私の田舎では、墓前には、いわゆる花が主役の生花を飾りません。
墓地には、陽射しを遮る樹木も少ないし、花挿しは石材だし、小さくて水も少ししか入らないしで、折角入れた花がすぐ駄目になってしまうからかな・・・
と思ってますが、他にも宗教的な理由があるのかな?
それでは何を手向けるのかというと・・・
これです
「シキミ・樒」の枝を飾るのです。
無造作とも思えるくらいの素っ気なさで、花筒に挿し込んでおります。
劣悪な環境にも関わらず、少々のことではへこたれることもありません。
余程強いんでしょうね。
柔らかい雰囲気の、上品な花でしょう?
でもね、この花、「綺麗な花には毒が・・・」系なんです。シキミ科です。
そもそも名前の由来が「悪しき実」からきているんだって。
アシキミ→シキミとね。
田舎ではシキビと呼んでました。
検索してたら怖い記事に出会いました。
『シキミの実(み)は、「毒物及び劇物取締法」という法律で、植物で唯一、劇物に指定されています。従ってこの実を集めて、「無届」で「販売」したりすると罰せられます。』
だってさ。
私はこの木の香りが大好きです。
「抹香臭い」とは、この香りからきているんだってさ。
でも好きだな~この香り・・・
神棚に供えられるこの木の枝も、シキミの変わりに墓前に活けることもあります。
「ヒサカキ・姫榊」です。
この木、山に入ったら、どこでもみられます。
いろいろな環境で生育できるようですよ。
東京でもよく見かけますね。
排気ガスだらけの中央分離帯とかにね。
雌雄異株のツバキ科です。
山火事などや伐採など、危機的状況を迎えると、性転換することもあるんだってさ。
逞しいな。
雌花は確認できませんでした。
少々赤みがかったものもあります。
ここまで赤いものは、初めて見ました。
1月29日に撮影した真っ黒い実です。
鼻炎っぽい状態が続いておりますからね、正確に嗅ぎとったかどうかは疑問ですが、青臭い匂いでしたよ。
軽油や灯油のニオイですか?
そこまで強烈ではなかったなぁ。
したたかに生きていける、強いヤツのようですよ。
かなり特異なニオイしました?
うち、ハマヒサカキがあるんです。
かなり強烈なニオイがします。
ずっとそばにある軽油や灯油のニオイだと思ってました。
ヒサカキ、中央分離帯にも植わってるんですか?
ガスを持ってガスを制す。。。?(笑)
何でもニオイを嗅ぎたがるちょびママでした!
TBありがとうございます。
こっそりリンクしたのも、バレちゃいましたね(笑)。
シキミとヒサカキ、なんとなくセットになってるんですよね。
仏花としては、シキミのほうが格上ですがね。
ヒサカキ、只今花盛りです。
どこかに雌花はないかなと探したんですが、出会えずじまいです。
まさかね、今年は男でいくぞ~~ってことじゃ、ないでしょうね。
もう少し探してみます。
PanPanさん
因縁花ですね。
東京でもたまにみかけられますよ。
この木は取り壊しが決まった団地の中庭にありました。
もうしばらくすると、伐採されちゃうんでしょうね。
アマモノの特別顧問の件。
丁重にお断りさせていただきます(大笑)。
東京でも見ることができるのは意外でした。
ごめんなさい、最近勉強不足だわ~。
↓のおはぎとぼたもちも興味深かった!悟郎さん、アマモノ番長の特別顧問になっていただけませんか・・・?よろしくおねがいしまっす
TBとリンクもありがとうございます。
悟郎さんはシキミとヒサカキをセットでアップしていらっしゃる。
踏み込んでいらっしゃいますね!
お墓に枝ものを飾るというの、ある意味合理的ですよね。
長いこと綺麗でいてくれるし。
お花は(特に夏場)あっというまにしおしおですし、カラスの玩具にも
なるようです(^^;)
ヒサカキは、うちの近所にもたっくさんあります。
榊は見かけない(あるいは気付かない)のですが。
今、花が満開で独特の香りを放ってますね。
悟郎さんがアップされたこの花は雄花のほうですね。
私が見かけるのも何故か雄花ばかりなんです。
でも、ちゃんと実がなるのですからそれは雌花だったはず…はて?