おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

オチガビワイナリーが見据えるもの

2014年01月31日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス5度。吹雪模様の天気です。

昨夜から今朝にかけての積雪は、1センチほど。予報によると、これからあすにかけて荒れ模様の天気だそうだ。

おととい、ご近所で不幸がありました。20年前、現在の土地を購入する以前に知り合い、家を建ててからは山暮らしのあれこれを数々教えていただいた方でした。

前日まで、雪かきなどしていたそうですが、深夜に大動脈瘤が破裂して、息を引き取ったとのこと。80代も後半ですから、大往生ともいえます。

寝たきりになったりせず、あっという間に逝ってしまったわけで、見事な結末ともいえまする。

明日は我が身ってことで、少々どんよりしておりまする。

ところで、

先日オチガビワイナリーの社長さんに久々お会いいたしました。

夢は「余市をワイヤリーだらけのワインランドに」と申しておりましたが、これが着々と進んでおるのだそうです。

すでにイオンなどで「カルディ」という店舗を展開、輸入食品などを販売している「キャメル珈琲」がワイナリー参入を明らかにしておる。

ここは従業員6700人、店舗数が全国で320店舗を超えるのだとか。キャメル珈琲がワイナリーをつくると、余市ではもちろん、全国各地のカルディでも自社製品を販売するのだ。

そして、それに先だって、オチガビワイナリーで働く甥御さんが、ワイナリーのオープンへ向けすでに動き出しているそうな。

ほかにも全国各地から10社以上の企業などが、ワイナリー設立について、問い合わせてきておる。

社長の夢は実現に向けて、ドンドコ進んでおるのです。

しかし、ワイナリーが次々出来るにしても、人材はどうするんだろ? と思ったら、そこもこの春から着手するのだそうな。

今年4月からは「ワイン塾」を開設する。全国から5人程度の塾生を募集して、栽培や醸造、経営、マーケティングなどを2年間叩き込むのだそうな。

ブドウの育て方やワイン醸造については、専務でご主人の希一郎さんが講師となり、経営やマーケティングはオチガビワイナリーの株主になっている大学教授が務める。

塾は有料で、年間100万円の授業料を取るそうだけど、海外のワイナリー視察にも随時行くそうですから、これは実質経費。ここで2年間学べば、将来は醸造長にもなれるし、ワイナリー経営者にもなれる。

こうして育てた人材は、資本があればすぐさま独立してワイナリーをつくる。

ない場合は新たにできてくるワイナリーで働きながら資金力をつけ独立に備えるイメージだという。

しっかり具体的なのだ。

カルフォルニアワインの里、アメリカのナパ・バレーには400のワイナリーがひしめいておるとか。切磋琢磨してワインのレベルを上げ、そこに多くの観光客が集まってくる。

そう遠くない将来、余市の町に小さなブティックのようなワイナリーが続々誕生し、雇用が生まれ、観光客がジャンジャンやって来て、若者が定住し、町が豊かになる。

そんなイメージがふつふつと湧いて来るではないですか!!

オチガビワイナリーが起爆剤となり、余市が大きく変貌する。

豊かな自然を生かしたワイナリーの里、余市。冬は外国から大勢の観光客を集めるニセコ。これらが連動して後志地方はさらに豊かになるイメージか?

まもなくそんなことになりそうな気がするのは、おぢだけではないと思うけど、どうよ???