日産自動車は、世界戦略車「マーチ」の生産をタイで開始した。
従来は神奈川県の追浜工場で生産していたが、全てを海外に移管する。
タイでの部品調達率は87%、インドや中国からの部品を含めると95%を、
新興国内で調達することになるという。
タイでは2010年度に9万台を生産し、
うち7万台を日本やオーストラリアに輸出する。
タイではガソリン1ℓ当たり20km以上の走行性能を持つなど、
一定の基準に合った小型車を「エコカー」と認定。
生産台数などの条件を満たすと、法人税の免除など優遇される。
日産以外の日本車メーカーも相次ぎタイで低燃費車の生産計画を申請。
2011年からはホンダや三菱自動車も小型車を生産する計画している他、
スズキやマツダも生産計画も検討しているという。
オートバイ生産が海外にシフトして日本国内での生産が激減したが、
小型車も海外生産の方向がはっきりしている。
車の生産には多くの中小企業が関わっている。
今後の動きが心配だ。