【オオセンナリ・大千成】ナス科オオセンナリ(ニカンドラ)属
昨年、住宅街の空き地で初の出会いをしたオオセンナリです。
果実がドライになるとの情報を得て再訪したら、すでに刈り取られて、新築工事の準備が始まっていました。
都会の空き地を住処にした植物たちの、運命ともいえますかね。
限られた命に思いを馳せるとともに、種の保存にかける逞しさも憶えたものです。
これはよくあることですのでね、僅かな期間だけ姿を見せてくれる植物との出会いは、いかにも都会的な出来事で、嬉しい贈り物のようなものです。
空き地で見かけた花たち、ざっと思い出しても、シナガワハギやイチビ、昨年のトマトダマシなど、以後他では出会っておりません。
オオセンナリもそんな運命を担った植物なのかなと思っておりましたが、今年も出会うことが出来ました。
花が咲いているのはもう少し前から見ておりましたが、撮影したのはしばらく経ってからです。
オオセンナリの花時期は6月から9月との記述を見かけますし、実際昨年は6月17日に出会っておりますのでね、今回見かけたのは、今年咲いたものの零れ種子が芽を出したものじゃないかと推測しております。
10/3
南米ペルーからチリにかけての地域が原産の1年草です。
日本には江戸末期に観賞用として導入されたのが、その後野に逸脱し、帰化植物になっています。
「オオセンナリ・大千成」の名前は、ナス科ホオズキ属の「センナリホオズキ・千成酸漿」に似て、それより花や草丈が大きいことに由来します。
このあたり、詳細につきましては、昨年の記事「新大陸からの贈り物」をご参照ください。
10/25
11/1
昨年見ることが出来なかった熟れた実です。
前回紹介したホオズキとは違って袋は黄色くなり、形も面白いですね。
ただし黄色の期間はそれほど長くはなくて、茶色に変わります。
基部には尾状の突起があり、側面は翼のように角ばってます。
ホオズキよりやや小振りの実は、有毒だそうですよ。
この後、袋が網状になったものを、ドライフラワーとして楽しむようですけど、そこまで見ることが出来ましたら、また紹介いたします。
新大陸からの贈り物として有名な、こちらの花も紹介いたします。
どちらもナス科だってこと、ご存知でしたか?
【プチトマト】ナス科ナス属
8/10
【ジャガイモ】ナス科ナス属
11/1