最初に言い訳しちゃいます。
今回の花には難儀しました。
天気に恵まれなかった上に、薄暗い雑木林の下草のなかで咲いていたんです。
光量不足がたたって、ピントが全然合いませんでした。
数回チャレンジしたんですがね。
しつこい藪蚊の大群に襲われて、諦めちゃいました。
なんとかなるかなと思える写真をお見せいたしますね。
「リュウノヒゲ・竜の髭」ユリ科 白花
薄紫色の花
憶えてますか?「瑠璃色ドラゴン」を。
そうです、見た人を魅了してしまう瑠璃色に輝く森の宝石は、こんな花を咲かせるんですよ。
清楚な花です。
この花たちも、冬になったら、またあの宝石を届けてくれるんでしょうか。
今回わかったことがありました。
あの瑠璃色の宝石にも2種類あることを。
もうひとつは、こちらです。
「ナガバリュウノヒゲ・長葉竜の髭」ユリ科
ここでことわりを入れておきます。
私は「リュウノヒゲ」という名前で呼んでおりますが、「ジャノヒゲ・蛇の髭」という名称のほうに馴染んでいるかたもいらっしゃると思います。
どちらも間違いではありませんが、ひょっとしたらジャノヒゲのほうが多数派なのかもしれません。
そこはそれ、私がリュウノヒゲを採る理由は、そちらのほうに浪漫及びスケールを感じるからです。
ナガバリュウノヒゲは、その名の通り、葉がリュウノヒゲより長いんです、
目安として、10~30㎝のものをリュウノヒゲ、30~40cmで匍匐枝が出ないものをナガバリュウノヒゲと区別するようです。
一応ここには両者の違いを書きはしましたが、そこまで細かくわけて憶える必要はないと思います。
今回はたまたま両者が側にありましたので、参考までにと記しました。
確かに較べてみると違いはあります。
葉の長さ太さ、花枝の長さ、花数の多さなど、写真でもわかりますよね。
「リュウノヒゲ」もしくは「ジャノヒゲ」で充分です。
そうそう、もうひとつ加えておきます。
写真だと株のなかから花が飛び出して咲いているように見えますが、これは人為的に葉を持ち上げています。
葉っぱの陰に隠れて咲いてます。
もしもリュウノヒゲの株に出会っても、花が咲いているのを見逃すことがあるかもしれません。
株を掻き分けて見てください。
嬉しい出会いもあったんです。
わかりますよね?
チラッと写ってますからね。
そうなんです、瑠璃色の宝石が、まだ残っていたんです。
少々色褪せた風には思えますが、それでも宝石は輝いておりました。
少しだけかもしれないけど、シアワセな気分になれました。
「ヒメヤブラン・姫藪蘭」ユリ科
リュウヒゲととてもよく似ています。
実際私は、花が咲いて初めて両者の違いが解かりました。
それまではリュウノヒゲだとばかり思ってましたから。
リュウノヒゲの花が下向きに咲くのに対して、ヒメヤブランは上を向いて咲きます。
花色も濃いようです。
このヒメヤブランの実は、どんな色なんでしょうか?
楽しみが増えました。
「ヤブラン・藪蘭」ユリ科
早いものが咲き出しておりましたよ。
竜の髭はイメージできますが、蛇の髭って、そもそもあるんでしょうか?
イメージできません。
やっぱり竜のスケールをとりたいですね。
私も花を花として見たのは、今年が初めてです。
そうですね、他人さまのお庭で這いつくばって写真は撮れませんね。
通報されちゃうかもしれませんものね(笑)。
花に出会えたのですから、瑠璃色の実にも、是非会えるといいですね。
グランドカバーとして見るのは葉の短いものがほとんどですが、庭の一部にナガバ(オオバとも言う)のものがあると、存在感があって、この季節は爽やかさを演出してますよ。
今回の花では、ヒメヤブランに最初に出会ったんですが、リュウノヒゲの花だと何ら疑ってなかったのです。
調べてみて初めてヒメヤブランのことを知りました。
ほんとに可愛かったです。
花の写真を撮るとき、出来るだけ人為的な作業を加えないようにしてます。
まったくやらないわけじゃありませんがね。
対象の花が写るのなら、まわりはそのままのほうがいいかなと、そう思ってます。
それも大事な情報だったりしますからね。
夢小鳥さん
ニワゼキショウをヒメヤブランと勘違いなさってたんですか?
ニワゼキショウも野草系のなかでは、愛らしい花ですものね。
私なんかヒメヤブランというものがこの世に存在しているのを、今年初めて知った次第です。
確かにブログをやり始めたことで、植物に対する姿勢が大きく変りました。
それまでも花は好きでしたが、ここまでは見ていなかったことに気付かされましたからね。
とくに地味目の花たちの健気さには、感動すら覚えることがあります。
いろいろな花たちから、たくさんのシアワセを貰ってます。
私はずっと家の庭に好き勝手にたくさん咲いている庭ゼキショウを、姫やぶ蘭と覚えていたのですが、ブログに載せたところ、間違いを指摘されて、知りました。こんなに愛らしい花だったんですね。
カメラを持ち歩くようになってから、小さい花に目が行くようになり、驚いたのですが、いままではぜんぜん眼にも留まらなかった美しい花が、野原のあちこちに、咲いているんですよね。
これからも、楽しみにしてお伺いします
「リュウノヒゲ」理由は悟郎さんと同じようなとこですね。
私も今年は初めて花を見ましたよ。新しい住宅地の玄関前に
揃って植えられているものに白っぽい花が一斉に。
よそのお宅の玄関先にうずくまり這いつくばっての写真は諦めましたが。
ひょっとしたら、瑠璃色の球も見られるんじゃないかと期待してます。
それにしても悟郎さんのリュウノヒゲは葉っぱが長いな、と思いましたら
ナガバ…なんてのもあるんですね。
ヒメヤブランというのは初めまして、ですよ。
可愛いですねぇ。一目で気に入っちゃいました。
最初のほうの写真、丸っこい葉っぱのほかの植物も一緒に
混じっているでしょう?それがまたいい雰囲気演出していますね。
(あ、私だけの感覚かもしれませんが)