読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

招魂社

2008-06-14 21:32:03 | 歴史

岩波新書「神々の明治維新」安丸良夫著より
幕末の長州藩には国事に殉じた人達を祀る招魂社が現在の郡にあたる宰判という行政区画ごとに有った。この招魂祭の思想は長州藩がリーダーシップを取った明治政府に受け継がれた。慶応四年五月ペリー来航後、国事に倒れた人達の魂を京都東山に祠を設け祀る事が決まった。同年翌月、関東、東北での内戦で殉死した人達の招魂祭が江戸城で行われた。更に諸藩に戦死者の調査をさせ、明治二年、東京九段に招魂社の仮の神殿が設けられた。東京招魂社である。同八年、嘉永六年の以来、国事に殉じた者の霊は全て同社に祀る事とされ、翌九年靖国神社と改称され、祭祀は神道式で行われた。


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