おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

スキーシーズン到来

2016年12月07日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス8度。

きのう日中は、いきなり大荒れのお天気でござった。

「発達した低気圧の影響」だそうですけど、そんな予報はまるでなかった。

いきなりの暴風雪、「どうなってんの?」って話だった。

おかげさんでご当地は、この冬初めて、いわゆるホワイトアウト状態ですわ。

雪は上からはもちろん、下からも降ってきて、風もビュンビュン吹きまくり。

家に籠って静かに過ごしましたけど、想定外、びっくりポンの荒れようでした。

そんなことで、けっこうな量の雪が降っておったので、夜になってから、そそくさとスキーの準備をいたしました。

まずはすでに10数年は経ただろう古いスキーウエアに、まだ新品のヘルメットにゴーグル、そして下着「CW-X」をごそごそ取り出したのです。

スポーツタイツというCW-Xは、たいした優れもので、とりわけ腿の筋肉の疲労軽減に役立つし、ひざはテーピングの原理で衝撃も緩和するので、スキーにはもってこいなのだ。

っていうか、筋肉が衰えてきたじーさんには必須のアイテムなのでござる。

しかも冬用の厚手のがあって、さらに股引きを履いてからウエアを着ることにしておる。

これで1000メートル地点での気温がマイナス20度でもスキーが楽しめるのじゃ。

ヘルメットは、外人さんのおかげですっかりご当地でもごく一般的になった。

じーさんだって、一応、流行にはそれなりに反応しておる。

なにより、フルフェイスヘルメットは温かいし、見た目じーさんかどうかがよくわからんのもよろしい。

ヘルメットにゴーグルなら、ニッポンの若いおねーちゃんともリフト上で会話できるしね!!

ヘルメットの上に付けてあるのはソニーの小型ビデオカメラ「アクションカム」を装着するためのもの。

デイバッグにも、スキーにもカメラを装着できるようにしておって、これがなかなか楽しい。

以下は今年1月にリフト下の非圧雪斜面で撮ったユーチューブの映像じゃ。

深雪とはいかない雪でしたけど…

https://www.youtube.com/watch?v=WfIjo-Cj0Mw&feature=youtu.be

でもって、一通り準備してから「ニセコ雪崩情報」をチェックするのです。

ご当地のレジェンドで冒険家の新谷暁生さんが所長を務める「ニセコ雪崩調査所」が、毎朝山に登ってチェックした結果を掲載しておる。

http://niseko.nadare.info/

今シーズンはまだ雪が少ないので情報が提供されてませんでした。

またご当地には、全国に先駆けて設けられた「ニセコルール」というのがある。

スキー場のコース外滑走を認めたニッポンでは画期的なモノなのです。

新谷さんやニセコ町などの奮闘によりこのルールができてからというもの、雪崩による死亡事故は激減し、コース外の深雪もルール従って楽しめるようになったわけ。

ルールは単純で、スキー場外の深雪に入るには、いくつかあるゲートから必ず出るというもの。

雪崩情報によってはそもそもゲートが閉じておる場合もある。

雪崩は暴風雪のあと、雪庇などができて起きることが非常に多い。

大荒れのお天気に次の日なんか、いくら晴れておっても一番ヤバイのでゲートは開かない。

だから、深雪狙いのスキーヤー、スノーボーダーは、ルールがあってないような別の地域のスキー場に行く。

そしてそこで事故を起こしたりもするのです。

それと、ロープが張ってあるので、そのロープをくぐってコース外に出てはいけないというルールがある。

ルール違反すると、リフト券が没収されるのです。

いずれにせよ、ニセコルールのおかげで皆さん楽しめる。

バックカントリースキーが大流行の昨今、ニセコルールの先進性に拍手なのでござる。