
キク科の花、春もこんなに咲いているんですねぇ…
キク科の花たち、どこか安心して楽しめるという感じがします。
それだけ、子どものころから見慣れた花の形なんでしょうかね。
基本の形は見慣れたものでも、それでも多彩で楽しませてくれます。

春菊は、かっては花が咲いているところなど見たことも
ありませんでしたが、日本でも食用としてだけでなく観賞用としての
楽しみ方もされるようになってきたのですね。
初めて花を見たとき、こんな綺麗な花が咲くものを食べてたのかと
ちょっとびっくりしたのを思い出します。

不明花の名前はどちらも分かりません~
オレンジ色のはガイラルディア?と思ったのですがそれだったら
悟郎さんが分かっていらっしゃいますもんね。蕾に特徴がありますね。
優しいピンクの極細花びらのも何でしょうね。この手のも
マツバギクとリビングストンデージーしか知りません~
可愛い色ですね。

ヒマワリは切り花としては春先から出回りますが…地植えが
もう咲いているなんて。いつ種を蒔いたのやら。
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疲れました~ (悟郎)
2008-05-23 02:43:57
★ポージィさん

田舎育ちなものですから、春菊の花は子供の頃から見ています。
その度に思ってましたよ、きれいな花だなって。
観賞用に改良された春菊が、日本にも出始めているんじゃないかと、そう思われるものを、今日見かけたんですよ。
近々アップしてみます。

正直に言いますと、ガイラルディアは今回この花のことを調べていて、初めて知った花名です。
テンニンギクは知っていましたけどね。
花だけだと、似たようなキク科のものはあったんですが、姿と蕾に特徴がありましてね。
特定出来ませんでした。

多肉系のこの花、とにかく花色に惚れちゃいました。
品のあるピンクなんですよ。
こちらは、ほとんど検索もしないで、放り投げです(笑)

切り花の世界では、ヒマワリは春先からお目にかかることが出来るのですね。
こちらは、こぼれ種がたまたま芽を出し、育って花が咲いてしまったんじゃないかと、そう思ってます。
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気になったので… (ばね)
2008-05-25 18:31:05
不明花1がどうしても気になり、ちょっとズルして人に聞いてしまいました^^;
これは『ベニジューム(蛇の目菊)』と言い、花の中央の黒い花弁が蛇の目に見えるところからついたのだそうです。
オレンジ色は原産に近く、白い花弁のものもありました~
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感謝です (悟郎)
2008-05-27 01:19:05
★ばねさん

お手数かけさせたようで、ほんとにありがとうございました。
もう少し熱心に調べればいいでしょうが、ついつい手抜きになってしまいます。
集中力の欠如です。
蛇の目菊のネーミングにも納得しました。
これからもヨロシクお願いいたします。
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