読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

原発事故の放射能でチョウに奇形

2012-09-01 08:32:03 | 科学
福島原発事故でチョウに突然変異が発生 (琉球大)研究
 (地震で)破損した日本の福島原発からの放射能が、近辺の生き物に影響を
及ぼしている。
 科学者が原発近くの7ヵ所からチョウを採集したところ、12.4%の個体に
奇形または未発達の前肢、眼の傷、翅の損傷など、体に欠陥が見つかった。
これらのチョウを、実験室で正常なチョウと交尾させた場合でも、子の世代で
は異常発生率が18.3%に増加し、遺伝子の損傷が子孫へ受け継がれることが裏
づけられた。
 琉球大の大瀧丈二准教授らのグループが、昨年の福島第一原発事故の
2ヵ月後、144匹のヤマトシジミ(チョウの一種)を国内10ヵ所から採集・分析
しました。その結果、放射能汚染の高い地域から採取したチョウの翅や眼など
に奇形が見られました。さらにその4ヵ月後に再びチョウを採集したところ、
福島近辺で採集したチョウの奇形は2倍以上に増えていた。

 チョウの奇形の原因として大瀧准教授らは、低線量放射線に継続的にさら
されたこと、放射能に汚染された葉をエサとして摂取したことを挙げている。
また親チョウの突然変異が子チョウに遺伝したことから、仮に放射性物質
が分解して放射能汚染がなくなっても、遺伝子の異常は親から子へと残り続け
ることになる。

 気になる人間への影響について大瀧准教授は、「人間はチョウとは全く
違い、放射能に対してはるかに耐性がある」とコメントし、人間の突然変異に
ついては心配無用としている。とはいうものの、低線量放射線の人体への
影響についてはまだまだ分からないことが多く、自然界には無数の動植
物がいることを考えれば、今回の報告のもつ意味は決して小さくない。
またこのニュースが国内ではほとんど取り上げられず、むしろ海外でばかり
注目されているのも気になるところ。


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